―――気づいたらやっていたと。特に勉強もせずにデザイナーってできるものなんですか? いやあ、もともとデザインをやってたわけではないので、文字づめとかデザインがガタガタだったと思います。でも、そのアマチュアっぽい感じがよかったんですよね。 いわゆる、佐藤可士和さんたちのような広告代理店のデザイナーの方とは別に、元ミュージシャンの信藤 三雄さんは別格として、その業界でいうパンクみたいな感じなのかな?全然違う経歴のデザイナーが多くでてきた時期だったんです。 ゆとりがある時代は、そういった変なやつらに案件をやらせてみようかな。みたいなところがあって、僕がデザインをしていたのもちょうどその時期ですね。 ―――デザインの仕事はほかにも? 最初は音楽のデザインがメインでしたが、友達の同級生だった作家の阿部和重さんから小説「インディビジュアル・プロジェクション」の表紙デザインを「音楽ジャケットみたいな表紙