私の祖母が亡くなった時、祖母は施設で十年以上寝たきりだった。 最後は「脳溢血でいびきをかき始めたが、歳が歳だから何もできないのでこのままとする」と、 医療関係者だか医師から連絡が有ったらしい。 そしてその連絡が有った翌日に祖母は亡くなった。 103歳だった。 その施設に入る前、まだ少し歩ける時には他の養老施設に入っていたが、 転んで骨を折り、また転んで骨折し、歩けなくなってしまいその施設から追い出された。 最後の十年間くらいはたまにしか会いに行けなくて、たまに見る姿が痛々しかった。 顔なんかは生気を欠いた顔色をしていたし、しゃれこうべに皮が張り付いているような状況で、 できることなら直ぐにでも楽にしてあげたいと思った。 誰かが言っていたけど、自分で食べ物を飲み込めなくなったなら、 強制的に栄養を補給するようなことはやめるべきだというのがよく分かった。 ベッドのそばで見ている祖母はただ生かさ