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大谷翔平
medicalinsight.hatenablog.com
少し前の話になりますが、週刊文春の夏の特大号で、近藤誠医師と大場大医師が「”がん放置療法”は正しいのか?」というお題で「対決」しています。 週刊新潮上での大場医師の「近藤批判」に対して近藤医師が反論。 「『手術をした方が寿命が延びる』、『時間と共に早期がんは大きくなり転移する』。そう主張するなら、大場さんはこれが事実であると証明するべき側に立っているんですよ。」 「手術する根拠やがん検診を受ける意味…。本来はみな、医者たちがエビデンスを示すべき事柄なんだけど、少なくとも早期発見の分野、あるいは固形がんの抗がん剤治療については何一つ証明されていないのが実態です。」 等々、「口撃」しつつ、自説を展開しています。 残念ながら大場医師の誌面上の反論は「医の倫理」や「医学会の通説」、そして「ご自身の臨床経験」に基づく話に終始しているため、近藤医師の「そもそも治療を正当化できるエビデンスはあるのか?」
長尾和宏先生と言えば、がん医療界では「反近藤誠」の論客として有名な方です。 shukan.bunshun.jp (週刊文春WEB) 当時は近藤医師に対するわかり易い反論を好意的に拝見していましたが、最近どうも怪しい論調が目立つようになり、「長尾先生、あなたもですか」と言いたくなるような状況になってきました。 酷いなと思ったのはこの記事です。 apital.asahi.com (朝日新聞医療サイト「apital」) 「長尾先生から見て、どんな人が再発・転移しやすいかどうか、何か特徴はありますか?」という読者からの質問に対し、長尾先生は↓のような話を書いています。 >> 私は、手術直後にはがん細胞はどこかに少し残っているものだと思っています。 しかし自然免疫の力でリンパ球ががん細胞をやっつけてくれるものだと思います。 ですから、再発するはずなのにしない、ということが実際にあります。 従って再発
「NICE」と聞いて英国の国立医療技術評価機構であるとピンとくる方は、相当の医療通です。 日本の厚生労働省にあたる「NHS」という政府機関に属しており、英国では「NICE」が新薬に対して科学的かつ経済的な評価を行ない、通常の医療保険制度を適用するか否かを決定します。 適用が認められないと保険が利かないため、新薬の市場への普及の道は事実上閉ざされることになります。 実はがんの新薬の多くが、十分な費用対効果が認められないとして「NICE」で保険適用を否決されているのですが、さすがにそれじゃマズいだろうということで、政治主導の形で政府として費用補助を行なう制度が出来上がりました。 ところが、今回その費用補助の対象から多くのがん治療薬がバッサリ削除されることになったというニュースが入ってきたのです。 ■”NHS to AXE 21 cancer treatments as part of effo
がんの治療費が、分子標的薬の浸透などに伴って高額になってきているのは、先進国では共通の現象です。そして、患者にとっての負担額が最もシビアなのは、おそらく米国でしょう。 その米国で、がんの治療に特化した資金調達ができる「Standbuy」なるサイトがオープンしたとのこと。 ■がん治療に特化した資金調達サイトが米国でスタート、患者の経済負担をサポート(TECHABLE) これ、最近流行りの「クラウドファンディング」、つまり世の中の多くの人に広く・薄くサポートしてもらって資金調達する手法、をとっています。 アイディアは面白いと思うのですが、一点だけちょっと違和感あるんですよね… それは、「寄付を募っている人たちは、はたして本当に患者さんなんだろうか?」ということです。 実際にサイトの中で、寄付を募っている人たちのリストがこちらでわかります。 よく見てみても、ここに出ている人が本当に患者さんかどう
先日購入したPRESIDENT(2013.6.17号)は、添付の表紙写真にあるように、がん特集。非常に読み応えあって良い特集だったと思うが、一番下の「近藤誠 『もしも医者から、末期がんと言われたら』」が、また「あちゃ~」という内容だった。 近藤誠センセイは、著書の売れ行きも絶好調のようで、今年のベストセラーでBest3に入っている(トーハン調べ)。以前のエントリー「近藤誠医師の”抗がん剤は効かない”への処方箋」でも書いたが、彼の語り口というか書きぶりは非常に明快で、マーケティング的には素晴らしい。しかしながら、肝心の中身は玉石混交で、「石」の部分は「有害」とも思える。2年前よりさらにプレゼンスが高まって、信者も増えていると見える現在、警鐘の意味で敢えて筆をとり、素人がついつい「騙されてしまう」近藤誠医師の論法を検証していく。 <「150人以上に及ぶ実績」って???> いつも思うことなのだが
今年に入ってから、文藝春秋および週刊文春上で、慶應医学部放射線科講師の近藤誠医師と腫瘍内科医がバトルを繰り広げている。文藝春秋上で「抗がん剤は効かない」とする近藤医師に対し、国立がん研究センター中央病院の腫瘍内科医・勝俣医師とM.D.アンダーソンの上野医師が週刊文春で連名で反論。これに対し、近藤医師が文春で再反論している。 私自身は今回のケースは文春の”煽り”に上野医師と勝俣医師がうまく使われてしまった、と感じており、オリジナルの文藝春秋や先週木曜発売の近藤医師の再反論が掲載されている号については購入を控えたが、さすがに思うところあり、本エントリーで取り上げたい。 <科学的な正しさは必ずしも説得力を持たない> 上野医師・勝俣医師の反論について、Twitter上で医療関係者の反応は概ね、「近藤医師の主張はおかしい。それに比し上野・勝俣亮先生は冷静な反論で良かった」というものが多かった。 私は
6月に引き続き、第2回目のHealth2.0 Tokyo Chapterが今晩開催された。 最初の演者は、SMSの鈴木さん。Health2.0ワシントンD.C.大会に出席されたとのことで、数ある発表の中で面白そうな企業をピックアップして紹介された。 ScanAvert http://www.scanavert.com/ スマートフォンのカメラで食品や薬品のバーコードをスキャンすると、自分にとって有害な可能性のある成分が入っている場合はその場で警告を出してくれ、さらに代替案まで提示してくれるサービス。 ビジネスモデルは利用者への課金。 Everday HEALTH http://www.everydayhealth.com/ 一般消費者向けの総合健康情報サイト。新機能”Symptom Checker”が特徴的。気になる症状がある場合、画面上の質問に答えていくと可能性のある疾病が何
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