たまに代々木の仙人を思い出す。 テレビの企画で家についていく番組がある。それで60歳くらいのおじいさんの家がゴミ屋敷で、20代から働かず、本を読んで暮らしていたらしい。 2年ほどで酒で体を壊し、親の遺産を使って生活していた。 その仙人が言っていた言葉が「知識って最終的に虚しいよ」「1人で孤独で寂しくて心地が良いよ」「俺は孤独が好きなんだろうね」。 希望していた大学に落ち、その後他の大学か就職したかは知らないが、とにかくそれがコンプレックスになっていたようだ。 仙人のその後は知らなかったが、検索してみるとどうやら番組側が色々介入したらしく、ゴミ屋敷をキレイにしてどこか他の場所に引っ越したらしい。 そして「人が恋しくて歩いているだけだよ」「こんな汚いところ住んでたんだ」と言動が変わった。見た目も前より若々しくなっていた。 この人の人生を知ったように語ることはできない。 ただ人間関係を避けるよう