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公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は2月25日、2024年のコミック市場規模を発表した。紙+電子市場(推定販売金額)は前年比1.5%増の7043億円と、7年連続成長で過去最大を更新した。 紙のコミックス(単行本)は1472億円(同8.6%減)、コミック誌は449億円(同9.7%減)で、合計1921億円(同8.8%)となった。紙のコミックス(単行本)はコロナ禍の巣ごもり需要終息後、3年連続 [...]
公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は1月24日、2024年の出版市場(推定販売金額)を発表した。紙+電子は前年比1.5%減の1兆5716億円で、3年連続の前年割れとなったが、落ち幅は縮小した。なお、コロナ禍前の2019年比では1.8%増となる。 紙 紙の出版物推定販売金額は、前年比5.2%減の1兆0056億円。うち、書籍は同4.2%減の5937億円、雑誌は同6.8%減の4119億円。コロ [...]
《この記事は約 16 分で読めます(1分で600字計算)》 フリーライターの納富廉邦氏に、インターネット普及以前の“電子出版”から現在の“軽出版”ムーブメントに至るまでを概観・考察するレポートを寄稿いただきました。 重要なのはテキストではなく「本」というモノなのかも 1991年に東芝EMIから発売されたMac用パソコンソフト『Alice』を売るために作られた言葉が「マルチメディア」だった。その時点で、既に「ヴァーチャル・リアリティ」という言葉は、パソコン誌などでは普通に使われていたのだけど、ゲームタイトルやパソコン・ソフトとしてしか流通経路がなかった当時としては、もう少し分かりやすいキャッチが必要だったのだろう。また、1989年に既に岡嶋二人の小説『クラインの壺』(新潮文庫)が発表されていて、ヴァーチャル・リアリティの来るべき未来が、リアルに書き出されてしまっていた以上、パソコンの画面をイ
《この記事は約 29 分で読めます(1分で600字計算)》 毎年恒例、編集長 鷹野凌による出版関連の動向予想です。 過去の予想と検証 過去の予想と検証は、以下の通りです。本年の予想は13回目となります。 2024年予想・検証 2023年予想・検証 2022年予想・検証 2021年予想・検証 2020年予想・検証 2019年予想・検証 2018年予想・検証 2017年予想・検証(※Internet Archive) 2016年予想・検証(※Internet Archive) 2015年予想・検証(※Internet Archive) 2014年予想・検証 2013年予想・検証 (※2018年予想までは個人ブログと「DOTPLACE」、同年の検証からHON.jp News Blog) マクロ環境分析 例年通り、2025年以降の出版を取り巻くマクロ環境をPEST分析します。HON.jp News
Text to Image by Adobe Firefly Image 2 Model(厳かな神社の境内で大きな翼を持つ黒い龍と美しい白蛇が並んでいる) 《この記事は約 50 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jp News Blog 編集長の鷹野が、年初に公開した出版関連動向予想12024年出版関連の動向予想〈HON.jp News Blog(2024年1月10日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/46075を検証しつつ、2024年を振り返ります。 2024年概況 まず概況から。出版科学研究所「出版指標マンスリー・レポート」2024年12月号によると、2024年1~11月期の紙の書籍雑誌推定販売額は9172億円で、前年同期比5.7%減でした22024年11月期 紙書籍雑誌推定販売金額は前年同月比5.7%減 ~ 出版指標マンスリーレポートより〈HON.j
《この記事は約 12 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jpが9月8日に開催したオープンカンファレンス「HON-CF2024」の基調講演Ⅲ「電子出版・近未来」の様子を、小桜店子氏にレポートいただきました。 生成AIの進化がもたらす、「紙からデジタル」の先 基調講演Ⅲは「電子出版・近未来 ~当たるも八卦、当たらぬも八卦~」と題して一般社団法人日本電子出版協会(JEPA)の副会長・下川和男氏が行った。目覚ましい勢いで進化する生成AIの登場を基に、JEPAが対象とする「広義の電子出版1https://www.jepa.or.jp/jepa/denshi/」の領域を超えて多方面にわたり「紙からデジタル」の、その先について語った。 下川氏は、1980年代からIT業界と出版業界の双方に携わってきた。JEPAは1986年に設立され、下川氏はその翌年から参加している。それ以来、電子出版の普及に
