買った翌日には読み終えて、その日から本書の示唆をベースに実践を始めていた。というのも、著者の主張は、自分がこれまでに英語学習時に感じていたことと矛盾がなくて、とても受け入れやすかったからだ。 先日書いた「一言語一人格」仮説をもとにしたアルターエゴの話も面白かったのだが、もっとも深く肯いたのは「英語学習は内発的なモチベーションがなければ続かない」という主張だ。 内的に切実な動機が存在しなければ、どんな技術も上達しない。 ちょっと大声ではいえない話だが、「ママはどうしてそんなにケータイでメール打つのが速いの」と子供によく呆れられる。「僕は三行打つのがやっとで、それもすごく遅いのにさ」と。通信文の生成が速いのは、思考をそのまま乗せる形でメールを打っているからだ。云いたいことがなければ、扱いにくい小さなキーを猛スピードで押すことなどないし、その動作に習熟することもない。何年もやっていればそのうち、