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前回の記事「【現代アメリカ企業戦略論(3)】アメリカのイノベーションの過程と特徴」の続き。アメリカは唯一絶対性の神=人間の理性という啓蒙主義的な世界観に3つの修正を加えることで、独自のイノベーションを可能にした。その3つとは、①現在から未来への時間の流れを肯定し、人間の自由意思によって望ましいビジョンを設定することを可能にしたこと、②二項対立の考え方を導入して他者の存在を肯定したこと、それによって自己のアイデンティティをより強固なものとしたこと、③連邦制に代表されるように、神と人間の間に一定の階層構造が介入することを認め、その階層性がイノベーションを全世界に迅速に普及(=エバンジェリストによる布教)させるのに役立つようにしたこと、の3つである。 これらの修正によって、アメリカは多様なイノベーションを創造することに成功したほぼ唯一の国になることができた。しかし、近年のアメリカには、啓蒙主義的
昨年流行った本を約1年遅れで読んでみた。ビジネスモデルを(1)顧客セグメント(CS)、(2)顧客への提供価値(VP)、(3)チャネル(CH)、(4)顧客とのリレーション(CR)、(5)カギとなるアクティビティ(KA)、(6)カギとなるリソース(KR)、(7)パートナー(KP)、(8)収益の流れ(R$)、(9)コスト構造(C$)という9つの要素でデザインする方法が紹介されている。例えば、Apple(iPod/iTunes)のビジネスモデルは以下のようになる。 実際のワークでは、著者が「ビジネスモデル・キャンバス」と呼ぶフレームワークに、ポストイットでアイデアを次々と貼りつけながら新しいビジネスモデルを構想するのだが、「図は論理的飛躍に陥りやすい」という点に注意する必要があると思う。ポストイットをたくさん貼ってフレームワークを埋めつくすと、何となく論理的整合性が取れたような気分になってしまうの
free to write WHATEVER I like 谷藤友彦のブログ。中小企業診断士・コンサルタントが「経営を中心に何でも自由に書けばいいじゃん!」というノリで綴るブログ。 谷藤友彦(やとうともひこ) 東京都城北エリア(板橋・練馬・荒川・台東・北)を中心に活動する中小企業診断士(経営コンサルタント、研修・セミナー講師)。2007年8月中小企業診断士登録。主な実績はこちら。 好きなもの=Mr.Children、サザンオールスターズ、oasis、阪神タイガース、水曜どうでしょう、数学(30歳を過ぎてから数学ⅢCをやり出した)。 ◆旧ブログ◆ マネジメント・フロンティア ~終わりなき旅~ ◆別館◆ こぼれ落ちたピース
「戦史検定」は、NPO法人JYMA日本青年遺骨収集団、および近現代史研究会 -PandA会-が主催する検定試験であり、ノモンハン事件、支那事変、大東亜戦争が試験範囲となっている。受検料の一部は、海外の戦場に建立された多くの慰霊碑や顕彰碑の保全、修復に充てられる。近年、外国人旅行客(特に中国人・韓国人)によって、こうした慰霊碑が取り壊されるという事態が増えているそうで、戦史検定を通じた慰霊碑保全運動は重要な意義を持っていると思う。 私は昨年、この戦史検定の初級を受験した。恥ずかしながら、私は戦争についての知識をほとんど持ち合わせていなかったため、試験前日に戦史検定の実施スタッフによって開かれた「初級対策セミナー」に出席した。初級は、太平洋戦争研究会編著『オール図解 30分でわかる太平洋戦争―太平洋で繰り広げられた日米の死闘のすべて』を一通り読んだ上で、この初級対策セミナーを受講すればほぼ間違
全体主義については、以前の記事「【現代アメリカ企業戦略論(1)】前提としての啓蒙主義、全体主義、社会主義」などを参照していただきたい。本書を読むと、古代日本の人倫思想は全体主義と紙一重のようにも感じる(だから、前回「和辻哲郎『日本倫理思想史(1)』―日本では神が「絶対的な無」として把握され、「公」が「私」を侵食すると危ない」という記事を書いた)。だが、本書を改めて読んでみて、両者の違いを4点指摘してみたいと思う。 (1)全体主義のルーツをたどっていくと、啓蒙主義に行き着く。そして、啓蒙主義の時代には理神論が生まれた。これは、唯一絶対、完全無欠の神が人間を創造するところまでは神が関与するが、それ以降は人間の営みに委ねられるという立場である。この理神論を杓子定規に解釈すると、唯一絶対、完全無欠の神の特徴を人間が受け継いだという考え方が生じる。つまり、人間は皆、唯一絶対、完全無欠の理性を有してい
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