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強気相場に潜む影 米国株式市場は再び熱狂の渦にある。主要指数であるS&P500は過去最高値を更新し、生成AIを中心としたハイテク株が相場を牽引している。しかし、複数の主要メディアはこの高揚感の裏に潜むリスクを警告している。 英「フィナンシャル・タイムズ」紙は、米国の中央銀行FRBが政策金利を0.5%の利下げに踏み切った直後にもかかわらず、物価上昇率が4ヵ月連続で上昇し「スタグフレーションの芽が見え始めている」と報じた。金融環境はすでに緩みつつあり、追加の利下げはインフレ再燃と株式市場の過熱を助長する可能性があると指摘する。 さらに、株式のバリュエーションが2000年のドットコムバブル期と同水準に達し、AIの革命的成果がまだ見えない段階で「バブル的な泡」が膨らんでいると警鐘を鳴らした。
先史時代の人々が現在の日本列島に到達したルートはおもに3通りあると考えられてきた。そのひとつのルートを「実験的な考古学」で身をもって検証した日本の研究者たちに、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が取材した。 1947年、ノルウェーの探検家トール・ヘイエルダールと5人の乗組員が、バルサ材の筏(いかだ)でペルーから出航した。古代の南米文化はポリネシア(オセアニア東部、太平洋の中部にある諸島の総称)にまで伝播していた可能性があるとする仮説を確かめるためだった。 「コン・ティキ号」と名づけられたこの脆弱な船は、太平洋を103日間で数千海里も渡り、ヘイエルダールの人類学的な直観が一応はもっともらしいことを示した。 2019年、東京大学の人類学者である海部陽介が主導する研究チームは、ヘイエルダールと同様の精神にのっとり、丸木舟を作った。 3万年以上も前の古代人は、地図も金属製の道具も近代的な舟もなく、強力
東日本大震災から14年。現在も対象者に向けて実施されている福島県の甲状腺検査では甲状腺がんが多く見つかっている。にもかかわらず、日本の当局は原発事故とは無関係と言って譲らない。そんななか、震災後に甲状腺がんが見つかった患者7人が東京電力に損害賠償を求めて訴えを起こしている。 なぜ甲状腺がんに 自宅から65キロメートルほど離れたところにある東京電力福島第一原子力発電所で原子炉3基がメルトダウン(炉心溶融)を起こした2011年3月、彼女はまだ中学生だった。その後、避難区域で暮らし始めて、買い物に出かけたり自転車で通学したりと、ごく普通の暮らしを送っていた。 震災から4年後に受けた検査で、甲状腺に悪性腫瘍が見つかった。甲状腺はのど仏のすぐ下にある臓器で、原発事故が起きたときに放出される放射性ヨウ素が体内に入ると、そこに集積しやすくなると言われている。しかし、診断を下した医師はその場ですぐ、腫瘍と
茶色の髪に大きな目をしたティリー・ノーウッドは、「標準的なイギリス英語で話し、完璧な歯並びをのぞかせる」と英「デイリー・テレグラフ」は伝える。 だが、ティリー・ノーウッドは実在しない。少なくとも映像上だけの存在だ。ロンドンに拠点を置く企業「Particle6(パーティクル6)」が人工知能(AI)を用いて生成したバーチャル女優である。 9月27日、制作者の一人で、女優・プロデューサー・作家の肩書きも持つエリーネ・ファン・デル・フェルデンの発表によってノーウッドへの注目が高まった。彼女が立ち上げたスタジオ「Xicoia(シュコイア)」がいま、「AI女優ティリー・ノーウッドとの契約について複数のエージェントと交渉中」だというのだ。 これが明かされたチューリッヒ映画祭の会場に居合わせた米カリフォルニアのエンターテイメント業界メディア「デッドライン」の記者は、そのニュースの重要性についてこう報じる。
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2025年10月1日(水)の英「ガーディアン」紙に次の一文がありました。 An estimated 750,000 federal employees are furloughed as a result of the first federal government shutdown since 2018.
