私はどちらかというと悲観的な人間だ。ただ、割りと単純な性格なので日々のちょっとした幸せを感じて、将来の不安をまぎらわして生きている。 楽観的とか悲観的な性格というのは、やはり生来のものなのだろうか。若くてエネルギーに満ちていても悲観的な人はいるし。 楽観的な人には根拠のない自信がある。今日とか明日とか、せいぜい一週間くらいのことを思って生きている人が多いと思う。 反対に悲観的な人間というのは、先のことまで考え過ぎてしまう。一見何かしら根拠があるように思うけれど、一寸先がわからないのが世の常なので、こちらもあまり根拠がないといえばないのだ。 あんまり先のこと考えても仕方がないと分かっていても、気がつくと落ち込んでいることがよくある。こういうのは理屈じゃなくて、もう脳の癖みたいなもので仕方がないのかなぁ。 今日読み終わった村上春樹の『東京奇譚集』にこんなセリフがある。 「嫉妬の気持ちというのは