サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
tyabu7973.hatenablog.com
今回はレジデントSが読んで感動したエッセイのご紹介。 なんだか、去年流行った某映画のタイトルの様ですが。 生物医学的に必要なことだけで判断するなかれです、ホントに。 合間合間の突っ込みは私もコメントしてみました笑 7月1日、研修医として迎えた最初の日に、私は初めて新しい白衣に袖を通したが、同時に胃のむかつきを覚えた。以前着ていた白衣とは違って、長く重かった。ポケットの中には新卒の医師に必要と思われるものすべてを詰め込んだ。中身は、3本の愛用のペン達、ピカピカの聴診器リットマン カーディオロジーⅢ、担当の肝硬変患者に関する資料、そして信頼している紫のPocket Medicineだった。 自分も紫のPocket Medicineを使い倒した身として、著者の心境がよく分かります。 1日が終わる頃には、白衣は自分の汗でまみれてCSI(話題の医療ドラマですね)の小道具として出てきそうなほどだったし
JAMAのニュース的なやつです。 CDCなかなか良いキャンペーンをやってますねえ。 さて、プールに入りたくなくなってきました。 夏なのに、すいません・・・
恒例の人の名前がついている身体所見シリーズ。 今週は"D"いってみます! Dahl's sign ダール徴候 ”別名 Thinker's sign” 【方法】 大腿や膝・肘の皮膚を観察する。触診で皮膚硬化を確認する 【判定法】 色素沈着や皮膚硬化があれば陽性 (http://www.cmaj.ca/content/179/6/611/F1.large.jpg((1)))より引用) 【疾患・病態】 長期間慢性閉塞性肺疾患を有する患者で、右図の様に腕を大腿部に置いて前屈みで座り込むことで発生する。当初は慢性紅斑である事が多いが、時間経過とともにヘモジデリン沈着を引き起こし、皮膚の色素沈着となる。 前屈みになる理由として、横隔膜の平定化が関係する。前屈みになると腹部内臓が上方に押し上げられ、横隔膜の彎曲が増大し呼吸サポートになる可能性があると言われている。 【発見者と契機】 命名の由来となったD
非白人の珈琲摂取と全死亡・疾患特異的死亡の関係 Association of Coffee Consumption With Total and Cause-Specific Mortality Among Nonwhite Populations Ann Intern Med. doi:10.7326/M16-2472 【背景】 コーヒー摂取は前向き観察研究では死亡リスクを減らすことは知られているが、非白人では明らかになっていない。 【目的】 コーヒー摂取と全死亡・疾患特異的死亡リスクとの関連を評価する 【デザイン】 MEC(Multiethnic cohort:多人種コホート)を基に人口ベースの前向き観察研究で1993-1996年に設立された 【セッティング】ハワイとロサンゼルス 【患者】 アフリカンアメリカン、ネイティブハワイアン、日系アメリカ人、ラテン系、白人で組み入れ時45-75
ACPJC紹介です。 さて、ようやくコンテンツ落ち着いていた。 Noninvasive treatments for acute, subacute, and chronic low back pain: a clinical practice guideline from the American College of Physicians. Qaseem A, Wilt TJ, McLean RM, Forciea MA; Clinical Guidelines Com- mittee of the Ann Intern Med. 2017;166:514-30. ガイドラインスコープ: American College of Physicians(ACP)の診療ガイドライン委員会によって、プライマリケアにおける急性・亜急性・慢性腰背部痛(LBP:Low Back Pain)の管理ガイ