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2025年10月1日(水)の「CNN」に次の一文がありました。 In a recent post, AI Tilly bragged that “in 20 seconds I fought monsters, fled explosions, sold you a car, and nearly won an Oscar. All in a day’s work… literally!
【今回のお悩み】 「思春期の子どもとの接し方がわかりません」 自分もかつては通った道なのに、いざ自分が親の立場になるとどうやって反抗ばかりしてくる子どもと向き合ったらいいのかわからない。そんなお悩みに、アドラー心理学に詳しい岸見一郎先生が答えます。 小説家の伊藤整は次のように書いています。 「私が自分はもう子供でないと感じ出したのは、小樽市の港を見下ろす山の中腹にある高等商業学校へ入ってからであった」(『若い詩人の肖像』) 思春期になると、もう子どもでないと「感じ出す」のです。ある日突然、大人になったと感じるのではないということです。 アドラーも「子どもは人生の前線に近づいていると感じる」といっています(『人生の意味の心理学』)。「人生の前線に近づいている」というのは、仕事、恋愛、結婚、子育てなど人生において避けて通れない課題に今はまだ直面していない、しかし、もうすぐ直面するときがくると実
臨床試験の結果は良好 ──つまり、どんな遺伝性疾患も治せるのですか。 これは重要な質問ですから、答えを正しく理解してもらう必要があります。 理論上は、プライム編集の技術を使えば、病気を引き起こす遺伝子変異の90%以上を修正できると言えます。ただ、そのためには、疾患ごとに塩基を編集するエディターを開発する必要がありますし、エディターと呼ばれるこの分子マシンを体内の正しい場所、すなわち修正すべきゲノムがある細胞に送り込めなければなりません。
新著『サイコパシーの正体──危険な診断の流行り廃り』(未邦訳)で、「サイコパス」の概念やその診断方法の科学的根拠の乏しさを指摘した法医学者のラスムス・ローゼンバーグ・ラーセンに米メディア「マーシャル・プロジェクト」がインタビュー。この概念の短い歴史と「流行り廃り」、有名な「サイコパシー・チェックリスト」がもはや適切ではない理由を聞いた。
「サイコパス」は存在しない? 「犯罪」、あるいはより広義に言えば「暴力」について根強く信じられてきたことの一つに、その多くは「サイコパス(精神病質者)」と呼ばれる人たちによっておこなわれている、というものがある。 もし読者が『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』のような刑事ドラマや連続殺人犯を題材にした映画を見て育たなかったとしても、近年ネット上でよく拡散されるサイコパスに関する解説記事は読んだことがあるかもしれない。 通説や科学的な定義を要約すると、サイコパシー(精神病質)の人は、共感性や罪悪感に欠け、人を支配したり傷つけたりしようとする過程で、魅力的に振る舞ったり、人を操ったり、衝動的に行動したりすることがあるとされる。 ところが、トロント大学の哲学および法医学の教授であるラスムス・ローゼンバーグ・ラーセンの新著によると、サイコパシーを診断する科学的根拠は驚くほど乏しい。 著書『サイ
肝臓の希少疾患に苦しみ、通常なら「肝移植か死」しか道がなかったKJという赤ちゃんに、遺伝子治療による奇跡がもたらされたと報じられた。人間のDNAに含まれる数十億の文字のなかの、たった一つの誤った文字を修正できる技術によって、疾患の原因だった遺伝子の変異を正しく書き直せたのである。 この偉業の功労者といえるのが、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)が共同運営するブロード研究所の教授であり、化学者・分子生物学者のデイヴィッド・リュウ(劉如謙)だ。仏誌「レクスプレス」が話を聞いた。
