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大谷翔平
okadamkt.hatenablog.com
本書のタイトルは「融解するオタク・サブカル・ヤンキー」だが、本書の主題はそこではない。副題の「ファスト風土適応論」こそが本書のメインディッシュだ。 もちろん、かつて「オタク」「サブカル」「ヤンキー」と呼称された文化とその後の変遷、そしてそれを支えた若者の傾向が、現代(2014年)の視座からみた位置づけや分析とともに語られている。章立てでいうと「第二章」「第三章」がそれにあたる。ページ数でいえば47ページから118ページ、全体で200ページ弱の本書の4割弱に相当する。 第2章 オタクもサブカルもヤンキーもいなくなった 第3章 オタク/サブカルの年の取り方 一方、メインディッシュといえる「ファスト風土適応論」には、「はじめに」「第一章」「第四章」「第五章」と本書の約6割があてられている。文脈の違いは目次からもうかがえる。 はじめに 「ヤンキー的な。オタク的な。サブカル的な。」 20世紀的な幸福
「アイディアはつねに「疑問」から生まれる」。では、その問う力について真剣に考えるとはどういうことなのか。本書は著者自身のそんな問いから生まれたものといってもよいだろう。問うという行為の必要性、価値、よい問いの例、問いを妨げるもの、よい問いに近づくための工夫。本書は、問いにまつわる著者の思考の軌跡と考えることができる。 いわゆるHow-to本とは性格が少し異なる。よい問いをつくる手順がレシピのように書かれた本ではない。本書の原題は”A More Beautiful Question”。著者は「美しい問い」をこう定義する。 私たちが物事を受け止める、あるいは考える方法変えるきっかけとなる野心的だが実践的な質問のこと。(p.13) 本書には、「美しい問い」を発見するために著者が収集したさまざまな知恵がそこかしこに書かれている。それらを実際に試し問い続けることこそ、「美しい問い」へ読者が到達するた
著者が、自身のブログとその運営について、これまでどのように考えてきたかを記した本。日々数万人の読者が訪れるブログの運営記録というよりも、ブログやブログを取り巻く状況について、著者の価値観と姿勢とが記述されている。読みやすい文章と一貫性のある視点は、ネット社会との付き合い方として読んでも価値が高い。 Kindle本として、表紙のデザインから構成まですべて著者自身が行っている。そのためか、章立ては44章と通常の書籍に比べて多い。しかし、猥雑な印象をまったくない。章のタイトルは、そのまま、その章のメッセージになっている。章は短く、メッセージのシンプルさと明瞭さとを際立たせている。 本書は、ブログ運営のためのノウハウ本ではない。しかし、著者の判断や選択は、常に「自分は何を大切にするのか」「自分はなぜそうするのか」「自分はなぜそうしたのか」という揺らがない問いとセットになっている。その姿勢は、たとえ
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