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昭和の食と商店街 公園通りとすり鉢 - 花の四日市スワマエ商店街
第35回 公園通りとすり鉢(両者あまり関係はありません) “昭和のすぐれもの図鑑”小泉和子著 河出書房... 第35回 公園通りとすり鉢(両者あまり関係はありません) “昭和のすぐれもの図鑑”小泉和子著 河出書房刊より 思い出してみると私が子供の頃は家で“すり鉢”を使わない日はなかった。胡麻よし、胡桃和え、ピーナッツ和え、木の芽田楽、すり身、つみれ、とろろ汁と昔はすり鉢を使う料理が多かった。一日一度はごろごろごろとすり鉢の音がしていた。 「はい、しっかりすって」と、子どもたちも手伝わされた。小さい子供は縁(ふち)を押さえる役目である。膝小僧をそろえて一生懸命に抑えていた。 日本が誇っていい調理器具だが、いま日本中ですり鉢を製造している産地はほんの数カ所しかないという。しかも一産地で一、二軒程度だそうである。フードプロセッサーにとって代わってしまったのだろうが、なくしてしまうのは惜しい道具である。 コリコリと胡麻のする音と香りが懐かしい。姉のご指導で、ピーナッツを荒く摺り、リンゴを刻んだものとマヨネ
2017/11/19 リンク