2 真田広之さん主演ドラマ「SHOGUN」がエミー賞で、なんと18冠を獲得しました。 まさに“歴史が動いた瞬間”を現地で取材した、ロサンゼルス支局の力石大輔記者に、なぜ「日本を描いた作品」がウケたのか。そしてアメリカ人にとっての真田広之さんはどういった存在なのか。この2点について聞きます。 ■日本作品がなぜアメリカでウケた? 力石記者: 日本の制作陣の細やかさが言葉や文化を越えて、アメリカ人の心にも届いたと思います。 脚本は、最初は英語で作られました。それをまず日本語に訳し、さらに日本人が時代考証します。実際に日本の俳優が読む時に「ちょっとしっくりこないな」という時は変えていきます。変わって実際に収録された日本語を、字幕用にもう一度、英語へ翻訳し直して字幕にしました。これがアメリカの視聴者にも「これは本物だ」と伝わったわけです。 アメリカの制作陣の中にも「以前であれば英語で分かればいいじゃ