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しかもこれは診断検査ではなくなり、防疫(伝播を予防するための待機が必要かの判断)のためのスクリーニング検査となります。これに関しては、対象者が感染しているかどうかではなく「感染性infectiousnessまたは伝播力transmissibility」があるかどうかと考えてみるのはいかがでしょうか。 基本的に咳のない無症状の人ですので、発声による感染伝播となります。この場合、鼻咽頭・唾液などの上気道中のウイルス量または排泄量(viral load or shedding)をみるPCRがゴールドスタンダード検査となります(厳密にはウイルス培養だとは思いますが、臨床的にはRT-PCR検査)。この防疫目的に限定すると「体の中のどこかの細胞内にSARS-coV-2が居て悪さをしている」というCOVID-19感染はゴールドスタンダードではないと思います。感度特異度はゴールドスタンダード検査との比較で
2020年4月14日 沖縄の医療現場は今、大変な状況下にあります。危機管理とは「最悪の事態も想定して準備すること」です。沖縄でこのまま急性期医療機関に患者が殺到すると、本格的な医療崩壊になります。全国ではPCR検査が重症者と濃厚接触者に事実上制限されているため、実際の感染者数を過小評価しています。検査されていない軽症者や無症状者はかなりの数おり、隔離されずに感染が拡大していると考えられます。感染者が増えると、その中から重症者が出てきます。沖縄には全国各地からフライトを通して移入し、それから市中感染が拡大しています。下記のグラフは沖縄での今後の予測モデルです(國谷紀良氏作成:4月11日までのデータによる)。4月上旬よりRt>1となっています。仮にR0=1.68のペースで拡大すると県内での1日患者数は9000人を超えます。 この感染症に関しては軽症でもPCR検査は必要で、早期診断し、感染者を早
一次予防をどう行うか 沖縄県男性の平均寿命順位が急落した主な要因として、欧米型食生活、運動不足、大量飲酒、喫煙、そして自殺の増加などがあげられています。 これに対する効果的な対策として、一次予防としてのポピュレーション戦略を導入することが有効です。 これは、国民全員がその生活習慣を改善するための施策を導入することです。 具体的な例として、以下のことがあげられます。 〓禁煙政策…タバコの自動販売機の全面禁止と飲食店内全面禁煙 〓飲酒脱却政策…深夜〇時以降における酒類販売の全面禁止 〓運動不足解消政策…都市圏通行税の導入 〓減塩政策…加工食品に対して塩分一gごとに一定料金を課税する 〓自殺予防…消費者金融やギャンブル業者の営業規制 これらのほとんどは、先進国などですでに導入されている政策です。 「ほしいものはいつでもどこでも手に入る」という自由な社会は、確かにとても便利です。 しかし、みんなが
今多くの病院・診療所で電子カルテが紙カルテに代わって使われています。診察室にどんと居座ったコンピューターやモニター画面がもう当たり前の光景となっていますね。 今回、その電子カルテが診察に与えた影響を海外で検証した研究をご紹介します。 場所は米国ですが、170人の患者に電子カルテ導入前後のインタビュー調査をしてみたところ、当初安全面などにやや不安を感じていた患者が、意外にも情報への素早いアクセスと医師・患者での円滑な情報共有、効率の良い作業、「現代らしいスタイル」に高い評価を与えていることがわかりました。 医師も画面だけ見ると視線が合いづらくなることを意識して、身体の向きを変えながら画面を患者と一緒に見ながら入力するように工夫したり、検査結果を患者と一緒に見て説明することが増えたりと、明らかな行動の変化が見られました。 以前行なった我々の研究は、電子カルテ時代における患者満足度に影響を与える
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