本書は、筆者が編集長をしているウェブメディア「HON.jp News Blog」で2023年11月4日に公開したコラム「ライトノベル市場とはなにか? 規模はどうなっているのか?」(※1)と、2024年2月9日に公開したコラム「続・ライトノベル市場とはなにか? 規模はどうなっているのか?」(※2)の2本を、新たに公表された統計数値などを踏まえて大幅に加筆修正したものです。なるべく最新の情報にアップデートした上で、読みやすいように構成を一部変更し、敬体に統一しました。 (※1)https://hon.jp/news/1.0/0/45689 (※2)https://hon.jp/news/1.0/0/46245 はじめに 「ライトノベル衰退論」へ異を唱えたい 著作権について 寄付などのご支援について 第一章 そもそもライトノベルとは? どこまでをライトノベルとするか? 第二章 電子のライトノベル
《この記事は約 7 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jpが9月7日に開催したオープンカンファレンス「HON-CF2024」のセッション1「EPUB 3.3普及へ向けた課題」の様子を、小桜店子氏にレポートいただきました。 「EPUB 3.3」の普及へ向けた2つの課題 2023年、W3Cとして初の正式アップデートとなる「EPUB 3.3」が勧告された1 EPUB 3.3(W3C Recommendation) https://www.w3.org/TR/epub-33/ 高見真也氏: W3C標準「EPUB 3.3」 とアクセシビリティ対応〈JEPA|日本電子出版協会(2023年7月12日)〉 https://www.jepa.or.jp/sem/20230712/。これは2014年にIDPFによって策定された「EPUB 3.0.1」の後継仕様であり、アクセシビリティへの本格対応な
《この記事は約 9 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jpが9月8日に開催したオープンカンファレンス「HON-CF2024」のセッション7「小説投稿サイトのいま」の様子を、出版ジャーナリストの成相裕幸氏にレポートいただきました。 「作家の揺りかご」となった小説投稿サイト 昨今「文芸書が売れない」との見方は関係者でほぼ一致している。一方で、小説投稿サイト発の作品からの商業出版やアニメ化は今も活況だ。厳しい文芸市場においても初版数万部でスタートするシリーズ作品も珍しくない。 かつての雑誌は連載原稿料、単行本化含め新人発掘育成や作品認知拡大を担っていた「作家の揺りかご」(鷹野凌氏)だったが、現在小説投稿サイトがその機能の大部分を代替していると言ってよい。では国内有数の小説投稿サイト運営者は現状をどのようにみているのか。ユーザー獲得・支援から継続利用につなげる取り組み、今後目指す方向性
《この記事は約 6 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jpが9月8日に開催したオープンカンファレンス「HON-CF2024」のセッション6「クリエイターと雑誌の未来 ~ 今後も飯を食わせてもらえますか?」の様子を、出版ジャーナリストの成相裕幸氏にレポートいただきました。 雑誌にはコミュニティができる。ハブになれるはず。 雑誌市場の急激な縮小がライター・イラストレーター・漫画家らの定期収入減に直結していることは疑いようがない。「もう雑誌はほとんど媒体として機能していない」という諦めムードが業界の一部にあるのも事実だ。雑誌ビジネスの未来には希望はないのか。経営者とウェブメディア編集者、漫画家3氏がそれぞれの立場から雑誌の今を本音で語り合った。 編集者・ライター、漫画家と、経営者が語り合う 株式会社ヘリテージを率いる齋藤健一社長は2021年、枻出版社から「Lightning」「趣味の