海外で暮らす日本人が日本に一時帰国した際、スマホでウェブサイトを見ていると、性的なマンガの広告が表示されることに驚くという話をよく聞く。欧米では、成人向けではない普通のサイトでそのような広告が飛び出てくることはほとんどないからだ。 同様の問題は、縦にスクロールして読むデジタルコミック「ウェブトゥーン」が人気を博す韓国でも起こっているようだ。米紙「ワシントン・ポスト」は、「韓国でインターネットを使ってる? ポルノ広告に備えろ」という見出しで報じている。 記事によれば、ウェブトゥーンの多くは性的な描写などなく、エンタメとして映画化やドラマ化されている作品もある。だが「トップトゥーン」や「レジンコミックス」など、成人向けウェブトゥーンを提供している一部のプラットフォームは、卑猥で生々しい広告を打っているという。
ガザ地区では多くのパレスチナ人が飢饉に直面しており、餓死する人の数は日に日に増えつづけている。イスラエル軍による攻撃、食糧不足、現金不足などの問題を抱え、日常生活もままならない現在のガザで、学者でいるとはどういうことなのか。彼らは学生たちに何を伝えなければならないのか。ガザのアルアクサ大学の助教が英紙「ガーディアン」に寄稿した。 支援は「死の罠」 認めざるを得ない。私は飢えながらこの原稿を書いている。空腹のあまり思考は鈍り、長時間座っているのもままならないほど衰弱している。だが恥じてはいない。この飢えは私が意図的に選んだものだからだ。どんなに空腹に蝕まれようと、屈する気はない。それ以外に生き延びるすべはないのだ。 2025年3月2日以来、イスラエルはガザを完全封鎖している。食料、医薬品、燃料といった援助物資はほとんど手元に届かず、配布もされていない。市場は空っぽで、パン屋も共同炊事場もガソ
生成AIがオフィスに浸透して2年以上。レポートやプレゼン資料、メール作成の効率化に期待が集まる一方で、その裏側では「副作用」が顕著になっている。同僚から送られてくる、見た目は立派だが中身の伴わないAI生成のアウトプット「ワークスロップ(workslop)」が、あなたの時間を奪い、信頼を蝕んでいないだろうか? 4割が被害を経験 米スタンフォード大学と調査機関によると、米国のフルタイム従業員1150人のうち、40%が過去1ヵ月以内に仕事で「ワークスロップ」を受け取った経験があると回答したと米メディア「クオーツ」が報じた。仕事でやり取りする文書の15%強が「ワークスロップ」に該当すると推定している。 米誌「ハーバード・ビジネス・レビュー」によると、ワークスロップとは「AIが生成した一見まともな仕事の成果物でありながら、実際にはタスクを進展させる実質を欠いたコンテンツ」のことだ。整ったスライド、長
保守的な開発方針は「諸刃の剣」 トヨタのソフトウェア開発は、「花形人材」によって支えられてきた。 その代表格が元グーグルのロボット開発部門責任者で、ウーブン・バイ・トヨタにおける自律運転車開発のキーパーソンだったジェームス・カフナーだろう。カフナーは2018年、ウーブンの前身企業のCEOに就任した。そこでアリーンの開発を主導したが、2023年に退任している。 関係者の話では、大手グローバルIT企業からトヨタに引き抜かれたエンジニアの多くは、状況の変化にすばやく対応するシリコンバレーの文化に慣れていた。彼らはトヨタの保守的で、合意形成ありきの企業文化に不満を募らせていたという。 ある元トヨタ幹部は本紙の取材に、自動車業界が百年に一度あるかないかの大変革を迎えているいま、エンジニアリングのパラダイムシフトを起こすためには妥協は付きものだと主張する。 「日本企業の保守的な姿勢は、諸刃の剣です。過
