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大谷翔平
an-shida.hatenablog.com
この記事は2018年3月9日放送の「NHKラジオすっぴん!『片渕須直インタビュー(聞き手高橋源一郎)』」の文字おこしです。 ・ラジオの音声を文章化したもので文責は私「an-shida」です。 ・読みやすいように語順の調整などをしています。また言い間違いだと私が判断したものについては注釈なしで直している箇所があります。 ・大変長いので小見出しを私がつけています(ラジオ放送時にはなし)。 ・公式の指示があったときは速やかに公開を停止します。 ・もし公式の要請があれば本おこしを提供いたします。 本編 片渕監督のプロフィールと映画『この世界の片隅に』ができるまで 高橋 すっぴん!スピンオフ「震災特集 物語の力」。高橋源一郎と。 藤井 アンカーの藤井彩子でお送りしています。ここからは特別企画スペシャル対談です。先日アニメーション映画監督の片渕須直さんをお迎えして収録しました。 高橋 スタジオには僕と
毎日放送のラジオ番組「ありがとう浜村淳です」3月6日回の『この世界の片隅に』部分を文字おこししました。 ※映画本編の内容にものすご触れています。未見未読の方はご注意ください。 ありがとう浜村淳です (3/6) - YouTube 浜村 昨日、大阪の堂島にありますホテルエルセラーンで「おおさかシネマフェスティバル」の発表授賞式が行われまして。 佐々木 ええ。 浜村 このホテルがいつも言いますとおり、もうお洒落! (中略) 浜村 その他に作品賞。アニメーションです。この世界の片隅で。 佐々木 この世界の片隅「に」? 浜村 片隅に。『この世界の片隅に』。えー、確かにそう。大阪日日新聞にそう書いてあります。わたくし喋ってるうちはねえ、司会してるうちは間違わないんです。 佐々木 (笑)。 浜村 こうたくさんの人々のエピソードを語り始めると、ようタイトル間違え…、よう似とるからねえ。 佐々木 そうです
アニメ映画にもなったマンガ「聲の形」の竹内先生が好きだ。好きだというとちょっと言い過ぎかもしれないが、彼の屈折、鬱屈、環境を考えると「ただの悪役」で片づけられない。自分はそこに心を惹かれるもの、考えずにはいられないようなところがある。 この記事では、竹内先生の立場から物語を見つめることで、彼について考えてみたい。 ちなみにアニメ映画では、かなり出番が減っている。ここでいうのは主にマンガの竹内先生についてである。ただしアニメでも基本的な性格は変わっていない。 まず「聲の形」は聴覚障害を持つ少女とその周囲の人の物語だ。 竹内先生は彼女が転入してくる小学校のクラスの担任で、wikipediaを引くとこういう説明。 将也たちの担任を務める男性教師。眼鏡をかけている。障害を持つ硝子についても積極的に受け入れたわけではないようで、硝子への支援をクラスに丸投げし、障害をからかう将也の冗談を咎めようとせず
※この記事の続きです。周作さんたちが道に迷って江波山に登ったのがどれだけゆかいなことか、地図を見ながら説明する記事です。またすずさんが大人になることをためらう表現についてもふれました。 映画で拡大されたシーン この小さな一コマが映画では大きく引き伸ばされていることは上の記事で述べた。 江波の町中を描くとともに、「すずさんが着物をかぶったまま道案内して近所の人に目撃されてしまう」というコメディを一味足しているという話だ。原作のこのコマだとあくまで「珍奇」に思うのは北條親子だけのところを、膨らませている。 登場回数の多くない江波の町を描く必然でもあるし、ゆかいな味わいが足されていて、見事な改変だと思う。 だが、台詞を聞くとさらに付け足しがある。 円太郎さん(周作さんのお父さん)「親切な水兵さんに教えてもらったんじゃが……」(聴き取りは正確でない可能性があります) この水兵さんとは、水原哲さんだ
「この世界の片隅に」の序盤、昭和18年12月。北條周作さん(と父円太郎さん)は、浦野すずさんを探しに呉から広島の江波までやってくる。 この場面の愉快さ、面白さについて、ちょっと書いてみたい。 ※作品の内容、展開についてふれています。 大まかな流れはこうなっている。 1.草津に遊びに来ていたすずさんは電話で「嫁に欲しい」という男性が来ていると知らされる。 2.すずさんは家の外から周作さんの顔を窺うだけで会う気になれず、江波山に登る。 3.道に迷った周作さん親子と山で偶然出会ってしまう 4.すずさんが電停(駅)まで案内する 実はこれは相当おかしな場面だ。最初読んだときには全然わからなかったが、読み返すうちに「これはギャグなのか」と気づき、現地へ行ってみてさらによくわかったので以下に説明することにした。 地理説明 位置関係はこう。 江波は広島市の南にあり、周作さんたちは東(地図の右)の呉から来て
前置きと経緯 この記事の続きです。 注意(再掲) ※これは音声おこしではありません。現地での質問・回答をわかりやすく自分なりに噛み砕いたもので、文責はすべて私にあります。また公式関係者より削除の指示があった場合は速やかに対応致します。 二問目(ニコ生02:48:00くらいから)キャラクターデザイン・作画監督の松原秀典さんへの質問 Q楠公飯を食べるシーンでは円太郎さん、サンさん、周作さん、すずさんの四人ともが、茶碗を持ち箸を構える所作が違います。原作にはない芝居です。他の場面にも、そういう部分がたくさんあります。 どのようなお考えで作画されたのでしょうか。 (2016年10月19日NHKニュースおはよう日本 特集より引用 まず女性と男性で所作が違う。 すずさんは先に箸を持ってから茶碗を持とうとしている。サンさんは基本的にはすずさんと同じ所作である。女性二人は箸を持ち上げ、食べる型に持ち替えて
