大阪市中央区の飲食店街で午後11時半ごろ、捜査員らの目の前にナンバープレートがないモペットが飛び込んできた。運転手はヘルメットも着けていなかった。 捜査員に呼び止められた女性は「これは自転車だ」と主張したが、ハンドル部をひねると最高速度が時速40キロ以上の車両だと確認された。女性は「免許が必要とは全く思わなかった。ほかの人たちも知らないと思いますよ」と不服そうだ。この夜、記者が同行した2時間で複数人が無免許運転などの違反で検挙された。 この夜間集中取り締まりは、若者らによる違法走行が深夜帯に集中することを念頭に置いたもので、9月中旬から始めた。検挙件数は9月が18件、10月が28件。11月は37件に上り、昼夜を合わせた今年の検挙件数の半数にも及ぶ。 取り締まりを指揮した南署交通課の塩崎敏之課長代理は「自転車感覚での違法走行は、歩行者が重大な事故に巻き込まれる危険性があり脅威だ。自転車ではな