クーリエ・ジャポンでは創刊20周年特別企画として、クーリエの編集長&創刊編集長とインドの「エンタメ・ビジネス」最前線を視察するスタディツアー(先着15名限定)を開催します。詳しくはこちら。 映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が、異例の大ヒットを飛ばしている。「ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント」の調べによれば、9月22日までに日本を含む全世界で累計観客動員数は6702万204人、総興行収入は823億円超えを記録した。 その人気ぶりは北米・欧州に続き、アニメ映画がこれまであまり注目されてこなかったインドにも波及している。2021年には、『鬼滅の刃 無限列車編』が劇場で公開されると、「ニッチなジャンル」とみなされながらも1億ルピー(約16億8000万円)以上を稼ぎだした。 それに続いて、『呪術廻戦』(2022年)や『すずめの戸締まり』(2023年)も興行収入は約800
米国憲法の専門家ジェフリー・ローゼンは、仏「ル・モンド」紙のインタビューで、米国建国の父たちがいかにカエサルのような独裁者やデマゴーグ(扇動政治家)の出現を恐れ、それを阻止しようとしたかを語る。だが、その抑制メカニズムはここ1世紀の間に弱体化してきたという。 米ペンシルベニア州フィラデルフィアに、米合衆国憲法についての教育と研究に取り組む超党派機関「全米憲法センター」がある。そこの所長を務めるのが、ジョージ・ワシントン大学の法学者でもあるジェフリー・ローゼンだ。 ローゼンの著書は多数あり、2024年には『幸福の追求──徳について書いた古代ギリシャ・ローマの作家たちがいかに米国の建国の父たちに影響を与え、米国を形作ったのか』(未邦訳)を上梓、今秋刊行予定の新著に『自由の追求──ハミルトン対ジェファソンで始まった米国における権力をめぐる長い戦い』がある。 米国の連邦最高裁は6月末、連邦地裁によ
17年間の投資に終止符 投資の神様と称されるウォーレン・バフェット率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが、中国の電気自動車(EV)大手BYDの株式を完全に手放した。米メディア「CNBC」によると、バークシャーのエネルギー子会社が保有していたBYD株式の簿価は3月末時点で「ゼロ」と記載されており、バークシャーの広報担当者も全株の売却を認めた。 BYDへの投資は2008年、バフェットの盟友チャーリー・マンガーの強い推薦によって始まった。英通信社「ロイター」によると、当時2億2500万株を約2億3000万ドル(約345億円)で購入し、持株比率は10%に達した。マンガーは当時のBYDとそのCEOを「奇跡のようだ」と称賛していたとCNBCは伝えている。
パタゴニアの苦悩 パタゴニアは環境保護に多大な貢献をしてきたアウトドアブランドである。だが、その事業は天然資源の採取と無縁ではない。 同社が防寒ジャケットを一着作れば、その分だけ地球の資源は減るのだ。誰かがパタゴニアを身にまとい、山を登り、スキーで滑り、水上でパドリングをするたびに、自然界には負荷がかかることになる。 パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードは、この否定できない事実に悩んだ末、ある決断を下した。品質でいっさい妥協しないのを前提に、自然への害を減らせるなら、そのための費用を惜しまないとしたのである。 従来の綿花栽培が引き起こす環境破壊をおぞましく思い、社内全体で高価格のオーガニックコットンへ切り替えるように命じたこともある。 ただし、熱帯雨林のヤシから採れるタグアナッツの利用は、すぐに中止した。プラスチック製のボタンに代わる環境にやさしい素材だと思って使ってはみたものの、じつ
近年、フェミニズム文学や抹茶ラテを好む男性が揶揄される一方で、ソーシャルメディアやポップカルチャーを中心に「ヒンボ」と呼ばれる新たな男性像が注目を集めている。 筋肉質で大柄、しかし性格は温厚で、どこか無邪気で素朴な「おぼこい男性」だ。 頭脳明晰でもなく、社会問題に雄弁でもない。ジム通いを楽しみ、プロテインを愛し、パートナーの隣で屈託なく笑う──。そんな男性が理想の「ドリーム・ガイ」として再評価されている。 「ヒンボ(himbo)」とは、him〈彼〉とbimbo〈おバカで魅力的な女性像〉を組み合わせた造語で、1980年代の米国では「知性には欠けるが筋肉質で二枚目な男性」を揶揄する言葉だった。 当初は「笑われる対象」だったが、2020年前後に若者の間で再び注目され、「愚かさ」よりも「善良さや優しさ」が強調されるようになった。近年は、無害で誠実な存在として、理想のパートナー像に位置づけられている
