サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
heyheydodo.hatenablog.com
すこし特殊な一人暮らしをしている。 25歳、独身。一軒家に住んでいる。祖父とふたりで暮らしていた家が、ひとりになって、それから何となく、生活が続いている。 おしゃれな部屋づくりなんて、していない。DIYで作った家具なんてない。カーテンは、ヘビースモーカーだった祖父の影響で、黄ばんでいる。仏壇のある部屋で寝ているから、見上げると、会ったこともない曽祖父の写真がかざってある。 家の中にあるものは、祖父が生きていた頃と何も変わらない。冷蔵庫の整理もしていないから、ぼくが買った覚えのない、冷凍のお肉が出てきたりする。 6年ぐらい経つ。 祖父との生活がのこるわが家に、彼がいないことが当たり前になっているなぁと、感じることがある。 いつも座っていた椅子に、捨てそびれている電子レンジが置いてあったり、育てていた植木が枯れていたり。 曽祖父のとなりに飾られた、祖父の写真を、風景として捉えている自分に、なん
転勤の辞令が出た。3月30日の夕方だった。 引き継ぎの期間は5日間。4月9日からは、もう向こうで仕事をしてもらうことになると、上司は言った。 銀行の異動は慌ただしい。その理由は、癒着やらなんやらで、悪いことしてる人がいるかららしい。 3月30日のお昼に、4月の訪問を約束していたお客様の家に、ぼくは引き継ぎとして行くことになった。 後任の女の子は、はじめて営業に出る。いくぶん緊張している姿は、2年前のぼくと同じだった。 一件、一件と家をまわると、みなさんが口を揃えて「残念だ」と言ってくれる。ありがたいことだ。でも、いまぼくの隣にいる彼女にも、おなじようにこの人たちと関わり合ってほしい。 そう思って、涙を流してくれるお客さんに「この子をよろしくお願いします」と言った。 後輩の前で泣くわけにもいかず、ぐっとこらえた。 お見合いの仲人を務めるように、お客さんの話と、後輩の女の子の話のあいだに入る。
カローラⅡにのって 買いものに出かけたら サイフないのに気づいて そのままドライブ youtu.be トヨタのカローラⅡのCMに使われた曲です。 小沢健二さんが歌っていて、軽やかでのどかな雰囲気が伝わってきて。 なんというか、乗ってる時間がすべて日曜日になるような気がしてきます。 こんな、のどかな生活をおくれるなら、車に乗ってもいいなぁ。 できたらカローラに乗りたいなぁ。 そんな気分になりながら、今日も家に引きこもっているのですが。 ぼくは、一応、免許は持っているのですが。 最後に乗ったのが卒業試験の教習車で。 もっぱら助手席が指定席になってる、 典型的なペーパードライバーなんです。 仕事で、車にのったり、原付にのったりしないのかと言われたら、 なんでかそういう縁もなく、 2分で充電の切れる電動自転車にのって仕事をしています。 電動自転車のって 営業にでかけたら 電池ないのにきづいて その
大学生活で、アルバイトをいくつか経験した。 家庭教師は向いてなかったみたいで、3か月経ったある日、「すいません、来週から夏季講習に通います」と事実上の解雇を宣言された。 そのあと、警備の派遣バイトをやった。時給1000円で休憩が1時間に1回あると聞いて、最高だった。はじめての現場で、運転免許も持っていないのに観光バスの誘導を命じられた時は絶望だったけど。神戸ルミナリエの警備では、お子様をかたぐるましているパパを注意する仕事をした。なでしこジャパンが、ワールドカップで優勝した年、澤選手たちをフーリガンから守る警備もあった。結局、なでしこのファンはとてもマナーがよく、ぼくは1人で誰もいない広場に立ちつづけてお金をもらった。19歳で、神戸の成人式の警備もした。自分より、確実に年上の人を注意していいという特権も貰ったにもかかわらず、そんな出番は来ず、きれいな女性の振袖姿をさがしてお金をもらった。
