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水曜日、カーネル開発者Greg Kroah-Hartmanは、Linuxデバイス・ドライバ開発キット(DDK)のリリースを発表した。開発キットのCDイメージには、デバイス・ドライバの作者がLinuxドライバを作成するために必要とするもの全部が含まれる。キットのリリースは、シアトルで5月26/27日に開催されるFreedomHECカンファレンスに備えて行われた。参加者は全員このキットのフリーなコピーを物理メディアで受け取る。 FreedomHECは、Linuxやその他のフリーオペレーティングシステムとの互換性をハードウェアに与える方法をハードウェア開発者に教え、その作業を後押しするために、Linux開発者によって組織されたハードウェアの「アンカンファレンス(unconference)」である。出席しない開発者は、kernel.org内のKroah-HartmanのサイトからDDKをフリーでダ
我々のコミュニティは、Sunが自らのJava実装をフリーソフトウェア(または「オープンソース」)にしたという噂で持ちきりだ。コミュニティのリーダーたちは、Sunの貢献に対してあからさまに感謝してさえいる。FLOSS(Free/Libre and Open Source Software)コミュニティに対するSunの新たな貢献とは何だろうか。 何もない。そんなものは何ひとつない。そして、そのこと自体がこの取るに足らない出来事に対する先ほどの反応を不可解なものにしているのだ。 SunのJava実装は、これまで通り、独占的ソフトウェアのままだ。フリーソフトウェアの基準はもちろん、似ているが若干緩いオープンソースの基準にも達してはいない。ソースコードがNDA(機密保持契約)の下でしか利用できないのだ。 では、いったいSunは何をしたのか。SunのJavaプラットフォームのバイナリを以前より手軽に再
メキシコ、オアステペック発 ― 7回目を迎えた例年のDebian Developers Conference(DebConf6)が先週行われ、開発者やパッケージメンテナをはじめ300名近い関係者がメキシコ政府所有のOaxtepec Vacational Centerに集まった。 個人では費用を工面できない人々のために、カンファレンスの参加費はもちろん、宿泊費や食費も(場合によっては旅費まで)無料だった。つまり、職場で休暇を取得できてメキシコまで飛んでいく気のある活動中のDebian関係者であれば、誰でも喜んで迎えられたわけだ。かなり大々的にパーティが開かれていたのも、Debian関係者の親睦を深めるためとあれば、力が入っていて当然だろう。「Debianの派生プロジェクト」と元祖Debianがどのように付き合うべきかについても十分な議論が行われた。特に、5月15日(月曜)にUbuntuの創設
おめでとう ─ あなたにIT部門の管理職のオファーが来た。このオファーを手にするためにがんばったのだから、受け入れるのが当然の流れだ。おっと、まだ早い! あまりに多いのは、IT部門の管理職を志望する人がこの仕事を誤った方向からしか見ていないことだ。報酬額、地位、実権、影響力、IT部門の予算規模といったことばかりに気を取られている。こういった項目は重要ではあるが、それに気を取られるあまり、それより目立たないが同じぐらい重要なものを軽視してしまうのは問題だ。 オファーを出した側は、彼らの目下のIT管理上の問題を解決してくれる人物を求めているということを考えてほしい。このような問題を解決しようと苦労する中で、彼らはそういった状況について非現実的なイメージで語る場合がある。 雇う側には、問題の大きさを見くびると共に、微妙な問題点を取り繕おうとする傾向がある。オファーの理由を尋ねられた彼らは、こんな
オープンソースソフトウェアで一番不満に思うことの1つは、CVSを盾にした言い訳がよく見られることだ。私はこれを「CVSの言い訳(CVS cop-out)」と呼んでいる。たとえば、私が何かの記事か会話の中で、あるオープンソースアプリケーションの短所を(正当に)批判すると、「それは間違いだ。その機能は4週間前にCVSで修正されている」と反論する人がいるのだ。 言葉は違うかもしれないが、同じような反応は随所で見られる。そのバグは論点になっていないとか、そのバグはベータ版やアルファ版、CVS、開発者メーリングリストで配布されたパッチで修正されているのだから、出荷版のアプリケーションのバグをどうこう言うのは見当違いだとかいう具合である。それは開発者的な見方であり、ユーザにとっては不親切きわまりない。 リビジョン管理システムにパッチが投稿されればその問題は終わり、という考え方は非常に無責任である。Li
