サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
funiyanma.hatenablog.com
注意)本ブログの記述はあくまで個人的な見解です。質問をお受けしたり、エビデンスを示したりする事は出来ません。睡眠薬には医療従事者の指導のもと、自己責任で対処下さい。 ベンゾ概論も佳境に入って参りました。今回のテーマは ◇不安と結びつく そもそもベンゾジアゼピン系の薬剤には、脳の興奮を抑え、不安を抑制する作用があります。抗不安作用というやつですね。 抗不安薬として処方されるもの以外のベンゾ(睡眠薬、睡眠導入剤など)でも、この作用は同じです。感情を穏やかにし、落ち着いた気分で睡眠へ導く。というと聞こえはいいのですが、睡眠薬の場合、言い換えが必要です。要は強烈な鎮静化作用によって、感情だけでなく意識を遮断して服用者を睡眠状態にするわけです。俗に気絶睡眠と言いますが、ベンゾの導眠効果はすさまじいですよ。もうブチッて感じで意識がシャットダウンしますから。 睡眠薬を常用して眠る生活を続けるという事は、
『ベスト・オブ・ドッキリチャンネル』森茉莉 [編]中野翠(1994) ベスト・オブ・ドッキリチャンネル (ちくま文庫) 作者: 森茉莉,中野翠 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1994/12 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (32件) を見る 周知の事かと思いますが、森茉莉氏はかの文豪、森鴎外の長女。それだけで恐れ入りましたという感じ。なにしろ「もりまり」でフルネーム一発変換が出来てしまうぐらいのかたです。 本書は1979年から1985年にかけての『週刊新潮』での連載『ドッキリ・チャンネル』を、森氏の大ファンである中野翠氏が文庫本として編纂したもの。 5年半という連載期間の長さだけでも、その人気のほどが伺い知れますが、敢えて補足。文才というのはなかなか遺伝(生物学的な意味ではなく)しないのが世の常でありますが、このかたに関して言えばとんだお
すっかり更新を怠っておりました。怠け者には福があるっ。 2/3(金)にAmazonから配信されて、すぐにアタマから読み直しました。単行本向けに結構加筆されていましたので、買って良かったかなと。 『Number』と両方読み比べる物好きもあんまりいないと思いますが、でも殆どの写真は単行本では見れませんからね。 1984年のUWF (文春e-book) 作者: 柳澤 健 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/02/03 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る タイトルに最終回と付けたのは、長きに渡って楽しませてくれた本連載の発刊にあたり、プロレスもののエントリには一旦区切りを付けようという意思表明でもあります。とか言いながら、次に読もうとしているのは 1964年のジャイアント馬場 作者: 柳澤健 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2014/11/19 メディア:
『1984年のUWF』柳澤健 第25回「バーリ・トゥード」 Number(ナンバー)917・918号[雑誌] 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/12/15 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 単行本が発売になりまして、早速Kindleで予約購入しました。佐山タイガーの表紙が素敵。そうくるか。 1984年のUWF (文春e-book) 作者: 柳澤 健 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/02/03 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る この期に及んで『Number』にあわせたエントリに意味があるのか?という疑問も湧きましたが、とりあえず続きを。Kindle版は2月3日配信だそうで、まだ届いておりません。あしからず。 単行本を読んでからでは遅いので、今のうちにあえて本連載への不満(というか要望)を挙げるとするならば、 ◉最大
『1984年のUWF』柳澤健 第24回「総合格闘技の夢」 Number(ナンバー)916号[雑誌] 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/12/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る なんか繋がりが悪いなと思ったら、第23回「崩壊」が間にあるようです。雑誌『Number』本体の番号は抜けていないので、別冊か増刊かで掲載があるということでしょう。まあいいや。どうせ単行本になったら買うし。初見の内容が残っていたほうが楽しいし。 ということで1回分跳びます。申し訳ありません。 推測ですが、前回「崩壊」は新生UWF末期の金銭的なトラブルが中心だったようです。いきなり前田日明の「5か月間の出場停止」が出てくるので、ポカンとしてしまいました。たしか神社長と前田が揉めて、マスコミに前田が内紛をブチまけたために、会社批判ということで前田が会社から出場停止処分を受けて怒り狂
