■[映画][ニュース記事]ドキュメンタリーの倫理 少し前に、Le monde紙に載った映画『ダーウィンの悪夢』関係の記事に言及したわけだが、昨日発売の同紙にさらに関連記事が載っていた(「"Darwin" ou le malentendu documentaire, par Michel Guerrin et Jacques Mandelbaum」)。それによると、映画が描く事実関係の不正確さの指摘に対して、監督のザウパーは、この映画にシネアストとしての「主観性」を(単なる事実の提示をではなく)見てほしい、という趣旨の発言をしている。しかし記事は、監督がルポルタージュの外観を装って、映画中でそうした「主観性」をはっきり提示しなかったことこそが問題だ、と切り返す。 ここまで来ると、ドキュメンタリー映画にまつわるより一般的な倫理的問題が出てくるわけで、記事が提起するのはドキュメンタリーとフィクシ