あなたの所属組織の主要人物に、簡単に更新可能なオンライン知識ベースを作らせたらどんなに役に立つだろうか。それこそまさにwikiの目指すところである。wikiとはユーザがすべての内容を簡単かつ迅速に追加、削除、編集できるWebアプリケーションであり、最も有名なwikiである「Wikipedia」は、冒頭で述べたような知識ベースを実現している。このwikiの利点をあなたの組織にも取り入れてみたらどうだろうか。 このアイデアに賛同するならば、まずどのwikiソフトウェアを使用するかを選ぶ必要がある。どんなwikiソフトウェアがあるかを知りたい場合は、Wikipediaの「wiki software」のページから探していくとよいだろう。「Wikipediaが使っているものを使いたい」というのであれば、MediaWikiを使うことになる。 MediaWikiのインストールは簡単だ。MediaWi
仕事を行き詰まらせ、その完了を妨げるガラクタやごみのことをクラッタ(clutter)と呼んでいる。このクラッタのせいで、仕事を始めようとする我々の手が止まってしまうことが往々にしてある。仕事を始めるにあたって、そこで使う資料やデータをいつ削除するのかを同時に決めてはどうだろうか。 この記事は最近出版された書籍『Mind Performance Hacks: Tips & Tools for Overclocking Your Brain(精神的パフォーマンスを高めるテクニック:脳を高速化するヒントとツール)』 (copyright (c) 2006, O'Reilly Media, Inc. 無断複写および転載を禁ず)の一部を抜粋したものです。 コンピュータのデスクトップは無数のアイコンで埋めつくされている。メーラの受信箱には大昔のメールが詰まっている。そして、机の上には書類、郵便物、
先日、テキサス州サンアントニオの米空軍基地ではSourceForge.netやSlashdot.org、Freshmeat.netといった我々OSTGの姉妹サイトがブロックされている、という話を耳にした。さらに、米国防総省(Department of Defense:DOD)傘下のさまざまな組織でも、商用メールサービスと自由な気風のニュースサイトがブロックされている、という報告書をGoogleで見つけ、事態の真相を明らかにしようと決意した。以下にその調査結果を報告する。 米空軍の広報担当官、David W. Small大尉の協力によって得られた結論は「米空軍では、公務でのWeb利用を規制するため、AFIで定められた指示に従ってWebサイトのブロックを行っている」というものだ。AFIとは、空軍が従わなければならない基本的な方針とガイドライン、Air Force Instructionのことだ
オープンソースソフトウェアの方法論、原理、実践手法は、標準規格や情報収集など、ほかの領域にも採り入れられ、飲料および医療の業界でも同様の話が持ち上がっている。さらに、オープンソースの哲学は宗教にも存在する。それは、聖職者層から与えられた教義を受動的に受け入れるのではなく、内輪の秘密を持たず、皆が力を合わせて相互に受容と恩恵をもたらす教義を生み出す協力の思想といえよう。 参加者が協力して作り上げるため、オープンソースに基づいた宗教の大半は新たに創設されたものであり、その多くは基本的にインターネットベースで活動している。最もよく知られているのが、「世界初のオープンソース宗教」を謳っているYoismだろう。Yoとは、この集団が「聖なる神秘」と呼ぶものに与えられた名前であり、Yoanと呼ばれる信者たちは、権威のみに基づく真理を拒絶し、コミュニティ、進化、民主主義、環境保護、発展に強い関心を寄せてい
問題:手間ひまかけて高度にチューニングした自作マシンにお気に入りの64bit版Linuxをインストールした。ところが、いまだに32bit版のIntel互換Webブラウザでしか見られないコンテンツを公開しているWebサイトもある。そうしたコンテンツは、32bit版のバイナリしか存在しない自社開発のプラグイン用に作られたものか、32bit版のバイナリしか利用できないプレイヤー向けの圧縮メディアフォーマットであるか、のどちらかだ。さあ、あなたならどうする? 一番簡単な解決策は、32bit版のブラウザを「chroot jail」内部にインストールすることだ。chroot jailとは、ブラウザとその実行に必要なサポートライブラリ(この場合は、32bit版のプラグインとコーデック)だけを備えた最小構成の32bitシステムで、chrootコマンドなしではアクセスできないようにシステムのほかの部分から隔
ライブCD Linuxディストリビューションを使えばCDやDVDで本格的なコンピューティング環境を実行できるが、Windowsベースマシンを使用するなら、リムーバブルストレージデバイスにWindowsポータブルアプリケーションを入れて使う方が便利だろう。幸い、Windowsマシンを使うからといって、オープンソースソフトウェアを使えないわけではない。実際、人気の高いポータブルアプリケーションの多くはオープンソースだ。OpenOffice.org、Thunderbird、Firefox、Gaimなどがある。あまり知られていないものにも、USBフラッシュドライブやモバイルハードディスクに入れられる優れたポータブルアプリケーションがあるので、いくつか紹介しよう。 FullSyncはWindowsのディレクトリの同期とバックアップを行うJavaベースユーティリティだ。FullSyncはポータブルアプ