『佐藤優さん、神は本当に存在するのですか?』竹内久美子×佐藤優(2016) 佐藤優さん、神は本当に存在するのですか? 宗教と科学のガチンコ対談 作者: 竹内久美子,佐藤優 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/03/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る "神ってる" エントリが続きます。 テーマだけですが。中身で神れよおい。それは無理。 佐藤優ほどの知性が、なんで「神様が実在する」なんて本気で信じられるのか、そこが信じられなかったんですよ。 のっけから遠慮なく突っ込む動物学者、竹内女史。何しろこちとら、リチャード・ドーキンス著『神は妄想である』を読み終えたばっかりですから、 こりゃ面白くなりそうじゃわい と期待に胸が踊るじゃないですか。ところがどっこい、我らが優さん。神の存在を巡ってのガチンコ対決に、持っていく素振りすら見せません。 ドーキンスの扱っ
『神は妄想である」リチャード・ドーキンス(2007) 原題:THE GOD DELUSION ーRichard Dawkinsー 神は妄想である―宗教との決別 作者: リチャード・ドーキンス,垂水雄二 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2007/05/25 メディア: 単行本 購入: 14人 クリック: 257回 この商品を含むブログ (181件) を見る お正月なので、おじさん難しい本読んじゃいました。 『利己的な遺伝子』で世界を驚かせた(多分)リチャード・ドーキンス氏の意欲作。年末年始に読もうと、9月に買ってから寝かせておいた甲斐があったというものです。私ごときの理解が到底及ぶところではない大著なので、気楽に紹介しますね。 掛け値無しに面白い! 欧米の(他は知らない。他も、か)一流の科学者というのは、専門分野を問わず、 ◇自然科学 ◇社会科学 ◇人文科学 の基礎教養の深さが
『エヴェレスト-神々の山嶺-』夢枕獏(1997) エヴェレスト 神々の山嶺<神々の山嶺> (角川文庫) 作者: 夢枕獏 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2015/10/24 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 今週は忙しかった~。ポケモンGO “感謝祭イベント” が発表されて、ここはやり込まざるを得ないじゃないですか。 若者は既にポケモンGO離れ 続けているのはウォーキング兼ねたオッサンばっか ガチ勢のおっさんワロタ などと、既に嘲笑の対象になりつつあるポケモンGOですが、ガチ勢のおっさんを甘く見てもらっては困ります。早起きして通勤を地下鉄からバスに切り替えて、ポケストップを回しまくる毎日。 憑かれたようにポケモンGOをやりながら、憑かれた男を描かせたら右に出る者はいない夢枕獏氏の本を読む。お陰様で今週は酒量が減りましたよ。不本意ながら。
『不機嫌な作詞家〜阿久悠日記を読む〜』三田完(2016) 不機嫌な作詞家 阿久悠日記を読む 作者: 三田完 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/07/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 作詞家って不思議な商売ですよね。すごく身近なところに作品が出回っているのに、自分が表舞台に出ることはほとんど無い。歌ってやっぱり歌い手のもの。それを承知の上での作詞家稼業。謎めいております。 松本隆氏が好きで過去エントリもいくつか。サッポロビールのCMでお姿を拝見しますが、なかなかオトナの雰囲気があって良い。阿木燿子氏も好き。 で、阿久悠氏。作詞家として気になるというよりも、ヒトとして気になる存在でした。屈折のしかたというか、感情の吐き出し方に独特のものがあって、発言やエピソードに妙に忘れがたいものがある。 一番印象に残っているのは夏の高校野球の話。阿久悠氏は大の
注)なぜか連載の付番が一つ跳んでいますが、理由は分かりません。増刊? Number(ナンバー)911号 広島優勝特別編集「カープの魂」 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー)) 作者: Number編集部 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/09/23 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (2件) を見る 懐かしい。Starting Over は新生UWF旗揚げ戦の冠名ですね。胸をときめかせた新生UWF。わが青春に一片の悔いなし。 今回はタイトルに付けられた惹句が気になりました。編集者の手によるものだと思いますが。 ついに旗揚げした新生UWF。そこに新たな思想はなかったが、最強幻想を託すファンは地味な試合にも熱狂する。 最後の最後、地味な試合は大間違い。試合を自分の目で確認してから書いて欲しかったですね〜。仮にも Number の