仕事柄、家にあがらせてもらうと、部屋にあるたくさんの物から、お客様との接点をさがそうとしてしまう。営業だからというよりは、大学の友達の家に行って、本棚にじぶんも好きな漫画があったら嬉しいという感覚。 家具がかわっていたり、飾ってあった絵が消えていたり、冷蔵庫が最新になっていたり、そんなこともしっかり見ている。釣り竿があったら、釣りの話をしたり。家族写真があったら、お孫さんの話をしたりする。しあわせなことばっかりならいいけど、物が無くなっていたり、妙に片付いていたりしたら、ちょっとだけ慎重になって話をきくようにしている。 先日、数か月ぶりに訪問させていただくお客様がいた。リビングに通していただき、前回とおなじソファに座らせてもらう。いつも出してもらう野菜ジュースが、その日も机の上にあって。夏だから、氷も入ってキンキンに冷えていて。冷蔵庫も、そのまんま。飾っている絵も、そのまんま。だけど、なん
台風5号が、ぼくの仕事場のへんを通過しようとしていた。雨が降ろうが、雷が鳴ろうが、カッパを着てチャリにまたがって営業へでかけている。 あぁ、なにも良いことがない。 天気が悪かったり、気温が上がったりすると、直接的に体力は削られる。気圧が低くて、頭が痛くなる。 「電車が停まる可能性があるから、今日は早くあがろうや」 上司の一言を、ぼくはさっき飲んだロキソニンの効き目を待ちながら聞いた。いつもなら急いで家へ帰って、お風呂にはいって、布団に入りながらTwitterでも見てクスクスするんだけど、今日はそんなことをしている暇がぼくにはなかった。 ラ・ラ・ランドの話をきかなくっちゃ 恥ずかしながら、ボロボロに泣いてしまった映画『ラ・ラ・ランド』。その作品について語り合う素晴らしい時間が今日はあったのです。お話をしてくれるのは、いつも布団に入りながらTwitterでクスクスさせてくれる人、田中泰延さん。
ぼくも、他人の葬式で、泣いている人になってしまった。 銀行で営業の仕事をしていると、お客様はご高齢の人が多い。その分、今までに何度か、お葬式や線香を届けてきている。 月に1度ぐらい、お話をさせてもらっていた人が亡くなられた時、ぼくは人の死というのは、本当に突然なんだなと痛感する。 お客様の死は、ぼくたちの業績に直結する。 定期預金は出ていって、息子さん達が持って行く。運用をしてくれていた大きなお客様が亡くなると、来月から助けてくれる人が1人いなくなる。 相続はピンチ、相続はチャンス すごく苦手な考え方だ。ぼくはどうして、この人のお葬式に出席しているんだろう。何を考えながら、手をあわせているんだろう。 きっと、ご家族から思われていることは、決まっている。 「お金が目当てなんでしょ」 人の目は、口より物を言う。 仕事上は、やっぱり本当に自分が追い込まれるし、今まで以上にピンチになるのは事実だか
嘆くことが多い。 特に、日曜日の晩はつらい。 SNSを覗けば、サザエさんを上手く使って、 社会人の心の叫びが言語化されている。 ぼくも書きたい。 でもなぁ、なんだかそれやと、 当たり前すぎるし、気分がどんどん滅入ってくる。 そうだ。 想いは、せめて、ふんわりと伝えよう。 卵でふんわりとやさしく伝えよう。 重くるしい言葉ほど、やさしく言ってみたらどうなるんだろう。 やってみました。 まずは、今のぼくの、精いっぱいの嘆きをどうぞ。 ま、1日家でこもってたんですが。 つづいて、四字熟語で。 金曜日まで耐えきれるのかしら。 あぁしんどい。 でもやっぱり、 普通がいちばん美味しいと思ったり。 四字熟語で、いちばんケチャップたっぷりなのは、 なんだか本筋からそれてきたけど、まぁええか。 スープは、…ないけど。 あ、あかん、食べる気が失せていく。 ダイエットに効く…わきゃないか。 固めでも、言い聞かせる
