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doubutsutokuron.hatenablog.com
唐突ですが、『AmScope』って知ってますか? 僕も友人のtwitterで知ったのですけど、United Scopeという会社の格安顕微鏡ブランドです。フロリダで研究していたときも、ラボに数台はありました(後で知った)。 https://www.amscope.com/ 何がいいかというと、圧倒的に安いのただ一点です。ズーム式の双眼実体顕微鏡がキャンペーン中とはいえ3万円とか、安すぎでしょ。 https://www.amscope.com/stereo-microscopes/3-5x-90x-zoom-trinocular-stereo-microscope-with-table-pillar-stand.html けしてUnited Scopeの回し者でも、これによってクーポンもらえるわけでもないんですけど、今回、アメリカから本帰国する前に大量に購入してお土産としていい感じだったので
叶え!私たちの夢―――― ではなくて、わりとシビアな方のラ「ボ」ライ「フ」です。テレワークが長く続いていて、まだラボの方も入室制限があるので、現状、どんな感じでラボ生活しているのかを綴っていきます。 ラボの現状 まずはじめに職場の現状から。 入館前に全員マスク着用、手指を消毒 すべての部屋、すべての時間において、事前予約制 同室に規定以上の人が同時には入室できない(ソーシャルディスタンス) 週当たりのトータル時間の目標値が設定されている 実験指導など人と話す必要がある場合は別の制限あり こんな感じになっています。 なので、事前にどういう実験をするべきかある程度組み立てていかないと難しい感じ。もちろん、その場で(in situ)実験計画を変更することもあるけど、その辺もおおむね織り込んだ予定作りが重要。 スケジューリング ラボの予定表は研究所の予約システムから予約していくようになってます。そ
『海獣の子供』大ヒットらしいですね! www.kaijunokodomo.com ・・・見たい・・・しかしアメリカだし・・・ということで、絵でも描くか! PowerPointで!!*1 曲線ツールで「線を作る」という技法で絵を描いています 曲線ツールを使った「線」の描き方 twitterでライブドローイングしました #PowerPointアートの描き方 ① 曲線ツールを使って、下書きしていきます。今日は #海獣の子供 を描きます。ラフにどんどん描きます。続きは明日 pic.twitter.com/e3UAQLVuZG — トクロンティヌス/Promesita venko ĉevalo (@jyouhou_syusyu) June 6, 2019 #PowerPointアートの描き方 ③ キャラの下書きほぼ完成です。これだけで、 #海獣の子供 のワンカットっぽくできますね(2枚目)。3枚目は
『動物実験施設にどのくらいお金がかかるのか?』 ・・・なんて話は,おそらく意識したこともないのではないでしょうか?それとも,「いやいや、マウスの値段も知ってるし、飼育経費だって1ケージいくらって知ってる」でしょうか。今回は”その先”のお話について,少し書きたいと思います。 ケージいくらか知ってる? 皆さんが動物実験施設でマウスやラット,あるいはその他の動物を飼育する場合,間違いなく専用のケージ(あるいは飼育器材)を使っていると思います。日本ではそのほとんどが,毎回洗浄されて,滅菌したものを使っているでしょう。 さて,このケージの金額はいくらでしょうか? 日本にはケージの面積に関する規定が明文化されたものはありませんが(国としての基準がないというのは,かなり深刻な問題なんですが),国内の施設であればILAR guideに準拠している『はず』ですので,この面積基準を満たすもので考えます。 また
2015-04-16 会社員をクビになった時の話 ある”強烈な記憶”と,その時の”どうでもいいような記憶”が結びついて,どうでもいい方の記憶を長い間折に触れて思い出す,って研究面白いですね。私にもそういう記憶あります。 --- その日が3月の凄く晴れた日で,昼から休みになった帰りに国道沿いのラーメン屋で替え玉頼んだのを覚えてる。 官公庁からの補助金が終わって,自分の事業部の売上集計と,次年度からの予算を親会社に提出してすぐだった。その日も親会社の社員たちが入る正門ではなく,人ひとり入れるかどうかの狭い裏口から敷地に入ると,工場から独特の鼻を突く臭いがして,うんざりしながらタイムカードを押して席に着いた。 ただいつもと違って,朝礼が終わると「すぐに親会社の社員のところに行くように」と言われて,建物続きの親会社のエリアに向かうことになった。建物続きとは言え,子会社の社員はセキュリティカードを渡