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2025年9月24日(水)の「BBC」に次の見出しがありました。
AI使用時の「ズル」 AIは「間違う」ことや「嘘をつく」ことがあるから、AIを使った情報検索やファクトチェックの際には、鵜呑みにしないように注意しなくてはならない──これは少しばかりリテラシーがある人にとっては、あまりに有名な話だ。 だが、AIの懸念はAIそのものが嘘をつくことだけではないかもしれないと、最近の研究で示された。 AIを使用するとき、人間の側がそれに乗じて不誠実になりやすいとわかったのだ。 マックス・プランク人間発達研究所の研究者らは、サイコロを振って出た目が高いほど報酬が高くなるというゲームを被験者にしてもらった。 被験者が自分で結果を報告しなければならなかったときには、95%の人が出目を正直に報告した。 ところが、AIにサイコロの結果報告を委任することになり、そのAIの方針(「精度の最優先」から「利益最優先」までのグラデーション7段階)を被験者が決定できるとされた場合、8
近年、ポップシーンで女性シンガーによる「平凡で頼りない男性叩き」ソングの増加が際立っている。 たとえば、米国の若手ポップスター、サブリナ・カーペンターは最新アルバムのリード曲「Manchild」で、恋人を「のろくて、役立たず」と痛烈に切り捨てている。 「こんなにセクシーなのに、どうしてそんなにバカなの?」「どうやって地球で生き延びてきたの?」と嘲笑し、リード曲以外にもIKEAの椅子すら組み立てられない、食器すら洗えない、文法の基礎すら理解できない男たちを槍玉にあげる曲が並ぶ。 同じ流れはチャペル・ローンやデュア・リパ、ロードらにも見られ、「質問すらしない」男や「愛し方を教えなければならない」男を痛烈に歌詞で批判しており、リスナーの共感を得ているようだ。 なかでも、ロードの「Man of the Year」は、TikTokで“元彼晒し”動画のBGMとして拡散され、女性たちが自らの「ダメ男体験
“ホラーの帝王”こと作家のスティーヴン・キングが、英紙「ガーディアン」の読者から寄せられた質問に答えた。作品のアイデアは、どこからわくの? 恐怖を色で表すなら何色? ノンストップで書き続けるのはどうして? 「トランプ劇場」の結末を描くとしたら? ──あなたが審査員を務めるガーディアン紙主催の短編小説コンテストに応募したのですが、落ちました。執筆を続けていれば、いつか突破口が見つかるんでしょうか。それとも夢を追い続けるより、才能がないんだと見切りをつけたほうが楽ですか? 才能の問題とは限らないよ。誰にだって才能はあると思うけれど、才能は磨かないとね。書けば書くほど、書くことが好きになるものだと思うよ。そして才能がある人は、書きたくてたまらない。 ──昔、『クリスティーン』にサインをもらったとき、あなたは「復讐の叫びをやめるな」というメッセージを添えてくれました。私がジューダス・プリーストのバ
それもそのはず、こうなってしまっていると、自分の症状自体の認識にも歪みが出ているからか、あらゆる細かいことが問題となり、問題ですらないものも自分の問題となって、調べ方も間違っていれば、受け取り方も間違ってしまいます。 もちろん、それも自分の一つの姿ではあるのですが、勝手に自己判断して、何でも自分が悪いとさらに深く反省してしまうのです。 反省。 これです。とにかく反省してしまっているんです。自分のどこが悪かったのか、性格のこの部分がダメだ、過去の行為を無理やり引っ張り出してきて、この行為がまずかった、今の苦しさと直結しているわけではないのに、そんなことをしていた僕だからこうなって当然なんだと、余計な反省まで増えてしまいます。 死にたい時とは、つまり、何でも反省してしまっている時なのではないかと僕は考えています。あれをしなきゃよかった、どうしてこんな性格なのか、どうして他の人とこうも違うのか─