『自分を動かす名言』佐藤優(2016) 佐藤優 選 ― 自分を動かす名言 作者: 佐藤優 出版社/メーカー: 青春出版社 発売日: 2016/04/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 我らが優さん、容姿が誰かに似ていると思っていましたが最近分かりました。「マッチ箱の粘菌術師」南方熊楠です。素行の方も...そこはあまり言いますまい。どちらも少し度が過ぎるだけの、純粋な学究の徒ということで。 面白ければ何でもあり 生きてるだけで丸儲け(明石家さんま氏の愛娘 ”IMALU” さん命名の由来ですね) を座右の銘とし、名言には全く興味のない私ですが、優さん久々の自分語りが読みたくて購入。書きおろしだし。 何でも知りたい大ファンかっ! 現在、私は4回目の転機を迎えている。慢性腎臓病が進行しているため、人生の残り時間について真面目に考えなくてはならない時期に至っているの
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子(2009) それでも、日本人は「戦争」を選んだ 作者: 加藤陽子 出版社/メーカー: 朝日出版社 発売日: 2009/07/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 31人 クリック: 501回 この商品を含むブログ (213件) を見る タイトルからは情緒的な内容を想像しがちですが、東京大学文学部教授による、バリバリの「日本戦史」考察本です。 普通のよき日本人が、世界最高の頭脳たちが、「もう戦争しかない」と思ったのはなぜか? 高校生に語るーーー日本近現代史の最前線。 栄光学園の高校生むけ講義の形を取ってはいますが、大人でもかなり手ごわい内容の濃さ。日頃から歴史には縁遠い、どちらかと言うと歴史嫌いの私ですが、加藤教授の考証があまりに新鮮で刺激的で、最後まで必死に付いていってしまいました。アタマ疲労困憊。 講義は驚くほど多面的。政治(外
『1984年のUWF』 第17回「新・格闘王」 Number(ナンバー)908・909・910号 甲子園最強打者伝説。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー)) 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/08/10 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (1件) を見る タイトルから分かるように、今回はアキラ兄さん、前田日明の回です。 1986年の有名なセメントマッチ、前田vsアンドレ戦から始まり、なかなか刺激的。 リングサイドにいた星野が「アキラ、行け行け」と声を出した。すると前田は「行っていいんですか!?本当に行っていいんですか!?」と構えながら何度も星野に言葉を浴びせた。声に詰まる星野・・・! 長州蹴撃事件、猪木蹴撃事件(蹴ってばっかりだな)と並ぶ前田の武勇伝として語り継がれる試合ですが、正直私あんまり興味がなくて・・・。YOU T
ミライの授業 作者: 瀧本哲史 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/07/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る "ビジネス大賞2012" を「僕は君たちに武器を配りたい」で受賞した、瀧本哲史氏の最新刊です。 未来に生きる14歳のための特別講義と銘打たれた本書。今Amazonで見たら「学習指導」カテゴリでベストセラー1位になってました。 中学生向けの講義だからといって、レベルを落としたつもりはない。本講義の根底に流れるのは、ふだんわたしが京都大学の学生たちに向けて語っているのと同じテーマであり、問題意識だ。 講義のタイトルは「未来をつくる5つの法則」 断言します。 これは大人こそ読むべき。 前途洋々、希望と可能性に溢れた中学生に独り占めさせるのは、あまりに勿体無い。中学生諸君は時間はたっぷりあるのだから、もっとくだらない本を読むように。
『ソーシャルブレインズ入門』〈社会脳〉って何だろう 藤井直敬(2010) ソーシャルブレインズ入門――<社会脳>って何だろう (講談社現代新書) 作者: 藤井直敬 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2010/02/19 メディア: 新書 購入: 8人 クリック: 59回 この商品を含むブログ (21件) を見る 唐突ですが、脳が好きです。 脳科学の本とか大好物です。 どうして、ただの物質にしかすぎないはずの脳が、現在の僕たちのように考えたり、悩んだり、これまで存在しなかったモノを作ったりできるのか。さらに、そういうことをやっている脳自身が、自分自身のことを考えることができるということへの驚きと、そのしくみの深遠さに、僕たちはすっかり参ってしまいます。 脳科学者だって、脳に魅了されて研究しているんですねえ。 本書には新しい発見、面白い発想がありました。 わたしたちの脳は、認知コストバラン