子どもから贈られるプレゼントは、一生物だ。 それが食べる物なら、包装紙だけでも置いておきたい。 手紙なんかが入っていたら、ファイルにしまって何度も読みたい。 たとえば、娘が大きくなって、反抗期になって、 いっしょにいたくないって言われても、 そんなときは、もらった手紙を読みかえす。 そうすれば、あの頃の娘がそこにいて、 反抗期だっていつか終わるときがくるし、 気づけばドラマのように結婚式で泣きじゃくるのだろうなぁ。 娘が幼稚園に通いだして、最初の父の日前夜。 はじめて父の日というものを教えてもらって、 なにかをパパにプレゼントしようと先生は娘に言うだろう。 言ってくれるにちがいない。 だって、ほら母の日には、 しっかりきれいなお花を作って帰ってきたではないか。 誕生日よりも、わくわくしてしまうのは、 「パパおめでとう」よりも、「パパありがとう」と言われたいからだ。 感謝されたいわけじゃない
先日、エレベーターに乗っていたら、 緩衝材のパネルにこんな絵が描いてあった。 おっきな、ドラゴンボールのベジータだ。 低レベルな下ネタが、やまもりに落書きされたパネルに、 でかでかと書かれたベジータは、 せまいエレベーターでかなりの迫力を見せつけている。 そして、まわりにはたくさんの、 うまい! すげえ! といったコメントが書き込まれている。 きっと、「うんこ」とか書いていた少年たちが、 そのベジータを見て率直な感想を書いたんだと思う。 この狭いエレベータのなかに、 何人もの少年たちがいて、 実際に目をあわせることなく会話をしている。 すごく居心地のいい空間だった。 何日かに一回、 お客様の家へいくときに乗り込むのが楽しみでしかたない。 その絵に対する、コメントが増えていたりするからだ。 インターネットで何かを発信したいぼくの気持ちは、 きっとここにベジータを描きたい気持ちに似ている。 何
たのしく書いている。 なにがあるわけじゃないのに、 面白いと思ったこととか、 くだらないこととか、 いままでの短い人生を振り返ったりしている。 気付いたら、いつも、文章が長くなる。 1000字をこえる。 途中で消されてしまうんじゃないだろうかって、 ビクビクしながら書いている。 最後の一行で、 あぁ~読んでよかったって思ってもらえるようにオチを考えている。 たまには、 あぁ~わたしの時間を返してくれって言われるようなほど、 くだらないものを書こうとしている。 『なにもない一日に、 なにかちょっとだけを。』 ぼくが、このブログにひとり暮らしをはじめるとき、 ひそかに決めた目標です。 でも、ほんとに文章がうまく書けないのが悔しい。 なにもない一日をすごしている人に、 もっと、なにかちょっとだけを贈りたい。 そんなことを、どうすればいいか分からずに、 嘆いているのです。 だけど、 このブログをは
2017 - 04 - 26 エレベーターのベジータ様 どうして、少年は壁にエッチな言葉を書くのだろう。 小学校の時、プールの裏にある倉庫の壁に、 エッチなことがと書かれていると聞きつけ、 ともだちと見に行ったことがある。 当時は、なんの知識もなかったので、 たどりついたホコリだらけの倉庫の壁にでかでかと書かれた、 SEXという謎の三文字を呆然とながめた。 まるで、ある日とつぜん河原に出現した、 ミステリーサークルを見ているようなそんな感じだったと思う。 で、意味は分からないけど、 とにかくエッチなことが書かれていると、 噂が学校中をまわっていく。 休み時間になると何人もがそこへ向かう。 学校中というのには、とうぜん職員室も含まれているので、 ある日そこへ向かうと先生が、必死に壁を掃除していた。 どうして、先生はあんなに必死に文字を消しているのだろう。 インターネットもないし、調べる手段も