米国、そして世界を狂わせるSNS トランプの姿勢に関しては後述するとして、容疑者が特定される前の段階では、ユタ州のスペンサー・コックス知事の言葉のほうが、私には響いた。 知事は、政治的な思想を過激化させるSNSが米国社会を蝕んでおり、今回の事件を含め、過去5年ほどの間に米国で起きた政治的対立を下敷きにしたすべての殺人事件で、SNSが直接的に作用したという考えを示した。そのうえで、こう述べた。 “It has taken us a decade to understand how evil these algorithms really are” 「アルゴリズムがいかに邪悪かを私たちが理解するのに10年かかった」 そして、コックスは「ログアウトして、草に触れ、家族にハグをし、コミュニティに出て、良い行いをするよう皆に呼びかけたい」と続けた。対立と憎しみを煽る言説が溢れるSNS空間から離脱して
そのカネの流れをたどるのは、簡単だ。 検索枠に「IT起業家ピーター・ティールの政治献金」と入力してスクロールすれば、1500万ドル(約22億円)がJ・D・バンスの選挙運動資金団体に寄付されたとわかる。 これは、2022年の上院選の立候補者に対する献金としては桁外れの額だ。ティールからの経済的な後ろ盾もあって、バンスはみごとにオハイオ州上院議員に選出された。 過去のバンスの演説を聞くと、そこにはティールの言葉が息づいている。 「米国を再び偉大にするには、テクノロジーと自由な企業活動を最優先にして、国家をスタートアップのように運営すべきだ」──これはバンスの思想であり、ティールの思想だ。トランプ第2次政権の副大統領に上りつめたバンスにとって、イェール大学ロースクール在学時に聞いたティールの講演は、彼のその後を決定づけるものだった。 ティールは米国の政界に資金面のみならず、イデオロギーの面でも影
学生たちの「最後の手段」 セバスチャン・ウォール(17)は、自身が通う米ニューハンプシャー州の高校で携帯電話の使用が禁止されると知り、それに向けて準備を始めた。 彼は学校での携帯電話の使用禁止について、授業に集中するには良いアイデアだと思ったという。しかし、昼休みに音楽を聴く方法がなくなってしまう。そこで彼は、夏休み中に中古の第5世代のiPodを80ドルで購入し、ピンク・フロイドやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの曲をダウンロードした。 9月になり新学期が始まると、こうした過去のテクノロジーを使いはじめたのが自分だけではないことに、彼は気づいた。 「CDプレーヤーを持ち歩いている人も見かけますし、ウォークマンを持っている人もいます。これは僕たちにとって最後の手段なんです」 売り上げが急増
宇宙に関するドキュメンタリー番組で星の壮絶な最期を眺めながら、筆者は亡くなった母のことを思い出す。叡智の結晶である科学を信じる彼女だが、それは必ずしも、愛する人の死がもたらす悲しみを和らげてくれるわけではない。 この記事は、愛をテーマにした米紙「ニューヨーク・タイムズ」の人気コラム「モダン・ラブ」の全訳です。読者が寄稿した物語を、毎週日曜日に独占翻訳でお届けしています。 母を呑み込むブラックホール パジャマ姿で、Netflixの宇宙望遠鏡に関するドキュメンタリーを見ていると、ふと母のことが思い出された。 「私たちの血液中の鉄分も、骨に含まれるカルシウムも、文字通り何十億年も前に爆発した星から作られたのです」と、番組の中で天体物理学者が興奮気味に説明する。 画面に「南のリング星雲」の映像が映し出される。「これは、死にゆく星が最後の光を放っている姿です」と彼女は説明する。それは瞳のようでもあり
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