「記者向け勉強会」で水産庁が配布した資料。欧州連合(EU)の主張が上部に記され、その下に「絶滅の恐れはない」などと水産庁側の反論が書かれている=町野幸撮影 日本人が愛してやまないウナギ。深刻な資源減少が指摘されますが、水産庁は「ニホンウナギは増加傾向にあり、絶滅の恐れはない」と主張しています。これに対し漁業、水産業界に詳しい町野幸記者(経済部)は「国際的な基準を無視し、都合のいいデータだけをつまみ食いした『まやかし』の強弁」と、水産庁の言い分を疑問視。政府がなすべきは、目先の供給量確保や取引規制を回避したい関連業界、政治家への配慮ではなく、十分に機能しているとは言えない東アジアの資源管理枠組みの適正化など、ウナギの長期的な資源保護に積極的に取り組むことだと訴えます。さて、私たちがウナギをいつまでも食べ続けるために、本当に正しいのはどちらの立場でしょうか? 絶滅リスクを無視できる水準? 絶滅