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プライムデーセール
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『美術手帖』という美術雑誌がある。僕は、雑誌はほとんど買わないので、一冊も持ってはいないが、大学時代は図書館でよく手に取ったものである。バックナンバーも揃っていたので、暇つぶしには最適であった。おかげで、沢渡朔『少女アリス』などと出会うこともできた。 『美術手帖』は、1948年4月に創刊し、現在まで続いている。この美術手帖ブログパーツは、その貴重な創刊号から最新号までの表紙を表示してくれる。 パーツに書かれている“HISTORY OF ART”という言葉は少し大げさだが、時代による変遷が読みとれて楽しい。表紙の写真をクリックすると 雑誌のオンライン書店Fujisan.co.jp内の『美術手帖』のバックナンバー一覧に飛ぶ。一番古いものは、1999年12月発売の2000年1月号であった。けっこう古いものまで残っているものだと感心した。
吉野裕子は、『山の神』の中で、蛇信仰は、エジプトを起源とし、それが全世界に広まったとする伝播説を取ったうえで、以下のように述べている。 日本蛇信仰における蛇は、世界各原始蛇信仰にみられたと同様に先祖神としての蛇であって、それは従来、日本民俗学其他で定説となっている単なる「水の神」というような低次元の神ではない。私見によれば、蛇は絶対に祖霊であり、先祖神である。 (吉野裕子『山の神』) 吉野によると、縄文時代の土偶の女神像の頭部には、マムシが巻き付けられており、トグロをまいた蛇を連想させる、大和の三輪山、日光の男体山、榛名山等には必ず蛇神話が伝承されていると言う。また、神社のしめ縄は、交合している二匹の蛇であると言う。確かに、しめ縄は、螺旋状に絡まる蛇に見える。しかも、この形体は、日本だ
この考えは、唯それだけでも、先程の現象よりも更に更に驚くべきものであった。それは、結局のところ、自分のそばに座っているこの神秘的な人形のモデルである女性は、今しがた自分の感じたあのやさしくしかも荘厳な情熱の瞬間を感じさせるだけの力を断じて持ち合わせていない、という考えであった。 (ヴィリエ・ド・リラダン『未来のイヴ』) 上古の人形は、神や形代(かたしろ)であって、それには霊がこもっていて、崇め怖(お)づべきものであった。それをいつしか玩ぶようになって、平安時代からすでに玩びのきれいな人形が生まれている。 (山田徳兵衛『日本人形史』) 1,人形と神事 聖書によると、神は、自分の姿に似せ人間を創った。そして、人間は、自分の姿に似せて人形を作った。これは
彼の初めの目的は伝説から来る超現実の美女の俤(おもかげ)を心に夢み味ひしめることに在つたが、ある程度までの史実的存在の基礎は掴みたかつた。 (岡本かの子『小町の芍薬』) 以前『ギャラリーフェイク』の「世界の美男子展」という記事で、作中で開催された「第一回あなたが決める!世界の美男子(イケメン)展」を紹介した。なかなか面白い企画ではあったが、僕は美男子よりは美女の方が好きなので今回は勝手に「世界の美女展」を開くことにした。選定基準は僕の独断と偏見であり、作品の芸術性よりは顔の美しさを重視した。なお順番はつけられなかったので、順不同となっている。 サンドロ・ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』 (部分) まずは、美の女神からはじめるのが妥当であろう。定番中の定番であるが、世界で最も美しいヴィーナスの一なので外すことは出来な
夢は第二の人生である。 ネルヴァル『オーレリア』菊池契月(1879~1955)というと『敦盛』のような典雅な日本画を連想する。なかでも京都市美術館蔵の『少女』は、お気に入りの一点である。 菊池契月『少女』 1932年 契月の作品は古典等を題材にしたものが多いが、これは珍しく同時代の女性を描いている。図録の解説によると、この女性は、息子の嫁で、この他にも『友禅の少女』や『散策』でもモデルを務めている。男ばかりのむさ苦しい家に若い女性を迎えたことが、同時代の女性を描く契機になったという。少女のくつろいだ姿を描いた単純な構成ではあるが、その自然なしぐさや表情はとても魅力的である。失われてしまった日本の美しさを感じさせる作品である。 続きを読む 疑ふ人は来て見よ、 わが両手の中の人魚は 自然の海を出たまま、 一つ一つの鱗が 大理石の純白のうへに 薔薇の花の反射を持つてゐる。 (与
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