サイコパスとADHDは高率に合併する。 これまでに何度か紹介したジェームズ・ブレア 著「サイコパス -冷淡な脳-」によると、著者らが行った研究により、サイコパス傾向をもつ子供の75%がADHDを満たすことが分かっている。 そこで今回は、ADHDとサイコパスの関係性を明確にすることを目的に解説する。 まずはADHDについて説明しよう。 ADHDは「注意欠陥・多動性障害」の略称である。 発達障害の一つであり、「相当の発達水準では通常みられない頻繁かつ重篤な不注意ないし多動・衝動性」と定義される。 多動性は「落ち着きがない、そわそわする」 衝動性は「思ったことをすぐに口に出してしまう、衝動買いをする」 不注意は「仕事でのケアレスミス、頻繁な忘れ物をする、時間管理が苦手、物事を順序立てて行うことが困難」 などの特徴がみられる。 ADHDについての仮説 次に、ADHDのもつ障害について、モデルを用い