ドキュメントの作成は、ソフトウェア開発における必要悪である。Linuxには、FrameMaker、RoboHelp、WebWorks Publisherのような標準的なWindowsのツールこそないが、テクニカル・ライターが仕事をするうえで必要な環境は整っている。Linuxのユーザは、フリー/オープンソース・ソフトウェア(FOSS)とプロプライエタリなソフトウェアの両方を含む、数々のドキュメント作成ツールを利用できる。それらのツールは、どれもテクニカル・ライターが本格的なドキュメントを作成し、発行するのに十分な機能を備えている。 DocBook Projectはアプリケーションではないが、おそらくLinuxのテクニカル・ライティングの総本山と言えるだろう。DocBookは、ソフトウェアやハードウェアのマニュアル作成用に特に設計されたXMLの変種である。DocBookを使うと、PDFやPos
Free Software Foundation(FSF)は、常々、言葉の魔力を重く捉えてきた。このことを最もよく示しているのが、FSFが「GNU/Linux」という用語にこだわり、認知度を高めるために「フリーソフトウェア」という言葉を「オープンソース」と同じように重用していることだろう。現在、FSFは、デジタル著作権管理(DRM)テクノロジの危険性を世間に周知する運動の準備を進めており、反対派の意見が自然に信用を失ってしまうような形で論争に突入するやり方に疑問を呈し、奮闘を続けている。 FSFの常任理事、Peter Brown氏によると、DRM支持派によるこうした戦術をあばき、仕組まれた用語を事実に即した用語に置き換えようと試みることが、今回の運動の準備、ひいては運動そのものの大きなねらいだという。Brown氏は、カリフォルニア大学バークレー校で言語学と認知科学を研究するGeorge L
GNU General Public License(GPL)の次期バージョンの完成に向けたFree Software Foundation(FSF)による作業が進む中、現行バージョンのGPLを企業側に遵守させるべく、フリーソフトウェア開発者達の奮闘が続けられている。 フリーソフトウェアのライセンスに対する違反行為と、プロプライエタリ系ソフトウェアのライセンス違反の場合とでは、異なる扱い方を受けるのが普通だ。この場合の開発者達が求めているのは、金銭的な見返りや競合他社の処罰ではなく、単に互恵主義を謳ったライセンスを遵守してもらうことだからである。こうした違反行為が大々的に報道されるケースは稀だが、その陰では多数の違反行為に対する地道な調停活動が行われている。 Software Freedom Law Center(SFLC)のリーガルディレクタを務めるDan Ravicher氏によると、G
GNU General Public License(GPL)の次期バージョンの完成に向けたFree Software Foundation(FSF)による作業が進む中、現行バージョンのGPLを企業側に遵守させるべく、フリーソフトウェア開発者達の奮闘が続けられている。 フリーソフトウェアのライセンスに対する違反行為と、プロプライエタリ系ソフトウェアのライセンス違反の場合とでは、異なる扱い方を受けるのが普通だ。この場合の開発者達が求めているのは、金銭的な見返りや競合他社の処罰ではなく、単に互恵主義を謳ったライセンスを遵守してもらうことだからである。こうした違反行為が大々的に報道されるケースは稀だが、その陰では多数の違反行為に対する地道な調停活動が行われている。 Software Freedom Law Center(SFLC)のリーガルディレクタを務めるDan Ravicher氏によると、
LinuxTagに端を発した先週末のニュース記事によると、Linuxカーネル開発者のナンバー2であるAndrew Morton氏が、最新のカーネル・リリースで増えつつあるバグを減らすために、バグフィックス・サイクルの必要性を口にしたという。当サイトでは、Linuxプロジェクトのナンバー1であるLinus Torvalds氏にコンタクトした。すると、「バグ・サイクル」にふさわしいタイミングかもしれないということはTorvalds氏も認めた。 この話は、英国ZDNetの記事で先週金曜日に報じられたのが最初で、その後Slalshdotでも取り上げられたことにより、話が大きくなっていた。記事によると、Morton氏は、LinuxTagでの講演で次のように語ったという。「カーネル2.6はだんだんバグが増えてきていると思います。バグを修正するペースより、新たなバグが組み込まれるペースの方が速いように感
スポーツ選手やミュージシャンなどの有名人達がサインを有料販売するというのは、長年行われてきた行為だが、Richard Stallman氏が同じ試みをするなど、誰が予想できただろうか? 7th Annual International Free Software Forumに出席するべくブラジルのポルトアレグレをStallman氏が訪問した際の出来事を伝えるポルトガル語の記事が、「Han Solo, Jr.」と名乗る方から送られてきたのは今週初めのことであった。 ミスター「Solo」氏のメールにはこう書かれていた。 これはジョークのつもりなのか、それとも抗議の意思表明なのでしょうか? ポルトアレグレ(ブラジル)で先週開催された7th FISL - Internacional Free Software Forumに集ったハッカーやコンピュータオタク連中を唖然とさせたのは、Richard
