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私たちは焼豚の披露宴のはじまりを待っていた。焼豚はやきぶたともチャーシューとも読む。中学校時代の... 私たちは焼豚の披露宴のはじまりを待っていた。焼豚はやきぶたともチャーシューとも読む。中学校時代の友人のあだ名で、小学生の時分からついていたという。色彩と形状で呼び名が決まるのがいかにも子どもらしく、けれども大人になっても彼は豚と呼ばれていることを、何年かに一度会う私たちは知っていた。特定の相手にそのように呼ばれるのが好きなのだそうだ。私たちはなんだか納得した。 披露宴のテーブルには当時の賭けごとの仲間が集められていた。中学生の賭けだから行き交う物品はたいしたものではなかったけれども、今にして思えば期末試験の点数を返却順に足し、一定のラインを超えた者を「ゴール」とする賭けはそれなりに気が利いていた。私たちはそれをダービーと呼んでいた。焼豚は動作と口調が軽快な肥満児で、英語の答案が先に返ってくるとまずまちがいなく負け馬と決まっていて、そうでなければ上位三位には必ず入る手堅い「馬」だった。 「馬
2014/08/20 リンク