『Number』7/28号 連載 『1984年のUWF』柳澤 健 第15回 タイトルは「海外UWF」 Number(ナンバー)906号[雑誌] Number 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/07/14 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る あれ?第一次 UWFに海外支部なんてあったっけ? といきなり首をかしげるタイトルでスタート。 あー「海外UWF」ね。 これが一発で分かる方は、UWFマニア検定でかなり上位に食い込めるでしょう。 私は勿論分かりませんでした。 この回の中核に繋がってしまうので、説明はしませんが。 ということで、タイトルと全然関係のない部分にばかり注目です。 今回も美味しかったですっ!ごっつあんです! 元リングス、K-1、修斗プランナーの若林太郎氏の談。 V1アームロック、V2アームロック、Vクロス・アームロック、ピロー・アームロック、
角栄ブームの真っ最中ですが。 『SAPIO』9月号 の記事でおもしろかったものをメモがわりに。 厳選「角言」集 『田中角栄「人を操る心理学」』 ー「言葉」の力を知っていた男 というサブタイトルが付いています。 文章:武富薫氏(ジャーナリスト) 写真:山本皓一氏(報道写真家) SAPIO (サピオ) 2016年 9月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2016/08/09 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 人にカネを渡すときは、頭を下げて渡せ。「くれてやる」と思ったら、それは死にガネだ。 派閥の若手議員が女性問題で100万円のカネが必要になり、金策が尽きて電話で角栄に泣きついた。当時の100万円は大金だ。 「わかった」 角栄は秘書に「300万円」を届けさせた。こんなメモが添えられていた。 「このうち100万円で話をつけろ。そしてあとの100万円で迷惑を
『「あの日」からぼくが考えている「正しさ」について』高橋源一郎(2012) 「あの日」からぼくが考えている「正しさ」について 作者: 高橋源一郎 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2012/02/25 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 17回 この商品を含むブログ (16件) を見る 「あの日」=3.11 からの筆者のツイッターを中心にまとめた本です。 実は私、ツイッターというものをただの一度も見たことすらありません(原始人かっ!) なのでツイッターが媒体として、どんな特徴を持つのか分かりません。とほほ。 引用いきます。 その中心には、ツイッターでの「つぶやき」がいつもあったように思う。もしかしたら、他の形でもよかったのかもしれない。でも、その時、ぼくが考え、「ことば」を送り出す場所として、それ以上のものは考えられなかった。 そこは、直接的な感情がやり取りされる場所だ
週刊ダイヤモンド 2016年 7/9 号 [雑誌] (落語にハマる!) 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2016/07/04 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (2件) を見る ビジネス誌ではまた珍しい特集で。 落語と言えば、最近メンバー交代があった笑点。あれやっぱり美味しいんですね。 普通の落語家さんの出張ギャラが20〜30万円ぐらいなのに、笑点メンバーだと一気に100万円まで跳ね上がるんだそうです。知名度が段違いですから。特に地方では集客力に大差が出そう。 それは血眼になりますよね。 後楽園ホールの公開録画、抽選に応募してよく行きました。あれ、結構当たるんですよ。皆さん、まさか当たるとは思わないから意外と出さないのでしょうね。 1度に2回分撮るので、演芸を含めてかなり楽しめます。 あ!あそこやっぱりカットされてる! とか発見がありますし。 大喜利の放送時間は15分ち
『Number』7/14号 連載 『1984年のUWF』柳澤 健 第14回 タイトルは「フォロースルー」 清宮君とは関係ありません。 Number(ナンバー)905号 地方大会開幕特集 甲子園を夢見る夏。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー)) 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/06/30 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (3件) を見る 今回はUWF浦田社長の恐喝事件が半分ほどを占める構成で、前半はあまり面白くありません。 興行の世界の常で、プロレス界はどうしても暴力団関係者が絡んだトラブルが絶えないですね。格闘技界は概してそういった風潮があるようで。ボクシングしかり、往時のK-1しかりですが。 推測でものを言うのは良くありませんが、梶原一騎兄弟とか表に出ていないだけで、叩けばホワイトアウトレベルの埃が出そう。 つの