電動自転車の電池が、あっというまに切れる。 支店を出て、ひとつめの信号をわたるときには、残量はメモリが1。 もうすこし先の、みじかい橋を渡るころには、電池は0。 ECOモードを押して、スタートしても何も変わりがない。 気づいたころには、自転車を押しながら坂道を登っているのです。 だから、最近、充電するのをやめることにしました。 きっと、最初の数メートルが軽いから、 充電が切れた時の反動がでっかいのだなぁ。 あっ、もしかしたら、 日々の生活も充電をするから、 その反動がしんどいんじゃなかろうか。 だったら、休むことを変えよう。 座椅子という充電器に、じっと座って一日を過ごすことなんてやめよう。 たのしいことをしよう。 いま、一日この部屋にいることはとっても楽だ。 体力もまったく削れないし、食べ物を買い込めば、 もう他に何もいらない。 疲れているから、充電しなきゃ そう思って、部屋にこもってる
家族は、たった20年ちょっとで別々に暮らす。 はやい人だと、大学に入学したと同時に、 地元を離れて、就職をして結婚をして、 実家はあるけど両親と一緒に暮らすことは無くなる。 80年ほどの人生で、家族といる時間は、ほんの一瞬だ。 保険商品を売るとき、かならず家族構成を聞く。 お子様は何人か。同居しているのか。 いまでもたまに、帰ってきてくれるのか。 いろんなお話を聞いて、 どんな運用をするのか、 誰に遺したいのかをヒアリングする。 医療保険も扱う。 今後の人生で起こりうる病気の話をするのは、 なんとなぁく気が重い。 自分もそうなんだよな、なんて思いながら話をしていたりする。 とにかく、保険の話をするときは、 家族のこと、これからの人生のことをしっかり聞く。 「ご家族は?」と聞くと、 ひざの上でのんびりしている愛犬をなでる人がいます。 「お子様は?」と聞くと、 窓際でジーッとぼくをみる愛猫を呼
また明日から、月曜日がはじまります。 テレビのスイッチは消して、電気を常夜灯にする。 外はまだ明るくて、もう日曜日が終わると思っていたけど、 もうちょっと遊べるなって気づく。 今日は、ラジオのようにひとりごとを書こうと思う。 午前中から、人と会うために大阪へ出た。 駅へ向かう川沿いの道に、えらい沢山の人がいた。 みんなは一様にして、駅からブルーシートや、コンビニの袋をもって歩いてくる。 そうだ。花見だ。 4月にはいって、急に温かくなり、 営業をしていても汗が出るくらいになってしまった。 コートはしばらくお役目御免。 マフラーと手袋も所定の位置へおやすみいただいた。 冬が終わると、みんな、春がやってきたことをよろこぶ。 ブルーシートをひいて、食べ物を囲んで、なにやら楽しそうにお話をする。 集まる理由は、「きれいな桜を見るため」なんですよねぇ。 本当にそうなんか?って団体も多数いるけど、 「き
黄金のような金曜日。 いつだって金曜日は特別だ。 あしたが休みだと思ったら、すこしだけ肩が軽くなる。 仕事のことよりも、あした何をしようか考えていたい一日だ。 それにしても今日は、 いつにもまして、街はピカピカと輝きをはなっていた。 主役は、背中をおおい隠すぐらい、 大きなランドセルをせおった一年生。 朝9時に、いつも通り営業へ飛び出すと、 街にはたくさんの一年生がいた。 服装は、よそいきのお洒落なワンピースやブレザー。 渋さはまったくない革製品をせおった彼らは、 とても楽しそうに、すこし雨模様の外を歩いている。 どの道を走っても、彼らがいる。 次の角をまがっても、信号の向こうにも。 みんなが1つの場所を目指して歩いている。 そうか、今日は入学式なんだね。 少子高齢化が激しいと言われるぼくの営業エリアにも、 こんなにもピカピカの一年生がいたなんて。 うかうか、絶望のような顔をして自転車に乗
散々な日と、そうじゃない日がある。 そうじゃない日のほうが多いはずなのに、 にんげんって不思議だけど、悲劇の主人公になりたがる。 「あぁ、かわいそうなシンデレラ」 どっかの本で読んだのか、はたまたアニメでみたのか、 けなげに雑巾で床を掃除するシンデレラに森の仲間たちが言ってたセリフ。 あいつは、あんなに頑張っているのに報われない… そう言ってもらえることを待っているような自分がいる。 とばっちりを受けて、気がどんよりと重い、 嫌な問題に巻き込まれて、頭がなんだか痛い。 そんな時に、窓の外からぼくを見て、 「あぁ、かわいそう」 なんて言ってくれる森の仲間がいたらいいけど、 そんなにうまくはいかない。 その日は、散々につぐ散々で、散々々々ぐらいの日だった。 自分のミスもあるけど、あまりにもな日だった。 仕事だけじゃなくて、自転車は壊れる、足は怪我する、 相続関係のごたごたに巻き込まれる。 一日
