くうのむところにたべるとこ : 淡々 （マンガソムリエ廃業編）

相変わらずの切れ味 つまりは、所謂、いつものヤマシタトモコのマンガ。 だから、タイトルとベーコンの帯びから、料理マンガ的なものを期待すると、肩透かしをくらうかも・・・ まあ、でもこのマンガをグルメ目当てで買う人はいないか。 そんなマンガだから、いつもどおり、妄想がだだっぴろがりまくっている時の言葉は秀逸で。 プロシュットで人を殴りたいシェフの話とか、レズのカップルの日常生活とかは、そこで繰り出される台詞がいちいちうま〜くひねられている。 本作の白眉は、外見はシャレオツな老夫婦の心の声を赤裸々に描いた一品だろう。 とにかく、これでもか！！ってくらいに気取っていて、決まっている、老夫婦の交わす言葉が、いちいちオサレ。 で、その内面は・・・・・・ってところでギャグにしてしまう。 心は見えないってことを、これほど巧みに、しかも嫌味なくマンガにしてしまう手腕には舌を巻いた。 で、案外現実世界でもシャ

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”本作の白眉は、外見はシャレオツな老夫婦の心の声を赤裸々に描いた一品だろう。””いつもどおり、面白いヤマシタトモコの短編”