『Number』6/30号 連載 『1984年のUWF』柳澤 健 第13回 Number(ナンバー)904号 EURO 2016 FRANCE 日本代表が語る優勝国予想。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー)) 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/06/16 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (1件) を見る 「シューティング」 なかなか意味深なタイトルです。 10月5日後楽園ホールのメインイベント、木戸修&藤原喜明VS前田日明&スーパー・タイガーの試合で観客たちの心に最も深く刻みつけられたのは、じつは藤原の涙ではなかった。 スーパー・タイガーのほんのわずかな動きだったのだ。 「そのとき、リングの中には木戸修と佐山(スーパー・タイガー)がいた。器用な木戸修は、助走をつけずにその場でドロップキックをすることができる。いつもの
『絞首刑』青木 理(2009) 死刑制度についてのノンフィクション。 絞首刑 (講談社文庫) 作者: 青木理 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/11/15 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (3件) を見る 自ら控訴を取り下げて、死刑判決を確定させた確定死刑囚 尾形 英紀の一文から。 俺の考えでは死刑執行しても遺族は、ほんの少し気がすむか、すまないかの程度で何も変わりませんし、償いにもなりません。 俺個人の価値観からすれば死んだ方が楽になれるのだから償いどころか責任逃れでしかありません。 死を覚悟している人からすれば死刑は責任でも償いでも罰ですらなく、つらい生活から逃がしてくれるだけです。 だから俺は一審で弁護人が控訴したのを自分で取り下げたのです。 死を受け入れる変わりに反省の心をすて、被害者・遺族や自分の家族の事を考えるのをやめまし
『青木理の抵抗の視点』(2014) 青木理の抵抗の視線 作者: 青木理出版社/メーカー: トランスビュー発売日: 2014/11/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 前回に続いて、よく抵抗する人です。 第一部はスタジオジブリの雑誌『熱風』に掲載されたインタビュー。第二部は『週刊現代』に連載された氏のコラムの、二部構成。 一番面白かったのは、安倍総理は人を見る目がないという指摘。おそろしく人を見る目がない。失礼だけど僕、安倍さんって頭が悪いと思う。安倍首相が重用する人物を見ていると、ひと昔前なら「変わった考えをしている人だね」といわれて相手にもされなかったような人ばかりですよ。はっきりいえばキワモノ。さっきいった流行作家とか哲学者とか、NHKの会長とか内閣法制局長官だって、トンデモ発言で問題を起こしてばかりでしょう。岸信介の孫で、安倍晋太郎の子どもで、政界屈指のサラ
『武器としての書く技術』イケダハヤト(2013) 武器としての書く技術 作者: イケダハヤト 出版社/メーカー: 中経出版 発売日: 2013/06/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 割烹のご主人に、こんな話を聞いたことがあります。 「独立して失敗するのは、ちゃんとした美味しい料理を出せば、お客さんは必ず来てくれると思い込むタイプ。職人気質が抜けない人。相談されて『兄(あに)さん、DMのハガキとか出してます?』とか訊くと、まず何もしてないですね」 安くて美味しい飲食店さんが博多にはたくさんあります。 九州の中では接待向けの高級店も断トツに多い。 料理の腕だけでは駄目で、マーケティングの発想がないと生き残れません。 ◇お店の存在をどうやってお客さんに伝えるか ◇どうすれば実際に足を運んでもらえるか ◇再来店してもらい、頻繁に通ってもらうにはどうするか ◇筋の良
『1985年のクラッシュ・ギャルズ』 柳澤 健(2011) 1985年のクラッシュ・ギャルズ 作者: 柳澤 健出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/04/11メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 正直、クラッシュのことって記憶に無いです。本書のタイトルにあるように、クラッシュ全盛の1985年前後って、男子プロレスでは第一次UWFが旗揚げして、新しいプロレスの時代が来た! ということで非常に盛り上がっていた時期なんですよね。なので私の女子プロレス歴は1990年代から始まっており、本書にはかなり遅れている事が分かりました。 全女で言うと、覚えているのはブル中野、北斗晶、豊田真奈美、井上京子あたり。FMWやJWPの試合も観に行きましたね。懐かし。なのでクラッシュの現役時代(復帰前)の記憶が全く無いまま、話を進めます。 【トピック】①全女スタイルの謎が解けた!
