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大谷翔平
lessthanzero.hatenablog.com
さっそく観てきた。 若い頃は、ロンドンが何だか苦手だった。どんよりした空も、古ぼけた建物も、ほにょりとしたイギリス英語の響きも。しかし、年齢と共にだんだん好きになってきた。なんというか、落ち着く。ほどほど高い建物から見下ろす町並みの独特な灰色具合とか、よく磨かれているのに経年で曇ったままの窓ガラスとか。長く滞在したこともないのでパッと見の印象しかないけれど、ニューヨーク+パリ÷2=ロンドンみたいなイメージ。 そんな私にとって、『裏切りのサーカス(笑)』とかいうヘンチクリンな題名をつけられた映画は本当にうれしい作品だ。映像美そのものにヒーリング効果がある。癒され度から考えると、スパイ映画版『フォロー・ミー』と呼んでもいい(最上級賛辞)。背広老人映画マニアとしては、背広老人版『ローマの休日』と呼んでもさしつかえないほどオシャレ番長度も高い。ていうか、そもそも総合的に本当に何もかも素晴しい作品だ
ホイットニー・ヒューストンの訃報。享年48。 米時間2月11日午後、滞在中のLAビバリー・ヒルトン・ホテルで亡くなったとの報道。翌12日に行われる第54回グラミー賞に先駆け、この夜、同ホテルで開催されるクライヴ・デイヴィス主催のプレ-グラミー・パーティに出席することになっていたそうだ。 ちょうど昨日、別のパーティに出席した彼女の様子をちょっぴり心配するネット記事の見出しが目にとまり、気になっていたところだった。近年、ホイットニーの記事は読んでいて胸が痛くなるような内容ばかりなので、なんとなく目をそらしてしまっていた。ちゃんと読んでおけばよかった。 このニュースを耳にして、真っ先に思い出したのは2010年の来日公演。 さいたまスーパーアリーナで観た、13年ぶりの来日ステージ。 正直、ボロボロだった。びっくりするほどに。 前年には約7年ぶりのアルバム『I Look To You』を発売。先行シ
『アルビン/歌うシマリス3兄弟』(2007)※公開中 アメリカン・ポップ・カルチャーのかわいいアイコン、ザ・チップマンクスをCG+実写で映画化した『ALVIN AND THE CHIPMUNKS』。アメリカで昨年クリスマス・シーズンに公開され、第1週目は『アイ・アム・レジェンド』に続く第2位ながらも興業収入45万ドルというコドモ系としては爆発的なヒットを記録した。 日本でも今年のうちに公開されるはずだと思いつつ忘れていて、ハッと気がついたら先週末の封切りだった。で、そんな大事なことをすっかり見過ごしていた理由のひとつは、意味不明にひねった邦題にあるに違いない。なんじゃそれ。チビッコたちに向けた「シマリスが主人公で、それが3兄弟で、しかも歌まで唄うんだけど、まず最初に覚えておいてほしいのは主役の名前がアルビンってことですよー」というインフォなのか? まぁ、それはそれでいい。「マッハゴーゴー」
一昨年の紅白歌合戦。内山田洋の追悼として、前川清とクールファイブが20年ぶりの競演を果たし「長崎は今日も雨だった」を歌った。亡き人を悼む思いやりに満ちた競演は、どれだけ歳月を経ても変わりようがない《バンド・サウンド》としての底力を思い知らせる、それはもう、本当に素晴らしい、洋の東西を見渡しても近年まれに見る感動的なリユニオンだった。この曲は、まさに和製「イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト」。なんて美しい曲なのだろう。クールファイブは日本のファイブ・サテンズだ!と思った。 当初は一夜限りの再結成と謳われていたが、そのステージ上で何かが生まれたことを確信したのは視聴者だけでなく、前川清とクールファイブの面々も同じだったようだ。この競演をきっかけに、昨年(と言っても昨日までの07年)は前川清&クールファイブとして、これまた20年ぶりのレコーディングが実現。2枚のシングルがリリースされた。そして
わたしが初めてモーニング娘。のメンバーひとりひとりに会って話をした時、いちばん驚いたのは彼女たちのセルフ・プロデュース能力の高さだった。つんく♂プロデュースのモーニング娘。というシステムの中で、自分はいかなる役割を果たすべきなのか。団体競技の中で、“個”を出してゆく難しさみたいなものを、ひとりひとりがものすごくきっちりと意識している。もともとつんく♂という人が、フロントに立つボーカリストとしてのセルフ・プロデュース能力と、バンドの一員としての昔ながらバンドマン気質を両立させている人なわけで。そのあたりは、自然と影響を与えてきたのかもしれない。 小川さんも紺野さんも、最初に会った時から「寂しがりやの一匹狼」という印象がものすごく強かった。団体の中にいることで力を発揮できるという面と、他者を気にせず自分の意志だけでどんどん突き進んでゆくことで力を発揮できる面という、パッと見は矛盾した両面をあわ
BBG界には「インク沼」という言葉があるそうだ。 しかし、私はその言葉を知る前に沼から帰還した。世界の銘酒ならぬ世界のインクボトルが机上にみっちり並ぶさまは「インク沼」というより「スナック・インク」みたいな感じだった。客の来ないスナック。ひゅるるー。さびしい。 しかし、所有する万年筆という万年筆に色とりどりのインクを入れたり出したり洗ったり乾かしたり……という、むなしいインクバカ生活に終止符を打ったのは、モンブランの限定インクでブルーブラック系の“トワイライト・ブルー”が出た時のことだった。その時に、これからは同じインクで書く潔さを楽しもうと心を決めた。ただ、インク消しペンと相性のよいペリカンのロイヤル・ブルーはやめられないので、トワイライトブルーとロイヤルブルーの2つ使い。 それまで、ブルーとかブルーブラックとか、おしゃれなナントカ色とか名づけられたやつとか、青いインクは手あたり次第に試
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