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おれたち貧乏人は砂糖玉で病気を治す練習をするだけだ - 関内関外日記
まだこの世の名残があって、光らなくなった灯台の下にいたんだ。あたりいちめんに少し背のたかい草が生... まだこの世の名残があって、光らなくなった灯台の下にいたんだ。あたりいちめんに少し背のたかい草が生えていて、その中からぼくはたんぽぽのしっぽをさがす仕事をしていたんだ。 日が暮れたら仕事はおしまい。ぼくはセンターに帰る。たんとうのおばあさんに、たんぽぽのしっぽをわたすと、かわりにうすい空色の砂糖玉をもらえる。それでぼくは、ぼくの双極性障害がよくなると知っている。 でも、その日は、ちがったんだ。ピンク色の砂糖玉をおばあさんがわたすんだ。 「これじゃあ、ぼくの病気、よくならないよ」とぼく。 「あのねえ、これも同じだけよくきくから、かまわずにお飲みなさい」とおばあさん。 それで、ぼくはピンク色の砂糖玉を飲んだんだ。だんだん気が遠くなっていって、そこかしこに花がさくのが見えたんだ。ぐるぐる世界がまわって、ぼくは久しぶりにお酒を飲んだような気分になった。そしてそのまま、二度と目を覚まさなかったんだ。
2018/02/28 リンク