維新についてのアンケート - 内田樹の研究室

ある全国紙から大阪の維新の人気についてアンケートを受けた。説明が要るので長い回答を書いたが、紙面に載るのはこの１０分の１くらいなので、オリジナルを掲載しておく。 Ｑ１：大阪維新の会は立ち上げから１０年を迎えました。当初は橋下徹氏の人気頼みの面が否めませんでしたが、１５年に橋下氏が去った後も、高い支持を誇っています。平松市長時代に大阪市の特別顧問も務めた内田様からご覧になって、橋下氏が不在でも維新がこれだけの支持を得続けているのはなぜだと思われますか。 大阪の人に訊くと、とにかく維新の議員たちは「どぶ板選挙」に徹して、地域住民の声を汲み上げる点で他党に優れているそうです。でも、「どぶ板」は自民党はじめ他党もやってきていることですから、そこに決定的な差があるとは思いません。やはり維新のイデオロギーが大阪の人たちに広く好感されているのだと思います。 僕はそれは一種の「リバタリアニズム」ではないか

[choyu]

“民主党は「自民党田中派」が独立した作った政党”いやいや、都市部に支持者が多かった民主党が"田園型・農本主義的・コミュニタリアン的"なものを引き継ぐとはえらい自己矛盾。しかし全体に興味深い記事やった。

[u310]

負の時代の反動？であるリバタリアニズムがコロナによって負の側面が表面化するとの危惧"「誰の所有であれ財が利益を生み出すのは端的によいことである」という資本主義のイデオロギーをすでに人々は内面化していた"

[nuara]

大阪人として維新を支持する理由は、大阪市が市庁舎を占拠する労組やら妙な団体の利権を生み出し、誰にも手を出せない時代が長く続いたからだよ。ヤクザと同じだった。

[driving_hikkey]

“それが自分自身にとってどういう利益や被害があるかどうかはとりあえず脇に措いて、生産性の低い使われ方をしていた財が生産性の高い使われ方をすることは「端的によいこと」だと信じている”

[obsv]

“維新が熱心にやってきたのは、この大阪人のリバタリアン的気質に乗じた「公共財の取り崩し」「公共財の民間への付け替え」だったと思います。”