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「報道の力で奪い返す」第13回早稲田ジャーナリズム大賞奨励賞・連載「東京電力テレビ会議記録の公開キャンペーン報道」木村英昭記者に聞く 福島第一原発事故当時、東京電力社内では初期対応のテレビ会議が録画されていた。国民や世界を震撼させた事故を検証するのに不可欠な一次資料の公開を目指し、朝日新聞社の木村英昭記者と宮﨑知己さんは報道を続けた。結果的に映像の公開につながった一連の新聞報道(2012年6月28日から継続中)に、10月2日、第13回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞「公共奉仕部門」の奨励賞が贈られた。代表して木村さんにキャンペーン報道の動機や意義についてお話を伺った。 「公共化を目指したキャンペーン報道」 ―受賞のお気持ちは。 私たちがやったことはスクープやルポではない、客観報道や調査報道というのもしっくりこないものでした。「公共化」という定義に当てはまるのではないかと思っています。今
福島県の福島市に位置するテレビユー福島は、NHK福島を含む5つあるローカルテレビ局の中の一つである。福島を拠点とする地元メディアとして、いまだ福島第一原発事故に起因する放射線の不安を抱えている福島県民に向けて様々なデータを提供している。福島県民と密接な関係をもつ地元メディアとして、テレビユー福島は放射線のリスクをどのように伝えているのだろうか。地元メディアとリスクコミュニケーションのあり方ついて、テレビユー福島報道局長の大森真さんにお話を伺った。 判断の材料となる情報をきっちりと出す -放射線のリスクを伝える際の方針を教えてください。 放射線は間違い無く危険なものです。ただ、その危険というのは量の問題になります。量が多ければ十分に大きなリスクになるし、量が少なければそのリスクは比較的に小さくなります。だから私たちはなるべく定量的な話をしようと心がけています。 よくメディアで過去最高とか通常
「実はこの前、電車で痴漢に遭ったんだ。男なのに痴漢に遭うなんて、どっか変なのかな……」。2012年の春、友人は重い口を開いた。彼は女性と間違われるような髪型も服装もしていない。今も時々、満員電車に乗るとあのときの怖さを思い出す、と言う。男性が痴漢被害に遭い、誰にも話せずトラウマを抱えるケースがある。「赤ん坊から成人男性まで、どんなタイプの人も性暴力にさらされうる」と、男性サバイバー(性被害者)自助グループの男性は警戒を呼び掛ける。 2度被害に遭った男性 都内で働くショウさん(仮名・23)は2度痴漢に遭った。 1度目は6,7年前、田園都市線の車内で起きた。午後5時頃、渋谷駅で乗車したショウさんは、座席の端に背を付け、ドアと垂直に立った。耳にイヤホンを付け、音楽を聞く。彼の前には40代くらいの女性が立っていた。 電車が動くと、女性が買い物袋を何度か交互に持ち替えるのが見えた。数分後、駅に到着す
福島原発事故が発生してから三年が経つ。放射線リスクに関する報道は未だに重要である。『福島民報』は地元メディアとして、この三年どのようにリスクコミュニケーションを行ってきたのか。実際の報道の難しさ、県民からの反響及び今後の展開について、福島民報の編集局次長兼社会部長の早川正也さんにお話を伺った。 苦労してきたリスクコミュニケーション ——放射線リスクに関する今までの報道の方法を教えてください。 震災直後の非常に混乱した状態の中で、色々な問題が起こる度に放射線や放射性物質に関する記事を掲載してきました。放射線に関する知識は、県民も、我々も、ほぼゼロの状態だったと思います。基礎的なことから理解してもらうにはやるべきことはかなり多いわけですが、事故直後の混乱もあり、順序立てて進めるのは難しかったというのが実情です。 2011年12月から週に一回「放射線・放射性物質Q&A」を始めました。福島県放射線
今年3月から日本の水際対策が緩和され、留学生の受け入れが再開したが、2020年から続いた規制は留学生に深刻な影響を与えた。中国・天津出身の趙聖埼さん(26)も影響を受けた一人だ。今年3月に早稲田大学大学院を卒業した趙さんは在学中の2年間、一度もキャンパスを訪れることができず、いまだに卒業証書も受け取れていない。感染拡大から2年が経過して政策への検証が求められる今、大学院生活と感染症政策への思いを聞いた。 (トップ写真:オンラインインタビューに応じる趙さん)
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