《この記事は約 7 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jpが9月7日に開催したオープンカンファレンス「HON-CF2024」のセッション3「小規模出版社のデジタル・パブリッシング」の様子を、出版ジャーナリストの成相裕幸氏にレポートいただきました。 電子出版をやらないと言っている場合ではない 書籍出版点数・出回り部数の推移グラフ 紙出版市場が今後縮小していくことは出版業界関係者でほぼ一致した見方であろう。一方、電子書籍・コミック市場は比較的堅実に前年実績を超え一定の伸びが期待できそうだが、中小出版社が積極的に取り組むまでには至っていないように見える。その理由は何か。これから始めても商機はあるのか。国内電子出版の黎明期から先駆的に取り組んできたボイジャー代表取締役・鎌田純子氏、ポット出版代表で版元ドットコム代表理事・沢辺均氏が取り組み事例と展望を語った。 冒頭、司会のHON.jp
《この記事は約 7 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jpが9月7日に開催したオープンカンファレンス「HON-CF2024」のセッション2「思い立ったらすぐ出せる“軽出版”という生態系」の様子を、出版ジャーナリストの成相裕幸氏にレポートいただきました。 仲俣暁生氏の「軽出版者宣言」 2023年10月、文芸評論家・仲俣暁生氏は主宰する「マガジン航」に「軽出版者宣言」を掲載、その冒頭に「軽出版とは何か。それは、zineより少しだけ本気で、でも一人出版社ほどには本格的ではない、即興的でカジュアルな本の出し方のことだ。」と記した。それから1年の間に、仲俣氏は『橋本治「再読」ノート』、『ポスト・ムラカミの日本文学 改訂新版』を軽出版で世に送り出した。『橋本治「再読」ノート』は既に1000冊以上の販売実績があり、既存の出版制作・流通・販売とは異なる方法で個人出版の可能性を大きく広げている。
《この記事は約 4 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jpが9月6日に都内で開催したオープンカンファレンス「HON-CF2024」パネルディスカッションの様子を、出版ジャーナリストの成相裕幸氏にレポートいただきました。 書くことだけで食べていくのは難しい 基調講演に続いてのパネルディスカッション「生成AI時代の書き手の生存戦略」は佐藤氏に加え、新聞社文化部記者などを経て現在は弁護士ドットコムニュース記者の文筆家/記者の猪谷千香氏、出版取次、出版社勤務を経て演劇やお笑いなどカルチャーの分野、ジェンダーや教育などの分野でインタビューや記事制作を行っているライターの碇雪恵氏の3氏が登壇した。 最初のテーマは「書くことだけでこの先ずっと食べていけるか」。ライター専業で生活が成り立つか。ライターとして24年目になる佐藤氏は「書くことだけで食べていたのは最初の5年」ほどで、その後は自身の専
《この記事は約 2 分で読めます(1分で600字計算)》 公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は7月25日、2024年上半期(1~6月期累計)の出版市場規模を『季刊 出版指標』2024年夏号で発表した。紙+電子の出版市場は7902億円(前年同期比1.5%減)、うち電子出版市場は2697億円(同6.1%増)だった。 紙 紙の出版物(書籍・雑誌)の推定販売金額は5205億円(同5.0%減)で、3期連続の減少傾向となった。なお、出版科学研究所による紙の推定販売金額は取次ルートのみであり、近年増加している出版社と書店の直接取引や出版社による直接販売は含まれていない。 書籍 紙の出版物のうち、書籍は3179億円(同3.2減)。前年厳しかったビジネス書や文庫本などが上向き、書店店頭の売れ行きは回復したが、閉店などの影響もあり市場全体としては減少したとのこと。 雑誌 紙の出版物のうち、雑誌は2025
《この記事は約 3 分で読めます(1分で600字計算)》 公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所が発表した2023年のコミック市場推計を元に、コミックを除く書籍・雑誌(いずれも紙+電子)市場を算出した。コミック6937億円に対し、書籍(コミックを除く)が6369億円、雑誌(コミックを除く)が2657億円。市場占有率はコミック43.5%、書籍(コミックを除く)39.9%、雑誌(コミックを除く)16.6%となった。 各市場の推移 出版科学研究所は1月25日に、2023年の出版市場を発表している1 2023年出版市場(紙+電子)は1兆5963億円で前年比2.1%減、コロナ前の2019年比では3.4%増 ~ 出版科学研究所調べ〈HON.jp News Blog(2024年1月25日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/46198。しかし、この時点での紙の書籍市場6194億円に
