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大谷翔平
catastrophe127.hatenablog.jp
目を開け、時計を見ると朝の6時。最近空気が乾燥しているためか、はたまた寒いというのに窓を開けて寝ているのが原因かは不明だが、喉をやられている。起きてすぐに、"炭酸が飲みたい"そう思い自販機へ向かう。朝からウォーキングをする近所のおじさんに話しかけられる。 おじさん「おはよう!寒くないのか!?」 俺の足元、素足にサンダルの足を見て大げさに引きつった顔をする。 耕平「若いんで平気ですよ」 おじさんの頭を見て、おじさんも寒そうじゃんと言いかけてやめる。高校生の時なら間違いなく言っていたが、今となっては俺も将来ハゲるかもしれないという不安があるために、言葉を飲み込んだ。 ストーブの電源をつけてコーラを飲む。カラカラの喉に良い刺激が走ったところで昨日見た夢を思い出す。普段夢は見てない、あるいは見ても覚えていない。実質久しぶりの夢である。その夢の内容が、耳から血が出るという悲惨な内容だった。 休みなの
波に揺られ、強い日差しを体全体で感じている。手を広げ、足を広げ、閉じているのは瞼だけである。 隣ではイカダまでカナヅチの池田とりょうがを浮き輪に乗せ引っ張って来たにも関わらず、元気に話す友一がいる。当たり前であるが、池田とりょうがは体力が有り余っている。体力が有り余っているが、泳げないために使うところがない。池田に関しては、最初から疲れた表情をしている気もするが、いつものことである。りょうがは、仁王立ちをし、自分が泳いだ距離を見て、良くやった、そう背中で語っている泰一に飛び蹴りをかまし、海へ落とす。 爆笑する一同に対し、怒っているのか怒っていないのか良くわからない表情でイカダの上に戻る。戻ったところで始まるいつもの物語。 りょうが「とうとう始まりました!第28回、飛び込み大会!実況は私りょうが、そして解説はこの方をお呼びしました!」 ゴーグルをマイク代わりにし、池田の肩を叩く。 池田「え?
大会まで残りわずか。そのタイミングで、顧問の先生から告げられるイベント。当時1年の俺はそれが毎年恒例であると、この時初めて知る。障害を持つ子供達とサッカーをする。障害者に対しての偏見は、良くも悪くも、ない。特別扱いをするつもりはないということだ。しかしこの大会前、貴重な時間にそのようなイベントがあるなんて正気の沙汰ではない、そう感じた。 故に、いざ当日になり、挨拶を交わしたところで、俺の気分は良いものではなかった。 俺は中学の時にはクラブチームへ所属し、それなりに真剣にサッカーへ打ち込んでいた。高校でももちろん、真剣に取り組みたいと思っていた。1年でレギュラー入りを果たす。故に先輩たちの代で下手な真似をするわけにはいかない。そのため、1番大切な時期であろうタイミングでこのイベントは不快感しかなかった。試合前にちょっと練習を頑張れば上手くなるなんてことはない。だが、気持ち的にも1番高ぶる時期
―絶対に負けられない戦いがそこにはある― 池田「ついに、ここまで来た」 スカイプでギルドマスターである池田が指揮をとる。 池田「落ち着いて、作戦通りに行くぞ」 りょうが「おう」 泰一「わかった」 某ネトゲのGVG(ギルド対ギルド)の決勝まで足を進めた。毎度のことであるが、基本的に無課金、そして身内ギルド(リア友で編成されたギルド)でプレイをする。今回ももちろん例外でない。しかし、無課金プレイでこのギルド戦の決勝まで進むのは前代未聞であった。いわゆる課金ゲーと言われるゲームで、課金者には到底敵わない仕様になっている。それは当たり前のことで俺たちも承知している。ではなぜ、この決勝に俺たちがいるのか。 傭兵A「がんばろー!」 傭兵B「がんばろー!」 どこで知り合ったのか、ゲーム内でも強いと名高いプレイヤーを数名池田が連れて来た。ようは彼らのおかげでこの決勝まで進めたのだ。俺たちはと言うと…。集中
大学生活では3回目となる長い長い夏休みが終わりかけたある日。 俺たちは目の前に出された湯呑みの前で正座をしていた。 遡ること3日前、妹から文化祭に来ないか、と誘いを受けた。どうせ暇だし行くよ、と返し適当に他の奴らを誘ってみた。そこで集まったメンバー池田、泰一、翔平(生年月日順)と文化祭に行くことになった。 地元から車で向かい、1時間ちょっとかけて到着。校門の前で妹と合流。 耕平「さて、まずは軽く焼きそばでも食うか」 まずは腹ごしらえだ。腹が減ってはなんとやら、俺たちは今日ここを攻略しなければならない。そんな俺の簡単な提案に端からガチ◯コでぶつかってくる。 池田「焼きそばって気分じゃねーよな」 アホか。文化祭、言わば素人のお店にこいつは何を期待している。インドに行ってカレー食べないようなもんだぞ。 池田「今日は気分がいいから奢ってやるぞ!寿司行こうぜ!」 だからアホか。もはやこの文化祭と言う
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