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宇賀克也本人は、凄まじい博識である。およそ行政法に関しては何でも知っており、さすがは名門高校出身の東大卒教授というか、すさまじく頭の回転がよく、講義はマシンガンの如くであり、極めて知性が高い。行政手続法をはじめとして、この世に無数にあるあらゆる行政法に通暁しており、その理論にしても、実定法上の条文にしても、最高裁判例にしても、すぐに指摘できるような認識能力を持っている人である。行政法のガチプロであり、その辺で適当なハッタリをかましている警察官や一般市民とは認識内容が隔絶している。はっきり言って、講義を聴いていても、私にも、あまりに難解過ぎて何を言っているのか分からなかった。しかし、警察であれ、公立学校であれ、全ては行政法理論の下に在り、この宇賀克也という人にかかれば、現場でどんなに違法なことをしている警察官も教員もタジタジであろう。 しかし、いかんせん、この人は、１９７８年という、昭和日本