この間のセックスは、私の中で、忘れられないセックスの一つになった。そして2日後にヒデアキと体を重ねたら、うまく言えないのだけれど、何かのリズムが合わなかった。私がセックスをした日、彼もまたセックスをしていて。私とヒデアキのテンポが合わない、いつも重なるところで重ならない。私とヒデアキの間に、多分もう2人がいたんだろう。私の中に、別の人が入り込んでいる──ヒデアキが途中で、手を止めた。 結論から言えば、後半はまたいつものように息が合って、裸のまま横になって、それぞれが思うことを呟いた。今まで体験したことのない感覚が純粋に面白かった。私はヒデアキを通してもう一人を見るし、ヒデアキもまた私を通して彼女を見ただろう。誰かを通して誰かを見るとき、それぞれの色を改めて感じて、嬉しいな、と思う。私には私の、彼女には彼女の色がある。そしてなんとなくだけれど、これが新鮮なだけで、何度もそれぞれがそれぞれと肌