広く知られているように、コンピュータだけでは真の乱数を発生させることはできない。だから、ソフトウェアで乱数が必要なときは、代わりに疑似乱数を使うのが一般的だ。暗号処理など「乱数」を使うアプリケーションは、したがって、一般に考えられているほど安全ではない。だが、こうしたコンピュータによる乱数発生の限界を超える試みがある。よく使われるのはシステム・クロックを使う方法だ。こうした人間が直接関わらない方法のほかに、人間の入力操作を直接的に利用する方法もある。 おもしろいことに、Googleを利用すると、人間が直接関わらない方法で乱数を発生させることができる。インターネットではWebページやドメインがひっきりなしに作られ変更され削除されており、絶え間なく無作為に動いている。したがって、Googleのデータベースのような巨大なデータの集まりから、乱数のタネを取ることができるのである。このタネ(種)とい
Linuxは世界中の数十にも及ぶ言語で使われている。Linuxのソースコードはフリーかつオープンなので、たとえ大企業が少数言語の利用者向け市場を価値あるものと認めなかったとしても、少数言語の話者は自分たちの言語サポートを追加することができる。複数の言語、または英語以外の言語を使う場合は、各種言語をサポートするためにLinuxがロケールをどのように用いるのかを知っておく必要がある。実際、ロケールを理解しておくことは、英語しか使わない場合でも役に立つことがある。 ロケールの選択は、環境変数の設定によって行う。各種の環境変数によってさまざまな設定が行える。LC_MESSAGESは、言語と、メッセージのエンコーディングを指定する。また、GUIコンポーネントがGNUのgettextまたはその類のものを使って翻訳結果を取得する場合は、そのラベルに対するエンコーディングもLC_MESSAGESによって決
ソフトウェア開発会社がフリーソフトウェアおよびオープンソースソフトウェア(FOSS)のビジネスモデルに転向するのは難しい、というのが世間一般の考え方である。だが、Xaraの楽観的なCEO、Charles Moir氏には、この考え方が通用しなかったようだ。 Adobe Illustrator、Macromedia FreeHand、Corel Drawのような大手製品に対抗できるグラフィックエディタ、Xara Xtremeで知られるXaraは、フラッグシップ製品をGNU/Linuxに移植する意向を2005年後半に発表していた。 同社は先月、Xara Xtreme on Linux(Xara LX)の第一弾となるコードをリリースした。以来、Xara LXのコードには毎日のように追加が行われている。この移植は、Xaraにとって大きな賭けである ― Moir氏は、文字どおり社運を賭け、FOSS標
AppleのiTunesのおかげで一気に普及が進んだものにDigital Audio Access Protocol (DAAP)があるが、これはネットワーク上でミュージックファイルのプレイリストを簡易的に共有するための規格だ。その恩恵はLinuxユーザであっても受けることができる。Linuxユーザであれば、ミュージックファイルの共有には各種の簡易型DAAPサーバが利用できるし、これらのファイルを再生するためのDAAP対応型アプリケーションもいくつか存在しており、そうした事情は他のユーザのミュージックコレクションを探してアクセスするような場合も同様だ。 そもそもDAAPは、HTTPの簡易拡張版としてAppleによって作成されたものである。DAAPに関する情報については、opendaap.orgによく整理された解説があるので参照して頂きたい。DAAPのクライアントおよびサーバはZeroCon
サンディエゴ――第4回年回にあたるDesktop Linux Summit 2006が昨日終幕を迎えたが、これは3セッションの並行連続開催を終日敢行した第2日目でもあった。私は出席したすべての講演を楽しみながら拝聴させてもらったが、例外は最後に行われたRob Enderle氏によるもので、ここではまず最初にMicrosoft史観に基づく歴史認識が暗唱され、席を立ち続ける聴衆に向けて同氏が説明したのは、何故にOEM製品にはLinuxがプレインストールされないのかというものだった。 少し先走りすぎたので、話を元に戻そう。Red Hatで企業開発副社長を務めるMichael Evans氏がスタートを切ったのは9:00のことだった。「Changing the World with Alternative Desktop Approaches」(新たなデスクトップアプローチによる世界の変革)と題され
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