こんばんは。ただいま夜の7時30分。 日曜日の憂鬱さに、追い込まれながら今日も、 ラジオのように今思ったことを書いていきます。 就職して3年目。こうやって、毎週憂鬱な日曜日をすごしてきたなぁ。 いちばん憂鬱だった日曜日は、いつだったかなぁ。 きっと、「社会人前夜」だったろうなぁ。 ぼくが就職した2015年の4月1日は水曜日だったので、 3月31日の夜はもう絶望のような夜を過ごしていました。 ぼくは、行きたかった会社に就職できた人の気持ちは分からないけど、 それでも結構、憂鬱なんじゃないかなぁって思う。 やっぱり学生って楽しかったし。眠たい日々もはじまるし。 やっぱり新しいことは怖い。 どうしても、行きたい会社に入れなかった人もいると思う。 大人になりなさいと、両親に言われて、 就職先はたまたま内定が出た会社に行くことに。 憧れていた業界からはるかに遠い銀行という世界。 3月31日に辞表の書
宇宙人ご一行は、ずっとその男を見てきた。 男が、少年だったころからずっとである。 今までに、たくさんの人間を見てきたが、これほど長く見てきたことはないようだ。 どれぐらい長いというと、男が32歳になるので、 だいたい25年程は見てきた。 男は、宇宙人を見ていなかった。 というより、見ることができなかった。 ただ、彼らがこの世に存在するということだけは信じていた。 周りの人間が、男の発言をどれだけ馬鹿にしたって、信じることをやめなかった。 たくさんの本を読み、平日の夜に時たま流れる、 一般的に『うさんくさい』と呼ばれる番組を録画し擦り切れるまで見た。 そして、時おり空を見上げては、 空にうかぶ謎の物体を探すことに人生を注いだ。 彼らは、男のことが興味深かった。 とにかく、自分たちの存在を否定する人間が多いなか、 男だけが、ロマンを感じてくれている。 それも、25年間ずっとである。 小学生は、
色々わけがあって、じいちゃんが住んでいた家に住んでいる。 なんだかんだで、ひとりで暮らすことがしあわせ。 好きなものを食べて、好きなものを飲んで、 好きな本を読んで、嫌々な出社。 帰ってきたら、好きな映画を観て、あんまりな野菜ジュースを飲む。 気づいたら朝がきていて、また、嫌々な出社。 出社さえなければ、もはや楽園ともいえるこの環境を、 のびのびと生きています。 おかげで、体重は増えるし、部屋は本だらけ。 積み上げられた雑誌のタワーが崩壊をはじめます。 そして、放ったらかしにされたガス代の未払い通知に気付かず、 至福の時間をもとめて裸になってひねったシャワーからは、 冬のつめたさでキンキンに冷えたお水が降ってくることになります。 お風呂のぬくもりと、髪のうるおいを求めて、 コンビニへ走る瞬間はもう慣れたもので。 今シーズンは2度目のランニングに思考はいたって冷静です。 お金を払って、サポー
ぼくは、のらくろを、小学校の時に知った。 祖父が、ぼくに教えてくれた漫画。 ほかにもいくつか教えてくれたのだけど、 特にしっかり覚えているのは、のらくろ。 のらくろ という名前の黒い犬の兵隊が、 知恵をしぼって出世していく話だということは、 語り部役である祖父の話で伝わりました。 ちなみに、 話が進むたびに「のらくろ伍長」「のらくろ軍曹」というように、 どんどん出世していくスタイルなので、 今で言う 島耕作シリーズ のようなものだと気づいたのは最近の話です。 ただ、インターネットがまだ側に無かった小学生。 のらくろの顔が分からない。 黒い犬で兵隊、体はそんなに大きくなくて、知恵をしぼって出世する。 主人公なのだろうけど、どんな顔でどんな言葉を話すのか気になって仕方なかった。 ある日、家へ行った時に一枚の紙を手渡された。 それは、祖父が描いた、のらくろの絵でした。 ただ、その絵が下手なのか、
