地元の友人達に、久し振りに会った。 久し振りだから彼らも自分も話すことが沢山あって、飲みながら長く喋った。そして私は落胆した。皆、随分性格が悪くなったと思ったのだ。 年齢を経て責任ある立場に立ち、子供も大きくなり、社会の中で揉まれる中で厳しさを身に着けることは勿論ある。しかし、意地悪になったものだと思う瞬間が度々あった。こんな吐き捨てるような物言いを昔はしなかった。ひん曲がった嫌味な笑い方をするなあ。部下や、蔑んで良いと判断した人間を笑って楽しむようなことを覚えてしまったのか。そんなことを度々思って、暗い気持ちで住まいへ帰ってきた。 高校生の頃の、素直で気持ちの良い彼らをよく覚えている。本当に寂しい。