『鳴風荘事件:綾辻行人』人を愛するが故に起きた哀しい物語をおすすめします 今回ご紹介するのは、綾辻行人さんの「鳴風荘事件」。 綾辻さんといえば、新本格ミステリブームの先駆け的存在ですね。 「十角館の殺人」からはじまる館シリーズ、映画やアニメにもなった「Another」が有名です。 作品のクライマックスに、あっと驚く展開を用意するのが得意な綾辻さん。 だけどこの、「鳴風荘事件」はちょっと毛色が違います。 まさに、本格ミステリのど真ん中を射抜くような1冊のご紹介です。 以下、amazon商品説明より一部引用 奇天烈な洋館に集まった人々は目を疑った。六年前に殺された女流作家そっくりに、その妹が変貌していたのだ。そして姉の事件と同じ月蝕の晩、惨劇が彼女を襲う。"不思議な力"を持っているという黒髪を切られる手口も酷似して――。 あらすじ 全ての始まりは、6年前の殺人事件だった。 友人である夕海と久々