風邪をひいてしまった。 急な気温の変化に対応しきれなかったのか、 はたまた、お腹を出して寝てしまっていたのか。 熱はぜんぜん無いので、どうやらインフルエンザではないようで。 中途半端に、元気だ。 自転車にも普通に乗れるし、階段で5階のお客様のもとへも駆け上がれる。 しんどくなろうと思えばできるけど、そういうわけにもいかない。 なにせ、すべて自分にかえってくるわけで。 そう考えると、 いつも通り仕事して、いつも通りコンビニで休むのが一番なのです。 ただひとつ願うことがあるとすれば、緊急な事態が訪れて、 自転車で猛ダッシュしないといけなくなることだけは ご勘弁ということ。 ま、そういうときに限って、ぼく宛の電話は鳴り響くわけでして。 どうやらまた詐欺師が、うろうろしているらしい。 入行してから何度目だろうか、お客様からの問い合わせ。 今回は、ぼくに確認のお電話を下さったので事前に防ぐことができ
突然ですが、柴咲コウさんが好きです。 どれくらい好きかって、 出演していたハーゲンダッツのCMを、ずーっと眺める夜があるくらい好きです。 NHKの大河ドラマ『おんな城主 直虎』だって、第一回を待ち望んでいたくらいだ。 ちなみに、三谷幸喜さんも大好きなので、真田丸が終わるのも それはそれで寂しかったりするので複雑です。 で、その『おんな城主 直虎』なのだけど、なかなか成長しない。 今日こそは、今日こそは、って思ってテレビを見るけど、一向に成長しない。 と言うのも、幼少時代で4話つづくため、 なかなか柴咲コウさんをお目にかかれないのである。 すべてを見ているわけではないので、出演済みかもしれないのだけど。 幼少時代がこんなに長いドラマはめずらしいのじゃないだろうか。 だいたいのドラマでは、再現シーンでちょっとだけ幼少時代が描かれるか、 もしくは、長くもって1話ぐらいだろう。 次の話からは、「2
腹がへって何気なく誘おうかなって思う人や、 「ごはんでもどう?」と誘ってくれる人を想像してください。 その人は大切にしたほうがいい人と思います。 特に深い意味はないし、以後、あまり関係ない話をしますが。 お正月に手袋を買った。 百貨店に行ったときに、ちょっといいやつが並んでたので。 と言っても、3000円ぐらいのSALE品ですが。 買った手袋は、すぐれもので、スマートフォンが操作できる。 手袋を外さずとも、画面をタッチできるので、 冬の寒い季節でも、屋外でスマホを触ることができるのです。 外回りで、突然かかってくる電話にも、素手をさらさずに対応できるのです。 さぁ、手袋をつけてスマホ操作ができるとなると、 冬の季節に素手で外を歩くことは無いような気がしてきます。 ちょっとの外出でも、切り裂くような冷たい風が襲いかかってきますので。 もはや、手袋をはずす理由がない。 だけど、今日の通勤時、ぼ
新年が明けると、学校や会社もはじまる。 ぼくは、たった4日間のお休みを噛みしめて、 眠たい目をこすって今日から出勤しました。 朝起きて、米ドルが何円かを気にしてしまった瞬間に、 「あぁ、もうお正月は遥か彼方へ行ってしまった」と、ため息が、ふぅです。 学生の頃のぼくだったら、 「今日は休み!」って勝手に休日を制定して、家にこもっていたのですが。 あいにく、ぼくの出勤を待っている机とパソコンと壊れた自転車が待っているため、 そういうわけにもいきません。 憂鬱な日々が続くわけだが、ぼくの場合はなんとなく生きている。 でも、世の中には、本当に学校や会社に行きたくないと悩む人もいるわけで。 その理由はたくさんあって。 仕事がきついとか、眠たいとか、家で映画を観ていたいとか。 あとは、イジメとか。 心無い声をかけられたり、誰もが自分を無視したり、 暴力だってあるし、金品の強要だってあったり。 いろんな
