会社に勤めながら、土曜日に大学の非常勤講師を勤めていた頃、 個人で非常勤講師の名刺(ネットで安く簡単に出来ます!)を作っていて、 会社の名刺と2枚を渡していた。 そうすると、集まりによっては、ほとんどの人が同じように、 2枚の名刺、時には3枚の名刺をくれたりする。 これはもう「複数名刺の時代」とでも呼べる時代が来ている、と実感した。 複数の名刺を持つ、ということは、ひとつの職業、ひとつのアイデンティティ、 ひとつの会社に、自分を預けきらない、ということだ。 これからは、たぶん終身雇用制は崩れていき(崩れざるを得ず)、預けたくたって、 会社側で預かってくれないようになる。 終身雇用制は素晴らしい、という意見もあるし、確かに良いところもあるとは思うのだが、 しかし、現在の終身雇用中心社会が、閉塞感に溢れ、そういった働き方の閉塞感が、 日本全体の閉塞感につながっている部分は大きいと思う。 そこで