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大谷翔平
mediaw.cocolog-nifty.com
神戸市で行方不明だった小学1年の女児の遺体が見つかった事件は、 本日、発見現場近くに住む47歳の男が逮捕される急展開となった。 犯行動機はまだ明らかになっていないが、 被害者の腰部分が見つかっていないこともあり、 性的な目的による犯行の可能性も否定できない。 警察白書(平成25年版)によれば、 13歳未満の子どもを狙う強姦や強制わいせつの認知件数は 近年増加傾向にある。 また、神戸事件における関連性は現時点で不明だが、 子どもへの性犯罪では、加害者が性的メディアに影響を受けたと 供述するケースも多い。 今回は御参考までに、 子どもへの性犯罪と児童ポルノの問題に関して私が寄稿した 論考を掲載しよう: ---------------------------------------------------- 『秋葉原をめぐって』 性被害問題に取り組む有志による秋葉原視察ツアーに参加した。幼児や小
ジェンダー法学会学術大会にて報告を行なった。 「メディアにおける『創作物の性表現』と『現実の性被害』との関係性 ~児童買春・児童ポルノ禁止法改正案をめぐって」。 概要は下記の通り: 1.児童買春・児童ポルノ禁止法改正案と創作物 2.創作物の性表現と現実の被害事例 (1)創作物による実在児童の権利侵害 (2)性犯罪における創作物の利用 3.性表現の影響に関する研究 (1)実写版ポルノグラフィ-の影響研究 (2)創作物の性表現の影響研究 (3)性表現の影響研究の限界 4.性表現規制の今後の方向性 レジュメはこちら。(参考文献別紙) 会場の法学者や弁護士、現職議員の方々からは 「与党案は拡大解釈されないか」 「性表現物の展示方法への規制はどうあるべきか」 「海外の性表現規制はどうなっているのか」 等、活発な質疑が寄せられ、時間をオーバーするほど。 「是非もっと研究を進めてほしい」との声も多く頂い
西日本に住むカナさん(仮名)は高校1年生だった2002年から約1年半、売春組織で強制的に働かされた。父は公務員、母は専業主婦の家庭に育ち、進学校に在籍して放課後は塾へ通う暮らしが、ある日を境に一変した。 その年の夏、繁華街の飲食店でアルバイトをしていたカナさんが帰ろうと裏口を出ると、50代ぐらいの男が「ちょっと来て」と手招きする。お客さんかな、とついていった事務所で、突然男に殴りつけられ、性的に暴行された。 男はカナさんのかばんから生徒証や保険証、携帯電話を取り出した。学校や家族、友人の名前、親の職業を確認し、「これをバラしたら皆がどうなるか分かるよね」とカナさんを見据えた。「で、仕事の話なんだけどさあ」 毎週末、バイト帰りに組織の人間に待ち伏せされ、売春先へ連れて行かれた。客は、10代の少女が好みという30代から60代ぐらいの男たちだった。様々なプレイを要求され、薬物を注入されたり天井か
継続審査となった「児童買春・児童ポルノ禁止法」の改正案が、 附則として「児童ポルノに類する漫画やアニメ、CG等と 児童の権利を侵害する行為との関連性」に関する調査研究を推進するよう 盛り込んだことで、賛否両論が沸き起こっている。 「被害児童が実在しない」創作物の性描写をどう扱うかという問題は、 2010年に改正された東京都青少年健全育成条例をめぐっても 大きな議論を呼んだ。 よって御参考までに、 「メディアの性表現と青少年保護」について当時私が新聞に寄稿した内容を 御紹介しよう。 --------------------------------------------------------------- 『問題は作品の発信内容』 小学生の女児が男性教師の下半身に嬉しそうに手を伸ばす。10代の姉と弟の生々しい近親姦。少女が全裸で鎖に縛られ、性的な拷問を受ける。 いずれも、成人指定されていな
児童買春・児童ポルノ禁止法改正や青少年健全育成条例制定、 メディア自主規制等については様々な考え方があるだろうが、 性表現の影響に関する科学的なデータの必要性は共通していよう。 本稿が御参考になれば幸いである。 官公庁や企業、地方自治体による青少年保護対策として、 メディアの「どのような」性情報が、「なぜ」問題なのかを理解するにも お役に立つだろう。 -------------------------------------------------------------- 【要旨】 青少年による性的有害情報への接触は、インターネットの普及で容易になった。フィルタリングが必ずしも有効でないスマートフォンの登場がその傾向を後押ししており、新たな対策は急務といえる。 本稿は、マス・コミュニケーションの効果研究において、性的有害情報に関する従来メディアの研究を概観した上で、ネット上の性的有害情報
