現在我々が大変価値があると思っているものが、実は作られた当時はそれほど評価を受けていなかったり、また場合によっては無造作に捨てられたりしていたことは珍しいことではありません。 例えば以前も書いたのですが江戸時代の浮世絵は現在では美術館に飾られる大変価値のある貴重なものですが、当時は現在で例えるとアイドルの「ブロマイド写真」の様な扱いを受けていました。 人気の歌舞伎俳優などを題材とした浮世絵の値段はおよそ立ち食いそば一杯と同じ値段(現在の価値で300~400円)ですから浮世絵は高校生がアイドルのポスターを部屋に飾るのと大して変わらないようものでした。 同じように現在では大変ありがたがっていますが、制作された当時は庶民的な風俗や大衆文化として扱われ、決して文化的価値が高いものではなかったということは珍しくないわけです。 現在で言えばサブカル的なマンガやアニメが同じように後世では高い評価が与えら