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大谷翔平
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表直刃に裏蛙子大乱れ。 これは部分研ぎ化粧直しの前の状態。この後、研ぎ師に部分直しを お願いして曇りと刃染みを取ったが、そろそろ全体的に本研ぎをかけて あげたい頃だ。 日本刀は数点以上所持した段階で、研ぎ代というメンテナンス代が 結構負担となってくる。 だが、実際に江戸期には、大小一腰、予備として一腰あったとしても、 そうそう研ぎなどには出さなかったのではなかろうか。 まして、現代のような美術刀剣研ぎは明治以降に確立された「見せる」 技術であるので、江戸期に武士が腰にした刀剣は、現在のような博物館 展示用、鑑賞用に特化された研ぎ状態ではなかったことだろう。 現在の研ぎは、「拭い」を入れる段階で、ほぼすべての研ぎ師が金肌拭い をしている。 これは酸化鉄を細かくすりつぶして油に混ぜて刀身面を拭う処理だが、 これによりごく薄いガンブルーのような変色処理をする。 そして焼刃の周りを白くこすって演出
美術刀剣「刀心」さんブログから → こちら(「気安く職方を訪ねるべからず」2015-06-23 13:16:35) 職人さんの仕事場になんの予約も了解もなく訪問するのは 絶対におやめください。観光名所ではないのです。 もし、あなたの職場にしょっちゅう物見遊山がてらに興味本位 で人が訪れたらどうしますか? 仕事にならないし、業務妨害でしょう、そういうのは。 私は刀工小林康宏の作刀プロデュースをしていますが、基本的 に連絡はメール、さらに、打ち合わせの電話も仕事時間以外に かけています。 職人さんのところに訪問するということは、職人さんの手を止める ということです。仕事の時間を奪う、ということです。 それによって生じた仕事の遅滞によって発生した損害をあなた 賠償できますか? また、納期が遅れて各方面にかけた迷惑で信用に傷つけて、 あなたその責任はどう取るつもりですか? 日本刀の刀職の仕事は
刀工二代目小林康宏師の紹介で江戸誂え鍛冶の左久作氏を訪ねました。 大江戸線月島駅10番出口で出て、康宏師匠に教えられた道を歩く。 駅校内には中央区晴海中学の家庭科の授業での生徒の作品が展示して あったので紹介。 いいね〜。こういうの。しびれる。 月島駅から地上に出て、交差点を渡り、通りに入る。 数メートルおきにもんじゃ焼き屋さん。 と思ったら、とんでもない。 軒並みもんじゃ屋が並ぶもんじゃストリートがあった。 すげ〜。なんだここは!すごっす。 刃物師左久作師を訪ねる。 ここだ。 この大きな鑿(のみ)は、靖国神社の鳥居が木製だった頃に、その鳥居を 造る際に使用した鑿の木型だ。原寸大とのこと。 使い方は、一人がこれを肩に担いで、もう一人が鎚で叩くのだという。 スケールがでかすぎる。 事前にお約束いただいていたので、訪ねた。 歓迎してくださった。 左久作三代目、江戸誂え鍛冶その人だ。 背がたっか
現代日本刀について考える。 ---------------------------------------------------------------- 現代武用刀剣の原価 1.<刀身> ・玉鋼(B2) 1kg → 約8,000〜10,000円 ・松炭 1俵 → 約5,000円(時価) ・大刀1本に必要な鋼量(選別含む) 約6kg〜10kg→約70,000万円 (陰打ち分含まず) ・炭 約20俵 → 100,000円 ⇒刀身製作原価 約17万円(陰打ち分、手間賃分なし) 2.<研ぎ> ・打ち下ろし刀身研ぎ(並、長70センチ) → 100,000円〜150,000円 3.<はばき> ・誂え製作 → 約30,000円 4.<拵金具> ・現代物 → 約50,000円 5.<拵> ・廉価拵 → 約150,000円 上記1.〜5.の合計⇒450,000円 ※ただし、刀身陰打ち、刀工手間賃(打ち下
知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~ 応仁元年(1467年)当時に造られた日本刀を観ていて思う。 鉄が違うと。 後世の鉄とは明らかに異なると。 だが、不思議なことに気付く。 1467年というと応仁の乱が起きた年だ。 以降、室町時代は別名「戦国時代」と呼ばれるようになった。 では室町時代とは何であるかということになる。 足利尊氏が征夷大将軍になった時代が室町時代の開始とすると、 それは1336年であるが、それは同時に南北朝時代のことでもある。 では、南北朝時代(1336~1392)とはどんな時代であるのかとすると、 説明するのに数時間を要する程に複雑な政治軍事的な流動現象が 錯綜している。 元々は鎌倉時代の1246年頃に南北朝-室町時代の争乱の歴史は 開始されていた。 それは後嵯峨天皇退位後に皇統継承をめぐって
日本刀の働きについて説明したい。 「働き」とは鋼の変化のことを指す。 その働きの中で、まず、「映り」というものについて。 日本刀を見なれない人はすぐに刃文(はもん)に目が行きがちだ。 そして、大抵の方々は化粧研ぎで刃を白くこすって文様を描いた その文様を「刃文」だと勘違いしている。刃文は光に透かさないと なかなか見ることはできない。地と刃の境目が刃文であり、日本刀には 明らかに焼き刃と地の境目が存在する。その境目がくっきりしている ものを「匂い口締まる」といい、ボンヤリしているものを「眠い」とか 「匂い口沈む」と表現する。 刃文の観賞に目が行きがちだが、日本刀観賞の醍醐味は地と刃の 鉄の働き(鍛えと熱処理による変化・変態)そのものにこそある。 地の鍛え目や刃中、刃縁の働きは次回にまわすとして、いきなり 鎌倉古刀の特徴の究極ともいえる「映り」について紹介したい。 映りとは、焼きの一種で、地の
知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~ ここ10年ほどで気づいたこと。 ナイフマガジンなどで鍛造刃物 特集が組まれたりしたせいか、 趣味で炭素鋼を使って鍛造刃物 を作ることが流行っているよう だ。(2012年現在) 炭素鋼は簡易炉ともいえる七輪 でも焼入れが可能だ。 ただし、然るべき冶金の専門書 籍を熟読したり、確かな鍛冶職 から直接情報を得たりすること をせずに、インターネットだけ の情報で鍛造刃物の製作に手を 出す人が多いように見受けられ る。 私は専門職の鍛冶屋ではないの で偉そうなことは言えないが、 ネットだけで情報を得た人たち に共通することは、絶対に外し てはならないコトガラに対して 無頓着で、思いつきや無知のま ま熱処理の作業などをしている ことが指摘できる。 そして、そのような方々はどの 方も熱
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