2015-03-20 企業の研究員時代とかそんな事を思い出して 「動物学特論」の講義自体が無くなったので、そろそろ名称変更でもしないといけないんだろうけど、特にアイデアがないため、このままのタイトルです。特論です。 就職する学生さんとかを見送る、あるいは見送ったという時期になってきたので、それっぽい事を書いとこうかなと思い立って、書いてます。 私は大学院終わったあとすぐに民間企業の研究員として3年半、その後はスタートアップを何社か経験して、現在に至るという感じですんで、そんなに参考にはならないかもしれませんが、私とよく似た境遇で現在とある国立大学の教授をしている恩師(以下、教授)の場合と対比させながら、書きます。いずれにしたって、”手の届く範囲の観察結果”でしかありませんが 企業研究員になった経緯 特論:大学院時代のアルバイト先に、企画持ち込んで契約社員にしてもらった 教授:大学院終わって
ドーモ、深夜アニメがいっぱいあるので東京で働きたくなりましたが、アテはありません、特論=サンです。 前回書いたように、「第4回 実験動物管理者研修」に行ってきました。 公益社団法人日本実験動物学会:講演会・講習会 二日間、朝から夕方までぶっ通しで講義を受けるという、結構ハードな研修なんですが、法令から動物福祉、日常管理と初学者から実際の管理業務を行う教員まで、それなりに色んな新しいことが学べる研修だったと思います*1 ※講習会のテキストは、作成者の著作なので、UPしません。基本的には常識の範囲内の引用のみです ペントバルビタール単剤投与が「不適切な麻酔」になりつつある点について なかでも、マウス・ラットの麻酔の話は興味深かったので、記事にしようと思いました。国立国際医療研究センターの岡村先生が講師でした。 たぶん、一度お会いしたような気もしなくもないけど、向こうは、当然特論の事など知らない
色々あって本体の『動物学特論』が終わるので*1、その残滓のような"なにか"を綴っています、特論です。 前回の手順1でIMSRを使って、自分が目的としているマウスを検索したので、それ以降の手順について書いときたいと思います。 手順2 検索結果から欲しいマウスを選ぶ 前回も少し書きましたが、この「系統名」の部分は国際命名規約というルールで書かれているので、そっちを知っとかないといけません。 例えば、shhで検索すると、 B6;129-Shh<tm2Amc>/J B6.Cg-Shh<tm1(EGFP/cre)Cjt>/J STOCK Tg(Shh-EGFP)BF167Gsat/Mmmh とか出てきます。実際のルールについては、きちんと日本語でも説明している文章が公開されてる*2ので、そちらを参照して下さい。 簡単にまとめると、左側が遺伝背景(バックグランド系統)で、ハイフン(STOCKの場合、ス
道端で『 やぁ、もう来年の配属先決まったかい?』なんてフランクな挨拶いただいたもんですから、空手か少林寺拳法の道場を検索してたりします、動物学特論です。 今回は、巷で有名なコモンマーモセット(Callithrix jacchus)について書いときたいと思います。夢の超大型グラントでも対象動物になったもんね! コモンマーモセットの有用性は、著名な先生方がいろいろ書かれて、公開されているので、そちらを参照して下さい 遺伝子改変コモンマーモセットを用いた神経科学研究の進捗 あと、サリドマイドに対する反応がヒトと近かったことや、他の霊長類よりも世代時間が短いなどの点から、発生毒性をはじめとする毒性試験への応用研究も検討されていたりします*1 コモンマーモセットが日本に入ってきた歴史的なもの そういう生物学的なところは本職の皆さまのHPをみていただくのが一番として、特論ブログは、「コモンマーモセット
年度の切り替えで色んな雑務が山積みになってる皆さん、ドーモ。任期終わるのに、来年の関連書類を作成してる、特論=サンです。バクハツシサン! さて、色んな報道もあって、”例のあの方”の問題は科学的には片付くような気がしますが、動物学特論としては「F1マウス」について、書いておかないといけないと思ってます。報道で勘違いが多いんですが、F1マウスっていう凄く早そうな固有のマウスがいるわけではないです。 マウスおよびラットの命名方法はルールがあって、日本語でも公開されています http://www.jalas.jp/pdf/iczn.pdf ただ、上の日本語版だと致命的なことに、本文のリンクが間違ってるので、張っておきますね MGI-Guidelines for Nomenclature of Mouse and Rat Strains この場合、Fはフォーミュラではなく、Filial(=雑種世代の
前回の記事で、Abbie Lathropの話をちょろっと書いたので、いつかマウスの研究に重要な人々の記事書きたいなぁとか思ってます。海外の先駆者たちだけでなく、日本で最初のマウス飼育施設を、”私費で”作った野村達次とか さて、マウスの系統紹介第3弾として、『白いネズミといえば、ICRかこのネズミ』っていうくらいのアルビノマウスの定番・BALB/cについて書きたいと思います。 BALB/c (写真はジャクソン研究所から引用 http://jaxmice.jax.org/strain/000651.html) 免疫などの研究では本当によく用いられます。あとは、クローズドコロニーの中に生じた突然変異であるFoxn1<nu>を交配により導入した、免疫不全マウス BALB/c-Foxn1<nu>(ヌードマウス, 交配による変異導入を行っているので正式には、C.Cg-Foxn1<nu>)も論文などでよ
