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猫
kano8.hatenablog.com
「ああああああ気持ちいいいいい、はあはあはあはあ」 だからカズく・・あのキルビル2のね 「最高だああああああ、はあはあはあはあはあはあはあはあ」 ・・こう拳1つで墓からぶわーって脱出するんだけど・・ 「カノちゃん好き好きカノちゃんカノちゃんカノちゃ~~~~ん」 ストップ ・・・・・・・・・なんだこれ? たがが外れたカズ君にこちらは我に返ってしまう。出会って7分46秒。好奇心で了承したバーチャルデートは悪い予感が的中してカズ君の自慰行為にお付き合いするはめになってしまった。ここまできたら仕方ないと覚悟を決めたものの 「気持ちいいいい~」「ああああいいよ、きれいだカノちゃんかわいいいいいい~」パソコンの液晶はカズ君の喘ぎ声で埋め尽くされていく。 現実的に考えて片手でこれほどの文字数を打つのは不可能。よほどの片手タイピングの使い手か、予測変換にありとあらゆる喘ぎ声が登録されているのか・・どちらも
「バーチャルデートしたいんだけどいいかな」 チャットを始めて2分30秒。軽く挨拶を交わし性別を答えたところで彼が言った。 (ばーちゃるでーと・・) つまりネットを介して文字だけでデートを実行するということだろうか。バーチャルでよいのなら、普通にチャットを楽しみながらカフェで好みの女性と向かい合っている場面を想像すればいい。 わざわざ断りを入れてくるということはこちらにも相応の態度をのぞんでいるということか。・・なんとなく展開が読めなくもないが、カズ君の言う"バーチャルデート"なるものがどんなのものなのか確かめたい。 「いいですよ」 好奇心に負けOKしてしまった。するとカズ君が発言。 「コンコン」 始まったの?始まったのかバーチャルデートが!コンコンってことはノックだね?3分46秒前に出会ったばかり、性別と名前しか知らない男性とまさかのお家デートである。 なんという急展開。 全身に汗が湧く。
小さい頃、幼馴染が自動ドアに挟まれた。スーパーに入ろうとして顔だけきれいに挟まれたらしい。 「ィヤー!!」 彼女の泣き声が店内に響く、しかし両親はまだ車から降りたところ幼馴染の悲劇に気づいていない。店員さんがこじ開けてくれるまで顔を挟まれたまま泣き続けたという。 友達と4人で高校の卒業旅行に東京へ行った際、電車に慣れない私達は次々と乗り降りする都会人たちにびくついていた。しばらく進んでようやく落ち着いてきた頃、ある駅でみんなが一斉に降り始める。 濁流のごとくドアに集まる人々。 (すげーな) と反対側で眺めていたら、目の前の友達がコチラを向いたまま後ずさりしていく。背中にしょってたリュックが右から来た人と左から来た人の肩にはまり、いい感じに巻き込まれてしまったのだ。このままでは下りたくもない駅に放り出されてしまう。 「助けてー」 と手を伸ばす友達、必死に引っ張る私。寸でのところで難を逃れた。
私と口論になった際、母が必ずため息交じりに口にする 「育て方を間違った。甘やかしすぎたんだ」 という言葉に私は120%賛同する。 借家であったが比較的広い庭付き1戸建てで犬や猫と共に育ち、3歳の誕生日には電動バイクを買ってもらった。習い事は好きなことをやらせてもらえたし、辞める時は・・ひと悶着あったが強制されることはなかった。 欲しい物は何でも与えられて育ったように思われるが、全く与えてもらえなかったものもある。 褒め言葉だ。 父は仕事が忙しく、子育ては母の役割だった。母は内職やパートをしながら私達兄妹の面倒をしっかりみてくれた。本当に感謝しているし、今の私が同じことをしようとしても到底できないだろう。しかし、”指示されたこと”一般的に”良いとされていること”をしても褒められたという記憶が一切ないのだ。 私は家事を手伝わない子だった。母は完璧主義であったから、不器用な私が台所に立つことを嫌
・・・・髪が逆立っている、白い顔・・眉毛ゲジゲジ・・鼻の下が異様に長い、ふふふっロバみたい・・ つーか誰?! 私は飛び起きた。6畳くらいの和室に布団が敷き詰められている。横でロバが口を開け寝息を立てていた。髪が長いから一瞬女性かと思ったが、布団からとび出る足は毛むくじゃら、男性以外の何物でもない。どこだここは?何があった?私なんで?この人はいったい 混乱して立ち尽くす私、ロバの向こうから誰かががむくりと顔を上げた。 「起きたかい」 スネ夫だった。 友達に聞くとこうだ。居酒屋でジャイアンと一戦交え、気分が台無しになった私達は別の店で飲み直すことにした。男性陣も合流し、カラオケなどで盛り上がったという。そこへ再びスネ夫が登場、何故だか私だけをかっさらい帰っていったと言うのだ。 「なんで止めてくれなかったの?」 「ゴメン。すごい剣幕で止められなかった」 そして残された女子たちがどうしたかというと
何年も前の話。父が取引先の男性を、家に呼んだことがあった。仕事で会う機会が多く、真面目に仕事をこなす彼をとてもかわいがっていたのだが、会社を退社し独立するという話を聞いて、一度遊びに来ないかと誘ったと言うのだ。私に会わせるのが目的らしい。 散らかった部屋で夜通しバイオハザードをやり、ゾンビドッグの出現に奇声を上げるような女でも、父にとってはかわいい娘。自分の眼鏡にかなう相手の元へ嫁いで欲しいのであろう。私は私で男性の影すら全くない、健全な生活を送っていたものだから、父が惚れ込んだ男性に興味がないわけでもなく・・というか興味津々だった。 「面倒だな~」 と言いながらも念入りにメイクをし、そこそこいい服を着てみたりする。 「あんた、相手の人きたらお茶だすんだよ」 「はいよ」 母と女同士で打ち合わせをしていると、玄関のチャイムがなる。 来た! と思ったらNくんだった。父と同じ会社に勤めていること
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