2017 - 05 - 03 NEJM Review クッシング症候群の診断と鑑別法 NEJM Review 内分泌 代謝 医学統計 検査 脳外 Cです。今回はクッシング症候群の診断についてです。同量のKさんが珍しく面白いレビューだったと褒めていましたが確かに面白かったです。 臨床症状と疾患のEtiology、Epidemiologyから行うべき検査の論理を展開して行くという、今までのレビューとは少し違った切り口でした。 「Do No Harmの原則に則り過剰な検査はしてはならぬ、結果に惑う様な不要な検査もしてはならぬ、病歴経過と診察所見を重視せよ」というメッセージ性が強い印象を受けました。 海綿静脈サンプリングというのも見た事がなくて勉強になりました。 かっこいいですね。こういう診療をして行きたいものです。 こういった総説なら今後もどんどん読んで行きたいものです。 ※訳には自信のない所も
2017 - 04 - 06 NEJM Review ベンゾジアセピン依存の治療 NEJM Review プライマリケア ポリファーマシー 中毒 医師患者関係 神経 精神 高齢者 Cです。久しぶりの投稿で4月になってしまいました。月2回は投稿したいものですが・・・。 BZP依存は日本だけでなく世界各国で問題になっているようです。 後半の心理療法の部分は馴染みがないので訳していてもチンプンカンプンで…。 つたないところが沢山あると思います。間違いや訂正等あれば是非お願いします。 話は変わりますが最近、社会医学や健康格差という事に強い関心を持っています。 BZPもアルコールも薬物も米国で問題になっているオピオイドも、濫用や依存にはそれなりの背景があってこそのこと。 患者対応が出来るようにはなって来たと思いますが、「なぜこのような事が繰り返されるのか?この患者さんがこういう経過を辿ってしまったの
ACPJCです。 弾性ストッキングエビデンス再び!! Compression stockings for preventing deep vein thrombosis in airline passengers. Clarke MJ, Broderick C, Hopewell S, Juszczak E, Eisinga A. Cochrane Database Syst Rev. 2016;9:CD004002. 臨床上の疑問: 4時間以上の飛行機旅行中の乗客では、深部静脈血栓症(DVT)予防に弾性ストッキングの効果はあるか? Reviewスコープ: 4時間以上の飛行時間の飛行機に乗る乗客に対して、弾性ストッキングとストッキング無し群を比較している研究を組み入れた。片足のみにストッキングを履き、もう片方には履かない研究は足関連のアウトカムのみを評価対象とした。 アウトカムは症候性およ
カンファでの学びも相変わらず興味深いです。 やっぱり症例シェアが重要ですね。 知らないことたくさんだなあ。 Kanavelの4徴 Kanavel sign カンファで久々に名前を聞きました。 一応整理しておこうかと思います。Kanavel signは指の皮膚軟部組織感染症の際に、押さえておくべき特徴です。蜂窩織炎(Cellulitis)と化膿性腱滑膜炎(Tenosynovitis)を区別する上で重要です。 具体的には、 ・指のび漫性腫瘍 ・指関節の軽度屈曲位での拘縮 ・受動伸展時の激痛 ・屈筋腱の走行に沿った圧痛 (https://osuemed.files.wordpress.com/2011/05/flexortenosynovitis.pngより引用) Kanavel先生はアメリカの外科医(1874-1938年)で、手の感染症の専門家でした。最後は交通事故で亡くなったとのことです。
Cです。JAMAがコモンな疾患のレビューを書いてくれました。 残念なのは費用という点からの記述がない事、NOAC間の比較情報がない事でしょうか。 どの分野でもそうですが「では我が国では何を根拠にどうすれば良いか」というのが必ずぶつかる壁ですね。 もう国内レジストリーみたいなものを走らせるべきだと思うんですが。
このタイトルであーあれね!となった人はまあ、オタクです。 ならなかった人も是非読んでみて頂けると嬉しいです。 M&Mチョコレートは何かに気付かせてくれるんですよね。 さて、こういった視点は決して医師だけに必要な視点ではないのです。 高齢者診療に携わる多職種がそれぞれの視点で、この茶色のM&Mに気付いて共有出来たら・・・そして、そこから生まれてくるものが管理型ではなく、より本人に合ったケアになることを願う日々なのです。 まあ、最終的に本人らしさなんて私達にはなかなか分からないんですけどね・・・ 良い文章でした。
ちょっと流行り物にかけてみました。 結果としての診断は稀ですが、類似のことは起こりうるよなあと思って読みました。 なかなか興味深い!
