やがてPS3、Xbox360が台頭し、ゲームハードが表現できる質量は飛躍的に増加。『グランドセフトオート4』はニューヨークをモデルとしたリバティーシティに降り注ぐ太陽光や朝の靄といった繊細な自然現象から、ガラス張りのビルの光沢、コンクリートに付着した汚れといった街の外観の至る所まで描き込まれていた。シリーズ屈指の人気を誇る『グランドセフトオート サンアンドレアス』を「昔のゲーム」たらしめるほど、グラフィックは一目瞭然に向上した。 この頃から『GTA』でお馴染みのロックスターゲームズのみならず、他のディベロッパーも追従するようにオープワールドタイトルを送り出すようになった。パルクールがてら歴史観光ができる『アサシンクリード』シリーズ、超人となり街を駆ける『インファマス』シリーズ、島丸ごとを舞台にした『ジャストコーズ2』、リアル志向の『GTA4』とは真逆のバカゲー路線を行く『セインツロウ2』、