*新聞に以前連載したこの取材記事、反響が大きかったため全文を掲載する。 児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕者が出たこともある「着エロ」業界、 そこに自ら足を踏み入れる少女の心理とは。そして、行きつく先とは……。 -------------------------------------------------------------- 『性ビジネスの闇に堕ちた少女』 「着エロ」という言葉を耳にするたび、A子(23)は体を固くする。「もし、あの写真を見られたら」 白い肌に長い黒髪を持ち、スラリと背が高いA子。地方の高校を卒業後、上京して芸能事務所に所属した。テレビでちやほやされるようなタレントになりたかった。 「デ ビューへのステップ」として紹介された仕事は「着エロ」。「着衣したエロ」の略で、面積の小さい水着などを身に付けたまま、カメラに向かって卑わいなポー ズをとる。恥ずかしかったが
大変お待たせ致しました! ついに最新刊『性情報リテラシー』が発売となりました。 本書は電子書籍です。 パソコンでも手軽にお読み頂けるよう、PDF形式としました。 さて、なんと本書は出版社を経由していません。 元々は某大手総合出版社の依頼で書き始めましたが、 「性」や「ジェンダー」をめぐる問題意識に違いがあったため、 取り下げました。 そもそも週刊誌や漫画を発行する大手出版社にとって、 「自分たちが発信する性情報が子どもに影響を与えている」という事実は あまり広めたくないかもしれませんが……。 取材した内容はその後、全国の新聞で連載。 さらに大幅に加筆して、 今回あなたのもとへ届けることが可能になったのです。 私にとっても6冊目の著書にして、このような形態は初の試み。 どうなることでしょう?? まずはあなたに、お読み頂ければ幸いです。 以下、本書概要。 -------------------
今朝のテレビ朝日「モーニングバード」は 大津市の中2いじめ自殺を特集し、 私もコメンテーターを務めた。 中学校や市教委に警察が家宅捜索に入った背景や、 第3者委員会を立ち上げる際に注目すべきポイント等をお話。 さて、 警察がようやく動き出したことで、 今後の焦点の1つは「加害生徒を立件するか否か」になる。 立件する場合、遺族が真実を知る道は大きく開く可能性がある。 2008年に少年法が改正されたことにより、 加害者が12歳以上であれば罪の内容次第で、 家庭裁判所が少年審判の傍聴を被害者側に許可し得ることになったのだ。 加害少年の事件記録についても、2000年の法改正以降、 原則として閲覧やコピーが出来るようになった。 私がいじめ自殺事件の取材を始めた14年前は、 少年審判は原則非公開。 遺族たちは、子どもの身に起きた真実を知るために、 それこそ事件記録を見るためだけにも 裁判を起こさなけれ
『いじめ自殺 親のそれから~8年かけて見えてきたこと』(後編) (AERA 2007年3月5日号。肩書、年齢などは当時) ---------------------------------------------- >前編 8年前の事件以来、和子さんは1日3時間ほどしか眠れない日が続く。夫の秀樹さん(56)は何もする気力がわかず、家にこもるように。息子の自殺に加え、後に裁判に踏み切ったことが、夫婦の気力と体力を完全に消耗させた。訴訟費用を工面するために、保険を解約して、借金もした。 「裁判を起こすってものすごく勇気がいることなんよ。時間も気力もお金もかかるし、地域の好奇の目にさらされるからね」 文科省が、問題点を開示する方向でマニュアルを作れば、裁判を起こさなくても済むのでは……。 遺族が最も望むのは、子どもが死を選ばねばならなかった真相の究明だ。しかし、学校や教育委員会が調査をするのでは
大津市いじめ自殺問題の発生を受け、 私が以前アエラに寄稿したルポを緊急公開する。 あなたがこの問題を考える参考となれば幸いである。 --------------------------------------------- 『いじめ自殺 親のそれから~8年かけて見えてきたこと』(前編) 出席停止に教員免許更新制。 福岡県筑前町の事件などをきっかけに、「対策」が積み上がる。 だが、いじめと向き合い続けた母が見た学校は……。 (AERA 2007年3月5日号。肩書、年齢などは当時) ---------------------------------------------- 「優しくするということを、ぼくは下の人たちにしてあげて、その下の人たちがその下の人たちにしてくれたら、みんな幸せになると思います」 2月10日にNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」などが東京で開いた、いじめを考えるシ