前置きと経緯 12月11日(日)、東京の阿佐ヶ谷ロフトで「第125回アニメスタイルイベントここまで調べた『この世界の片隅に』 その調査・考証の全て!?」が行われました。 ※12/18頃まではタイムシフトで観られるようです。大変内容も濃く、他では聞けない、まだ出ていない話も多いのでちょっとマニアックかもしれませんが観る価値あり!と思います。 私も参加して、質問を二つさせて頂きました。ただ少し言葉足らずなところもあったのでここに書くことにしました。 注意 ※これは音声おこしではありません。現地での質問・回答をわかりやすく自分なりに噛み砕いたもので、文責はすべて私にあります。また公式関係者より削除の指示があった場合は速やかに対応致します。 一問目(ニコ生53:50くらいから) Qカット767の晴美さんの「青葉いうたら重巡洋艦ですね」という台詞がコンテでは「一等巡洋艦ですね」、本編では「コウジュン
毎日放送のラジオ番組「ありがとう浜村淳です」11月30日回の『この世界の片隅に』部分を文字おこししました。 ※映画本編の内容にドカン、ドカン、ドカン! 触れています。未見の方はご注意ください。 ありがとう浜村淳です (11/30) - YouTube 浜村 昨日メッセージをいただきましてね。 「浜村さん、『この世界の片隅に』をまだ紹介してない。早よ紹介せえ、やれ! 今日せえ明日せえ明後日はやれ!」とそういうお便りをいただきました。 鳥居 ああ。そうですか。 浜村 毎日放送のお隣、ロフトの地下でね、上映中なんです。うちの番組の藤井ディレクターが3回も4回も行ったんですって。 鳥居 え、ほんとに。 浜村 ほんとに。行くたんびに満席で、入れなかったんやそうです。 鳥居 今ねえ、SNSで、すごい盛り上がってるというのかな、すごい話題になってるんですよ、今。 浜村 藤井ディレクターはあの背の高い体を
ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル内の名物コーナー ムービーウォッチメンで「この世界の片隅に」が取り上げられました。 (水曜日頃には公式におこし文が出ると思います) ※注釈のカット番号はコンテ集によっています。またわかりやすいように文章を調整しています。 この世界の片隅に マンガ家こうの史代の同名コミックを『マイマイ新子と千年の魔法』などで知られる片渕須直監督がアニメ映画化。第二次世界大戦下の広島呉に嫁いできた18歳の女性すずが慎ましく逞しく懸命に暮らす姿を描く。ヒロインすずの声を演じるのは能年玲奈から改名したのんさんということでございます。 公開して以降、この番組にもやれやれというメールをいっぱい頂いておりまして、評判も非常に高く劇場もいっぱいだということを聞いておりまして。ようやく古川耕さんが「1万円なら安いもの」という名言を残してですね、偶然にクラウドファンディングを引い
この記事は映画「この世界の片隅に」ができるまで、待ち続けたファンの記録です。 2016年現在のように情報が多くなかったとき、あるファンがこんな風に考えていたんだと思って読んでいただければ幸いです。 ついに『この世界の片隅に』が11月12日に劇場公開される。 待ちに待った、ようやくという気持ちばかりだ。 それで思い立って自分のツイートを読み返していた。 すると自分でも案外何を言ったか忘れている。映画作りが平坦な道でなかったせいもあって、自分もずっと傍らに寄り添っているわけではなかった。 先に言っておくと、片渕監督に常に寄り添っているわけではなかった。ある程度の距離を置きつつ待ち続けた記録だ。なぜそうしたかといえば、そうしないと心が持たないと思ったからで、つまりはそれくらい長く、下りてくる情報が少なかった。 10年近い時間をこの作品とつきあってきた歴史がちょっと面白かったのでつぶやきを引用しつ
Togetterというtwitterまとめサイトがある。話題になったツイートやその反響、事件の反応などが読みやすくまとまっていることもあって定期的に見ている。 コメントもできるようになっていて、「いいね」をつけることもできる。 気が向いたときにてきとうなコメントをつけていたらわりと分量が増えたので せっかくだから自選で5つほど選んでみた。昔のニュースや話題の拾遺にもなるかなと思ってやってみた。 1つ目。アニメスタジオに温泉がついた話。 自分のコメント。最初のコメントが過労死と繋げるようなちょっと元ツイートのテイストと違う感じだったので自分もコメした。※右下の数字はいいね数で、数が多いと文字の大きさと色が変わる。赤がいちばんえらい。私がえらいわけではない。 いいね数はトップだが大体こういうちゃらんぽらんなコメントが多い。なおゼクシズのお風呂回は確認していない。 2つ目。ミント育ちすぎて庭がミ
【未完成だがここに草稿を残す】 田中裕太演出は面白い! でもその魅力とはなんだろうか? そもそも田中演出ってどんなもの? いくつか特徴的で有名なものをあげてみる。 多分いちばん有名なワンシーンのひとつ(※)(歌を引き立たせる点に加えて、2D格闘ゲーム的な殺陣も田中演出の特色のひとつ)。 ※「ドキドキプリキュア こころをこめて」で検索するとどこかに何かあるかも。 また、構図が印象的で「おっ」と目を惹くものが多い。 例えばこの辺も面白い(『スイートプリキュア』23話)。 この猫と小さなキャラ(ハミィとフェアリートーン)は人物と身長差がある為、このような画面構成になっているというのが理由のひとつ。 引きの画も印象的なことが多い。 手前のキャラはとても小さいので、ふだん人間と会話するときは、だれかの肩に乗ったり浮いたりすることが多いがこれは違って目を引くと同時に、「何を話しているのだろう」と人を惹
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