皆さんは「覆盆もの」というストーリーのジャンルをご存知だろうか。 ものすごく大雑把に言うと、作中人物が取り返しの付かないことをしてしまい罪悪感・自己嫌悪・後悔などに苛まれる展開のことだ。 そして今日取り上げたいのは、「ヒロインが主人公に何らかの要因で酷いことをしてしまい、後で罪悪感などに苛まれる」というものだ。 そして個人的には、覆盆ものには2つの種類があり、それぞれで求めるものが違うと考える。 2種類あるうちの一つとしては、所謂「ざまぁ系」に内包された覆盆ものである。 主人公を冷遇したり酷いことをしたりしたやつらに対し、名誉回復や真の力的なものに目覚めて立場が逆転した主人公(やその状況そのものに)しっぺ返しを喰らう姿を見てカタルシスを感じる、因果応報的なものを求めるのだ。 そしてもう一つは、「曇らせもの」に内包された覆盆ものである。 「曇らせ」とは、広義で言えば人物がネガティブな要因で表