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冬の厳しい寒さも和らいだ3月下旬、私は河川敷を走っていた。春の訪れも感じられるようになり、川辺に目... 冬の厳しい寒さも和らいだ3月下旬、私は河川敷を走っていた。春の訪れも感じられるようになり、川辺に目を移せば、子どもたちが川に石を投げ入れて遊んでいる。穏やかな気候の中でどこまでも続く河川敷を走りながら、ふと、こんな想像をしていた。 「もしも、永遠に走り続けられる道があったのなら」と。 誰もが望む、止まる必要のない道。ただ、河川敷に感じていた「どこまでも続く」という表現は、少し違うのだろう。河川敷の走りやすい道でも、いつかは終わりを迎える。道の行き着く先には、いつも車で通る幹線道路がつながっていて、そこからまた無機質なアスファルトがどこまでも続いている。 舗装路を速く走るために生まれたロードバイクは、人間が生み出した交通ルールの中で手足を縛られ、環境の規制を受ける。そして、走り続けることを阻まれる。当然のことだが、よくよく考えてみれば無駄に時間をやり過ごしているだけだ。 外を走るという行為自
2017/04/24 リンク