『刑事コロンボ』が大好きだ。 ピーター・フォークの演じる「うちのカミさんがねぇ」が口癖のコロンボ。さえない風貌のおじさん刑事である彼が、完全犯罪を試みる犯人を、ひょうひょうと追い込んでいくドラマです。 コロンボが行く先々で起こる殺人事件に挑み、姿の見えない犯人をちょっとしたヒントをもとに特定していく姿がかっこよくてたまらないのです。 『古畑任三郎』が大好きだ。 田村正和の演じる「えぇ~」とおでこに手をあてるポーズが有名なドラマです。すこし、いや、だいぶ変わり者の古畑任三郎が、これまた完全犯罪を試みる犯人を、ひょうひょうと追い込んでいくドラマで、普通の人間からしたら、何でもない現場の状況や容疑者の言葉を古畑は見逃さない。 ジェンガを崩すほど簡単に、犯人のアリバイを崩します。ちなみに、多少無理のある展開の話もありますが、古畑は視聴者に語りかけます。 「えぇ~。45分の間に事件を解決しないといけ
「 月がきれいですね」 夏目漱石は、I Love You をこう訳した。 有名な話ですね。ご存知な方には、ごめんなさい。 でも、知らなかった方には、ちょっと洒落た情報です。 ぼくが訳したと言えたら、超がつくほどにかっこいいのですが。 では、 I Like You を訳してみます。 ぼくは、こうかなって思うのです。 「今宵のホームアローンも、最高でしたね」 12月3日、午前1時30分~3時20分 地上波で、ホームアローン2が放送されていました。 クリスマスの季節を舞台に繰り広げられる、 少年と泥棒のたたかいが描かれる映画。 大好きなんです。 戦争映画や、西部劇が好きなじいちゃんから、 面白い映画があるって買ってもらって15年程たちますが、 いまだにTUTAYAで探す毎年です。 放送がおわって、10分。 いま、心にあるしあわせを書き残したくて、いまです。 いまいまです。 コメディであり、ハート
今週は、2日も平日が休みだった。 銀行で働いているので、休みはしっかりもらえる。 もはや、それこそが最大の利点とも言えるのだが、 今日は、そんなことを言いたいわけではない。 火曜日だったろうか。 台風が通過したあとの大阪駅は、人であふれていた。 電車が遅れている。30分ぐらいの遅延だ。 まぁよくあることなので、イヤホンを耳につけて、 歌詞のない音楽を耳にしながら、本を読んでいた。 読書に音楽は、集中できないようにみえて、意外にできる。 駅の雑音を耳にしていると嫌になるのだ。 イライラしている人たちの仕草に目がいく。 持っている傘を地面にトントントントントントントントン。 待ちきれずに、電車を待っている途中で、缶チューハイを開ける。 上司と帰っている部下は、いつもよりたくさん人生論を聞かされる。 自分の父親ぐらいの人が、もっと年上の人にヘラヘラしてるのは、 本当はあまり見たくないものです。
冷蔵庫の話を。正確には、冷蔵庫に貼ってある紙の話を。 何を貼ってるかって、小さい紙なのですが。書いてあることは、 素麺だし 水300㎜ℓ みりん2 さとう2 醤油 5 以上。 素麺だしのレシピです。水300㎜ℓに対しての、調味料の配分が書いてあります。 ぼくは、おじいちゃんっ子でした。おじいちゃんっ子になる前は、おばあちゃんっ子でもありました。おじいちゃん、おばあちゃんっ子であったわけです。いまは、2人とも他界しているのですが。 どの家にも、忘れられない味があると思います。ぼくにとって、素麺だしこそ、忘れられない味。 作りかたを最初に、文字におこしたのは、おばあちゃんだったんだろうと思います。水の量に対しての、醤油や砂糖の配分を自分が忘れないように。 次に、文字におこしたのは、おじいちゃんだったんだろうと思います。だって、字を見た瞬間に書いた人の顔を、すぐ思い出せたから。 しかし、このレシ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『heyheydodo.hatenablog.com』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く