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参議院選挙2025
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「わかりやすさの危険性」 ひさしぶりに筆をとります。忙しい学期がやっと終わったこともありますが、コーヒーをめぐる問題を単純化した映画「おいしいコーヒーの真実」(2006年、マーク・フランシス、ニック・フランシス共同監督)が過大評価され、これを支援する側の宣伝についても大きな疑問がある、と考えるからです。もっとも、コーヒーのフェアトレードを研究、活動し始めた5年ほど前であれば私もこの映画に素直に共感したでしょうし、映画と支援者が主張する「コーヒー生産農家の取り分の少なさ」を授業やコラムで取り上げたこともあります…(今では「若気の至り」と反省しています)。 この映画のエッセンスは「<南>の貧しい生産者と<北>の暴利を貪る大企業」という二分法にあります。その製作意図は、映画の冒頭、生産者にたいして「消費国ではコーヒー一杯がいくらか知っているか?」「君たちはいくらでコーヒーを売っているのか?」とい
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