理研とはまったく縁のない動物学特論です。遠目で「あれが、理研かー」くらいはあります。憧れはありましたけどね さて、前回に引き続き脱線したままの特論ですが、今回は某所の記事*1にあったもう一つの系統であるC57BL/6(いわゆるB6マウス)について書こうと思います。 C57BL/6マウス (写真は、Jackson研究所HPより引用 http://jaxmice.jax.org/strain/000664.html) だいぶ前の記事でも紹介しています。 じゃぁ、C57BL/6マウスを使えばいいのか? - doubutsutokuronの日記 C57BL/6は、1921年にCC. Littleが樹立したC57BL系統というマウスに由来します。 この「C57」というのは、A. Lathropという方が作ったマウスファームから買ってきたCode No. 57という雌マウスと、Code No. 52と
『特論だから、著名な先生来るんだよな!』みたいな院生の期待が、音を立てて崩壊するのを壇上で経験したことありますか?僕はあります、動物学特論です。 さて、先日イントロを書いた飼育環境の話。まずは飼育の際の温度について、マウス・ラットを例に講義します。 すでに本職の先生が詳しくまとめられているので、そちらを参考にしてもらえばいいのですが*1、外部からも見れる日本の動物実験施設での基準を2つほど書きだしてみます。 東北大学:マウス・ラット・ハムスター・モルモット 20~26℃、ウサギ・サル・ネコ・イヌ 18~26℃ 長崎大学:マウス・ラット・ハムスター・モルモット・ウサギ 20~26℃、サル・ネコ・イヌ 18~26℃ このように、似たりよったりな基準がほとんどの大学で採用されていますが、これはひな形となる「実験動物の飼養及び保管等に関する規準」が日本実験動物環境研究会(Japanese Soci
動物学特論です。この日記のコンセプトは、”生物学系の大学で動物使って研究始めるB3の学生に、動物の講義を教えたいけど・・・そうだ!オムニバスで特論にしちゃえ”って感じなので、ようやく本論っぽくなってきます。まぁ、すぐに脱線します アメリカのJackson研究所のHPに以下の文章があります Minimize Environmental Stress Inbred strains of mice are maintained by successive sister x brother matings. Reproductive performance and behavior are strain dependent and should be well researched before a mouse is imported. For example, strains like C57B
答えは、端的に言えば、”ほとんどの”場合がYes 写真は、Jackson研究所HP C57BL/6J http://jaxmice.jax.org/strain/000664.html 主な供給元: 日本クレア http://www.clea-japan.com/animalpege/a_1/e_02.html 日本SLC http://jslc.co.jp/mice/c01_f.htm 日本チャールズリバー http://www.crj.co.jp/product/domestic/detail/25 動物学特論です。こんな書き方をすると、遺伝学がご専門の方々に怒られそうですが、バックデータが最も集積しているという意味では、ほとんどの場合で間違いではないと思います。 本来はこの問いかけ自体があまり意味はなくて、例えば、様々な種類のイヌをいっぱい集めて来て、”この中でもっともイヌらしい品種
新しく学部の3年生とか修士課程に入学した学生さんも、そろそろ自分のテーマで実験をし始めて、こなれてきてミサワ化する時期ですが、いかがお過ごしでしょうか? 動物学特論、最初の講義ですが、日本の薬学部系の研究室にケンカをうろうと日本で伝統的に使われているddYマウス について書こうと思います。 ddYマウスの主な供給元: 日本SLC http://www.jslc.co.jp/ 九動株式会社(旧セアック吉富) http://www.kyudo.co.jp/about_seisan_01.html ddYマウスって書くと、ちょっと生命科学系に関わってる人なんかは『マウスの系統だ』と答えてくれるかもしれません。”系統”が指す意味にもよりますが、厳密には、彼らはクローズドコロニー(closed colony)であり、近交系統(inbred strain)ではありません。 クローズドコロニーと近交系の
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