《この記事は約 21 分で読めます(1分で600字計算)》 一般社団法人版元ドットコムとopenBDプロジェクト(版元ドットコムと株式会社カーリル)は3月29日、版元ドットコム会員社以外の出版社に対し、書誌・書影の読者(第三者)などへの利用承諾を求める取り組みの開始を発表しました。そもそもなぜそのような取り組みが必要なのでしょうか? 本稿ではその背景や経緯などについて、関係者への取材などを踏まえた上で詳しく解説します。 お断り:アマゾンジャパンには、HON.jpの法人会員として事業活動を賛助いただいています。しかし、本稿の記述は筆者の自由意志であり、対価を伴ったものではありませんし忖度もしていません。また、本稿では論点を絞るため、話をおおむね「書影」に絞ります。以下、常体で記述します。 そもそもなぜ書影の利用許諾が必要なのか? オンラインショッピングなどで用いられる商品画像――本の場合、そ
電子ラノベ市場を公開情報から試算 前回の試算で筆者は「ライトノベルは同シリーズの続刊が年に複数回出ることも多く、利用頻度は他ジャンルより高い可能性もある」と示唆しておいた。つまり、利用率だけを元に試算する前回のやり方は値が低めに出ているが、電子書籍のライトノベル市場はもっと大きいはずだ、と考えていたのだ。 仮にラノベが「20億円台」なら、それ以外で420億円だが……? ところが逆に、「(電子書籍のライトノベル市場は)おそらく多めに見積もっても20億円台だろう」という声があった1 その意見を批判することが目的ではないため、本稿では特定するのを避けておく。。仮にその意見が正しいとすると、出版科学研究所の推計では2022年の電子書籍(文字ものなど)市場は446億円なので、残りの約420億円はなにか? という話になるだろう。 インプレス総合研究所『電子書籍ビジネス調査報告書2023』2 2022年
《この記事は約 2 分で読めます(1分で600字計算)》 公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は1月25日、2023年の出版市場(推定販売金額)を発表した。紙+電子は前年比2.1%減の1兆5963億円で、2年連続の前年割れとなったが、コロナ禍前の2019年比では3.4%増となる。 紙 紙の出版物推定販売金額は、前年比6.0%減の1兆0612億円。うち、書籍は同4.7%減の6194億円、雑誌は同7.9%減の4418億円。コロナ禍前の2019年比では、書籍は7.9%減、雑誌は21.6%減となる。なお、出版科学研究所による紙の推定販売金額は取次ルートのみであり、近年増加している出版社と書店の直接取引や出版社による直接販売は含まれていない。
Text to Image by Adobe Firefly Image 2 Model(日本の派手な着物を着ているメガネをかけた二足歩行の三毛猫と緑色のドラゴンが、破魔矢と本を持って神社の鳥居の前で日の出をバックに面白いポーズをしている全身イラスト) 《この記事は約 27 分で読めます(1分で600字計算)》 毎年恒例、編集長 鷹野凌による出版関連の動向予想です。 過去の予想と検証 例年は、前年予想の自己採点と振り返りから書き出していたのですが、今回からそれは年末の検証に組み込みました。過去の予想と検証は、以下の通りです。本年の予想は12回目となります。 2023年予想・検証 2022年予想・検証 2021年予想・検証 2020年予想・検証 2019年予想・検証 2018年予想・検証 2017年予想・検証 2016年予想・検証 2015年予想・検証 2014年予想・検証 2013年予想・
Text to Image by Adobe Firefly Image 2 Model(陸上競技のトラックを走っている2本足の白いウサギが、緑竜に追い抜かれそうになっているイラスト) 《この記事は約 56 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jp News Blog 編集長の鷹野が、年初に公開した出版関連動向予想1 2023年出版関連の動向予想〈HON.jp News Blog(2023年1月10日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/38390を検証しつつ、2023年を振り返ります。 2023年概況 まず概況から。出版科学研究所「出版指標マンスリー・レポート」2 出版指標マンスリー・レポート〈出版科学研究所オンライン〉 https://shuppankagaku.com/monthly-report/2023年12月号によると、2023年1~11月期の紙の