『読書は格闘技』 瀧本哲史(2016) 読書は格闘技 作者: 瀧本哲史 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/04/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る 【トピック】 ①瀧本氏は「好きな本を一冊だけ教えて欲しい」という質問に対して答えない ②現代におけるBildungsromanとしての『タッチ』再解釈 いわゆる愚問、というのがありますね。 プロ野球のヒーローインタビューでの「好調の秘訣は何ですか?」みたいな。 プロがそんな事、答える訳あるかい!という突っ込みが、球場中から入ればいいのにと思います。アナウンサーも少しは考えるようになるでしょう。 そういうくだらないことばかり聞くから、ソフトバンク柳田選手の 「今日、鼻毛抜いているのがTVに抜かれたんで、今度から気をつけます!!」 といった珍回答が生まれる訳で。 待てよ。柳田選手の場合は超
『悩みどころと逃げどころ』 ちきりん☓梅原大吾(2016) 悩みどころと逃げどころ(小学館新書) 作者: ちきりん,梅原大吾 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2016/06/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 【ポイント】 ①第1章「学歴」第2章「競争」 ーこのあたりの二人の噛み合わなさが見どころ ②ウメハラ氏、地頭の良さと言語化能力が半端ない -書籍として最終的に「ちきりん氏監修」だと見るべきなのは目を瞑って ③ウメハラ氏がゲーム業界の永続的な成長を目指す姿勢は圧巻 14歳で国内最強の地位を固め、17歳で世界大会に優勝。 アメリカの企業とプロ契約を結び、「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」としてギネスに認定。 都立高校卒業まで「学校は寝るところだった」と言い切る "プロ格闘ゲーマー" 梅原大吾氏と、かたや学歴エリートにして "社会派ブ
『池上彰・森達也のこれだけは知っておきたいマスコミの大問題』(2015) 池上彰・森達也のこれだけは知っておきたいマスコミの大問題 作者: 池上彰・森達也 出版社/メーカー: 現代書館 発売日: 2015/09/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る 【トピック】 ①池上彰氏、意外と硬派である ② この二人、対談の相性が実に良い(池上氏の“受け巧者”ぶりを差し引いても) TVではいつも笑顔を絶やさず、人のいいとっつあんにしか見えない池上氏ですが、森氏の人物評を待つまでもなく、本書を通じて やるな!このとっつあん! と唸らされる部分が多々あります。 例えば民主党が政権から脱落した2012年12月の総選挙。スタジオとの中継で持論を(例の調子で一方的に)述べる石原慎太郎日本維新の会代表(当時)に、「そんなことを言うから暴走老人と言われるんですよ」と池上が
『pen』5/15号 ~いとしの歌謡曲。~ 出先で見つけてヒョイと読んだあと、Kindleですぐに保存用に買っちゃいました。電子書籍の雑誌を買ったのは初めてです。 今は古本を探さずとも、電子書籍でバックナンバーが簡単に入手できるからいいですね。雑誌の大判の魅力も捨てがたいのですが。 Pen (ペン) 『特集 完全保存版 いとしの歌謡曲。』〈2016年 5/15号〉 [雑誌] 出版社/メーカー: CCCメディアハウス 発売日: 2016/05/02 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る それというのも、作詞家 松本 隆氏のロングインタビューがあった為。 これは手元に置いておかなアカンやろうと。 もはや大御所と呼ばれる松本隆氏ですが、このかたには特別な思い入れがありまして。 阿久 悠さんや大瀧詠一さんが亡くなられた時に感じた喪失感の中身とは、ちょっと質が違います。 商業的に成
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『ふにやんま ー 世界の小所低所からー』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く