大阪音大の紀要に 大栗裕「大阪俗謡による幻想曲」(1956, 1970)の作曲技法--草稿「大阪の祭囃子による幻想曲」の分析を中心に-- という論文を寄稿しました。「大阪俗謡による幻想曲」の複数の自筆譜の異同を調べたレポートです。大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪音楽大学の付属図書館大栗文庫と音楽博物館に、資料・情報提供で本当にたくさん助けていただきました。ありがとうございました。 論文に盛り込むことのできなかった演奏会データを、論文投稿後にわかったことを含めて補足します。 大栗裕の「大阪俗謡による幻想曲」は、朝比奈隆がベルリン・フィルで演奏したことで有名ですが、朝比奈隆のベルリン・フィル出演は、演奏会の好評が当時の(関西の?)新聞等で大きく報道されただけでなく、出発前の壮行行事、帰国後の帰朝記念公演があったようです。 朝比奈隆の渡欧(1956年5月末)に先立つ壮行演奏会として、現在、私が