いいだ・いちし/1982年、青森県生まれ。中央大学法学部法律学科卒。グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻修了(MBA)。国内外の出版産業、読書、子どもの本、マンガ、ウェブカルチャー等について取材、調査、執筆している(撮影/写真映像部・松永卓也) この記事の写真をすべて見る AERAで連載中の「この人のこの本」では、いま読んでおくべき一冊を取り上げ、そこに込めた思いや舞台裏を著者にインタビュー。 【写真】戦後の日本社会と本屋の旧来構造を探る一冊 いつのまにか本屋は「わざわざ行く」場所になってしまった。いつから、どのようにして本屋は消えていったのか。出版社・取次・書店をめぐる取引関係、定価販売といった出版流通の基本構造を整理し、戦後の書店が歩んだ闘争の歴史をテーマごとにたどる。膨大なデータの分析から、書店が直面してきた苦境と、それに抗い続けた闘争の歴史が見えてくる『町の本屋はいかにしてつ