腹部大動脈瘤に対する血管内治療 vs 開腹手術の15年フォローアップ研究(EVAR trial 1) Endovascular versus open repair of abdominal aortic aneurysm in 15-years' follow-up of the UK endovascular aneurysm repair trial 1(EVAR trial 1): a randomised controlled trial Lancet 2016; 388: 2366–74 【背景】 腹部大動脈瘤に対する血管内動脈瘤修復術(EVAR)は、開腹手術と比較して短期間の利益があることは過去のランダム化比較試験で報告された。しかし、この早期の利益は数年で消えてしまった。そこで、EVAR研究の結果の長期生存率を評価し、血管内治療と開腹手術を比較した。 【方法】 EVARラン
良い研修してるなあと。 そして感性が素晴らしいです。 沖縄中部病院の研修医?の先生の投稿を見つけて嬉しくなりました。 意訳ですが載せさせて頂きます。
これは本当にそうだなあと思いながら読んでいました。 共感する部分が多いです。 人間が有する”健康という果てしない欲望”をどこまで追求すべきなのか、医療はそこにどう答えていくべきか。 簡単な答えはない領域ですが、患者さんご家族も交えて対話を続けていく中に答えは見えてくるようにも思います。
製薬会社スポンサーの食事提供と医師処方パターンPharmaceutical Industry-sponsored meals and physician prescribing patterns for Medicare beneficiaries JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2016.2765 Published online June 20, 2016. 【背景】 製薬会社からの資金提供と同じ製薬会社のブランド名薬剤処方率の関係は明らかになっていない。米国では、製薬会社の資金提供データとMedicareの処方率記録は公的に利用できるようになった。 【目的】 製薬会社スポンサーの食事(およそ値段の80%を製薬会社資金で賄われている)を食べている医師とMedicare受給者のブランド名薬剤処方率の関係を調査する。 【デザイン・セッテ
2016 - 05 - 28 NEJM rewview 病院で死に行く患者の看取り Cです。緩和医療の特に亡くなる数日〜数週前の方への対応に関してです。 後半は各症状への対応一覧であまり面白くないですが個人的には前半の総論的部分がとても共感出来、感動しました。 どの分野に関してもそうですが、最終的には「医療者として、人間として目の前の人に真剣に向き合う」という、至極単純な事に集約されるような気がします。 Y先生、コメントってこんな感じでいいんでしょうか? NEJ M tyabu7973 2016-05-28 00:00 NEJM rewview 病院で死に行く患者の看取り list Tweet Share on Tumblr 広告を非表示にする コメントを書く « デスカンファ:ケアマネの情報・入院の役割 LESS IS MORE: 正当化されない癌スクリー… »
LESS IS MOREです。日本語があまりよくないですね。 本当は”悩みやなき”ってしたのですが、意訳が過ぎるのでやめました。まぁあるあるですね。検診って難しい...
だいぶ定着してきたLESS IS MOREです。 今回のテーマも非常に興味深いテーマでした。 もちろん一概にダメとは言えませんが、ルーチンケアに一石を投じると言う意味では考える価値はありそうです。 あとはですねえ、みんなもっと違うものを食べたいんですよ、きっと(笑)。 症例ベースなのが良いですね。 本文で紹介されているトロミ剤チャレンジについてはこちら。 www.geripal.org Thickened Liquids Challenge
希釈リンゴジュースと電解質調整経口補液の軽度の胃腸炎小児に対する効果 Effect of dilute apple juice and prefered fluids vs electrolyte maintenance solution on treatment failure among children with mild gastroenteritis*1 JAMA. doi:10.1001/jama.2016.5352.Published online April 30, 2016. 【背景】 胃腸炎は小児のコモンディジーズである。電解質調整補水液は脱水の治療と予防に推奨されている。軽症脱水小児での効果はよく分かっていない。 【目的】 小児の軽症胃腸炎に対して、希釈リンゴジュース+好みの水分による経口補水が電解質調整補水液と比較して非劣性かどうかを評価する。 【デザイン、セッティ
LESS IS MOREシリーズ! 今回は日本ではちょっと馴染んでない感じも。 ”安易に検査ができないこ”とは大事です。 そういえば、プロカルシトニンが測れるようになった後もこんな感じですもんね。最近当科では全く見ない検査項目です。
翻訳シリーズ! STOPP/START criteriaを翻訳しておきましたが、もう一つ。 あまりどこにも掲載されていない2015のAGS Beers criteriaを訳しておきました。 米国ではこちらが良く使用されています。 文字データでなくて恐縮ですが、皆様の参考になれば幸いです。 ようやくこれで資料ができあがりました。 さて、ここからじゃ。
Fasting time and lipid levels in acommunity-based population A cross-sectional study Arch Intern Med. 2012;172(22):1707-1710. 【背景】 現在のガイドラインでは脂質測定は空腹時(最終食事から8時間はあけて)に行うように推奨しているが、最近の研究では非空腹時の脂質は食事の影響はほとんどうけないどころか、随時の方が心血管アウトカムを予測するのではないかと考えられている。この研究の目的は空腹時間と脂質測定値の関係を調査することである。 【方法】 空腹期間(時間単位)と脂質測定値を含んだ検査値を調査したCross-sectional研究が、2011年中の6ヶ月間に大規模な住民レベルのコホートで行われた。データは、カナダのカルガリーにある人口140万人を包括する検査データセンタ