『慶応大学メディア・コミュニケーション紀要』に 論文を寄稿した。 「ネットの性情報に対する規制と メディア・リテラシー教育の国際比較」について。 インターネット上の違法・有害な性情報をめぐり、 ・日本の規制とメディア・リテラシー教育の現状 ・カナダの規制とメディア・リテラシー教育の現状 を比較、分析した研究結果を報告している。 ネット性情報への対策として、 日本の政策は規制面に偏る傾向があるが、 カナダは教育に力を入れていることが 明らかになった。 また、日本をはじめ世界の若者が ネット上に溢れる性表現をどの程度目にしており、 そこからどのような「異性観」を得ているかを、 アンケート調査から分析。 注目すべきは、 青少年の異性観に、ネットの性情報が与える影響に関する 以下の結果である: 児童ポルノサイトを見た感想として、 「児童への性的好奇心が高まる」 「児童へ性行為をしてみたくなる」と答
■2008年までの全仕事 (旧ブログ) ■番組「いじめ報道の軌跡」 (テレビ朝日による密着取材) ■執筆「同性間結婚 カナダで合法化」 (朝日新聞「AERA」) ■バンクーバーオリンピック記念連載!「30歳からの留学を成功させるコツ」 (バンクーバーの現地生活・社会・文化情報レポート) ■『子どもを取り巻くメディア』 (講師の心.com 連載コラム) ■塾よりも安上がりな現役合格法 (私の勉強法とは……) 新刊。子どものトンデモ世界。 『子どもの秘密がなくなる日 ~プロフ中毒ケータイ天国』 (主婦の友新書) ******************************************* 東京都青少年健全育成条例改正案は、 間もなく再提出。 私は若者たちを取材し、 彼ら彼女らのメディア利用と性行動の関係を調査した。 その結果に基づき新聞に連載したコラムを、 「都条例を考えるヒン
渡辺真由子のメディア・リテラシー評論 メディアジャーナリスト。慶応大学元講師。メディア・リテラシー、いじめ、ジェンダー論を専門に執筆・講演。 著書に 『プロフ中毒ケータイ天国 子どもの秘密がなくなる日』、『オトナのメディア・リテラシー』、『大人が知らない ネットいじめの真実』 ほか。
東京都男女平等参画施策検討会にて、講師を務めた。 「性的有害サイト・児童ポルノ問題」における 日本と海外の現状・対策について。 昨年、欧米を訪問調査した結果をもとに、 カナダ、韓国、日本それぞれが どのような有害サイトトラブルに直面しているか、 規制やメディア・リテラシー教育を どのように実施しているかをご紹介した。 さらに、性情報が与える影響についても。 日本ではあまり知られていないが、 ポルノと性犯罪の関連性を示す研究結果は 海外で複数出ている。 巷には、「ポルノは性欲を解消させ性犯罪を減らすのでは」 と推測する声もあるが、これを立証した研究はない。 日本でもようやく、東京都青少年健全育成条例の改正案が 非実写版(漫画やアニメ)の児童ポルノを規制する動きが見られる。 「表現の自由」という言葉に思考停止にならないようにね、民主党。 都の担当者の方は 拙著『オトナのメディア・リテラシー』を
★★ 当ブログは、2014年末をもって新たなサイトへ移動致しました。 ★★ 【メディア関連】 ■テレビ出演 ・テレビ朝日 『モーニングバード!』 ・TBS 『みのもんたの朝ズバッ!』 ・テレビ朝日ch2 『ニュースの深層』 ・日本テレビ系 『ウェークアップ!ぷらす』 ・BSフジ 『プライムニュース』 ・関西テレビ(フジ系)『テレビのミカタ』 ……ほか多数 ■新聞連載・寄稿・コメント ・連載『親も知らないプロフ~子どもとケータイ』 (毎日新聞ほか全国約30紙) ・連載『若者の性とメディア』(共同通信) ・連載『ケータイ時代の子どもたち』(西日本新聞) ・連載『メディア・リテラシー入門』(熊本日日新聞「論壇」) ・寄稿『青少年保護のあり方と表現の自由 ~東京都青少年健全育成条例改正案をどう見るか』 (毎日新聞「論点」) ・コメント『どうする児童ポルノ規制』(共同通信「争論」) ・コメント『風立
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