《この記事は約 4 分で読めます(1分で600字計算)》 日本新聞協会は、文化審議会著作権分科会法制度小委員会(第3回)とAI時代の知的財産権検討会(第3回)のヒアリングで、Google SGE(Search Generative Experience)が「有料会員限定のコンテンツをもとに、回答を生成」と主張しました。これは本当なのでしょうか? 【結論】有料会員限定のコンテンツをもとに生成された回答ではない可能性が高い 結論から言えば、少なくともこの事例は有料会員限定のコンテンツをもとに生成された回答ではない可能性が高いと私は判断しました。以下で、その理由を説明します。なお、以下の説明では、AI時代の知的財産権検討会(第3回)のスライド番号8を用いていますが、文化審議会著作権分科会法制度小委員会(第3回)のスライド番号5と内容は同じです。 違和感① 他にもソースがあるのになぜ無視する? ま
つまり、2022年の電子書籍ライトノベル市場は65.1億円という計算になった。紙のライトノベル市場211.5億円と合わせて考えると、電子の市場占有率は23.5%ということになる。これは、2015年のコミック市場における電子の市場占有率26.3%より少し小さい程度の比率だ。しかし、そろそろ無視できるような額ではないと言っていいだろう。 なお、このユーザー調査では「ライトノベルとは?」といった厳密な説明は行っていない。そのため、ユーザーがライトノベルだと思う作品がライトノベルであり、その定義は人によって異なる可能性がある。もしかしたら「新文芸」「ライト文芸」「キャラ文芸」などを利用しつつ、アンケートでは「文芸小説」だけを選択している可能性もある。 出版科学研究所の定義は? ちなみにこの「ライトノベルの定義」というのは、昔から物議を醸しやすい、非常に厄介な問題だったりする。実は、出版科学研究所に
《この記事は約 7 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jpが9月2日にオンラインで開催したオープンカンファレンス「HON-CF2023(ホンカンファ2023)」流通セッションの様子を、出版ジャーナリストの成相裕幸氏にレポートいただきました。 電子書籍(文字もの)市場が拡大するには? 電子出版市場は実に9割近くがコミックで占められている。2022年の電子書籍(文字もの等)は446億円に過ぎず、紙の書籍市場の10分の1以下にとどまる1 2022年紙+電子出版市場は1兆6305億円で前年比2.6%減、コロナ前の2019年比では5.7%増 ~ 出版科学研究所調べ〈HON.jp News Blog(2023年1月25日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/38832。直近の2022年から2023年の前半にかけては、成長に陰りが見え始めている2 2023年上半期出版市場
《この記事は約 7 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jpが9月2日にオンラインで開催したオープンカンファレンス「HON-CF2023(ホンカンファ2023)」読書バリアフリーセッションの様子を、出版ジャーナリストの成相裕幸氏にレポートいただきました。 関係性開示:本セッションの登壇者の一人が所属するボイジャー社には、HON.jpの法人会員として事業活動を賛助いただいています。しかし、セッションの開催やレポートの公開は対価を伴ったものではありません。 アクセシビリティ対応への課題は? 2019年の読書バリアフリー法施行後、視覚障害者等が利用しやすいアクセシブルな電子書籍の制作や販売の促進、テキストデータの提供促進などが求められるようになった。そんななか、2023年上半期の芥川賞受賞作『ハンチバック』の著者で重度障害者の市川沙央氏は、「もっと真剣に早く取り組んでいただきたい」と障
《この記事は約 6 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jpが9月2日にオンラインで開催したオープンカンファレンス「HON-CF2023(ホンカンファ2023)」編集セッションの様子を、出版ジャーナリストの成相裕幸氏にレポートいただきました。 創作と出版のイベントと、編集者の役割 2017年から始まった著者と編集者らが即興的にチームを組んで創作する試み「NovelJam」1 NovelJam https://www.noveljam.org/。これまで5回実施し、地方で関連イベントが開催される広がりを見せるなかで「編集者」の役割について再考する場面がでてきた。 また、生成AIの日進月歩の進化のなかで「編集者不要論」も語られるようになってきた。作家、編集者、ディレクターとしてNovelJamに参加してきた各氏に「出版創作イベント『NovelJam』と編集者不要論」と題して語ってもら
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