ACPJCです。 機械のレベルは色々な分野で人間を超えようとしておりますね。 Manual cardiopulmonary resuscitation versus CPR including a mechanical chest compression device in out-of-hospital cardiac arrest: a comprehensive meta-analysis from randomized and observational studies. Bonnes JL, Brouwer MA, Navarese EP, et al. Ann Emerg Med. 2016;67:349-60. 臨床上の疑問: 院外心停止では、機械的CPRデバイスが用手的CPRと比較して臨床アウトカムを改善するか? 方法: ①Review範囲:院外心停止患者に対する機械的デバ
ACPJCです。 なんか最近CPAPの副次効果は期待しないことにしております。 Nurse-led titration of angiotensin converting enzyme inhibitors, beta-adrenergic blocking agents, and angiotensin receptor blockers for people with heart failure with reduced ejection fraction. Driscoll A, Currey J, Tonkin A, Krum H. Cochrane Database Syst Rev. 2015;12:CD009889. 臨床上の疑問: EF低下心不全患者では、看護師主導ケア(Nurse-led tiltration:NLT)によるACE阻害薬・ARBs・β遮断薬の調整は、通常ケ
こちらも載せておきます。 個人的には提示されている薬剤の中でもSTARTしたくないやつもたくさんありますね。 この辺りは今後更なる検討が必要とは思います。 ひとまずサラッと目を通してみてください! Screening Tool to Alert to Right Treatment (START), version 2. Section A:心血管系 1. 慢性心房細動患者に対するビタミンK拮抗薬または直接トロンビン阻害薬、Xa因子阻害薬 2. 慢性心房細動患者でビタミンK拮抗薬または直接トロンビン阻害薬、Xa因子阻害薬が禁忌の場合に、アスピリン 75-160mg/日 3. 冠動脈疾患または脳血管疾患、末梢動脈疾患がある患者に対する抗血小板薬治療(アスピリン・クロピドグレル・プラスグレル・チカグレロール) 4. 重度の高血圧(収縮期血圧>160mmHg、拡張期血圧>90mmHg)患者に対す
STOPP/START criteria2015年に改訂されてたんですね。 すっかり失念しておりました。 ご興味のある方は、翻訳しましたのでどうぞ〜。 後ほどSTART criteriaも出しますね。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25324330 STOPP criteria 2015 Screening Tool of Older Persons’ Prescriptions (STOPP) version 2. Age Ageing. 2015 Mar;44(2):213-8. 65歳以上の高齢者に対しては潜在的な不適切薬剤である Section A: 薬剤適応 1. エビデンスに基づいた臨床適応ではない薬剤 2. 推奨期間を超えて処方されている薬剤 3. 同効薬剤の重複(例:2種類のNSAIDs・SSRIs・ループ利尿薬・ACE阻害薬・抗凝固
ACPJCでも取り上げられていました。 さてさて、どんな評価になりますことやら。 Empagliflozin, cardiovascular outcomes, and mortality in type 2 diabetes. Zinman B, Wanner C, Lachin JM, et al; EMPA-REG OUTCOME Investigators. N Engl J Med. 2015;373:2117-28. 臨床上の疑問: 2型糖尿病患者で心血管疾患を合併した患者に、通常治療に加えてエンパグリフロジンを追加すると心血管イベントが減るか? 方法: ①デザイン:ランダム化比較試験、プラセボ対照、非劣性試験(EMPA-REG OUTCOME trial)。 ②割り付け:隠蔽されている。 ③盲検:盲検化されている(患者・医師・データ収集者・アウトカム評価者・データ解析者等)
2月号発行されています。 ようやく1年といったところでしょうか。 月刊とはいえ、一年間何とか記事を落とさずに書き続けてきました。 cmj.publishers.fm 今回は非薬物療法第5回。 なんで非薬物療法なんて特集しているかというと、ポリファーマシーに関わるようになって、薬物療法を再考しているからです。薬物療法の是非を問う場合に、結構様々な部分で最初に非薬物療法が推奨されています。ところが自分自身はその部分の知識があまりないことに気付いたのです。というわけで地道ではありますが、害の少ない非薬物療法のエビデンス紹介をと思っています。 cmj.publishers.fm
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『栃木県の総合内科医のブログ』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く