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大谷翔平
woody.south-sign.com
1.キングコング 髑髏島の巨神 怪獣映画製作に情熱を燃やすレジェンダリー・ピクチャーズがキングコングを再生させた『キングコング 髑髏島の巨神』は、この春のスマッシュヒットとなり、キングコング映画のファンにも評判が良かったようです。ベトナム戦争終結1973年の南太平洋を舞台に、ベトナムから帰還予定だった米軍特殊部隊がキングコングの生息する髑髏島を探検するはめになる「『地獄の黙示録』meets『キングコング』」とでも呼ぶべき作品です。 Mountain gorillas in Museum of Natural History / WorldIslandInfo.com Mountain Gorilla, Bwindi, Uganda / Rod Waddington 南海の孤島に、恐竜ではなく妖しい怪獣がいっぱい出て来て、「キングコングというより昔の東宝の怪獣映画みたいだな」と思いましたが、
1、スタジオ・ジブリ版動物ファンタジーの正体 スタジオ・ジブリのアニメーションのほとんどは、思春期の少年や少女を主人公にして、その成長する姿を描き、多くの人々の共感を得ています。 そんなスタジオ・ジブリにも、動物を主人公にした作品があります。それは、言うまでもなく、宮崎駿の「紅の豚」と高畑勲の「平成狸合戦ぽんぽこ」です。 Blank Airport – Flying Pig ! / oddsock Raccoon Dogs: Tanuki;たぬき、信楽焼き / Conveyor belt sushi ジブリの作品で主人公が人間ではなく動物なのは、この2作品だけです。動物が主人公ですから、はっきりとファンタジーであり、子供向けのディズニー的な作品であるともいえそうです。 ところが、この2作品こそ、ジブリ作品のなかでも最も大人向きで、かつ最も政治的な作品なのです。 2、社会主義革命への鎮魂歌
1、大衆は切り落とされる枝葉なのか 社会現象と言えるほど大ヒットした「シン・ゴジラ」は、「もしゴジラが出現したら、日本政府はどう対応するのか?」をシミュレーションしていますので、ドラマの主役は国を動かす官僚と政治家たちであり、ゴジラに蹂躙される大衆の姿はほとんど描かれていません。 余分な枝葉を切り落としてテーマを集中して語るためには正しい方法だと思うのですが、「私たち大衆は切り落とされる枝葉なのか」という違和感を覚えないでもありません。 「シン・ゴジラ」の後半、ゴジラを退治するために外国からの核攻撃の危機にさらされた東京を、若手官僚たちの奮闘が救う「プロジェクトX」のような展開を眺めながら、私は改めてエンタテインメント作家としての「スティーヴン・スピルバーグの特殊性」に思いを馳せていました。 雑踏 / Norisa1 Underline / nSeika 2、スティーヴン・スピルバーグの特
1、「この世界の片隅に」は時代の流れの歯止めとなるのか? こうの史代原作、片渕須直監督の長編アニメーション「この世界の片隅に」は、大きな宣伝もなく公開されましたが、次第に評判を呼び、日本で最も権威が高いと言ってよい今年度「キネマ旬報ベストテン」の第1位に選ばれるまでになりました。 驚くほど丁寧に作られた誠実な作品で、厳しい制作条件の中で、このような精緻なアニメーションを作り上げたスタッフには敬意を表しますが、あまり私の琴線には触れなかったのも事実です。 時代や世界に抵抗せず日々を生きようとする庶民の姿を浮かび上がらせる作品があっても良いとは思うのですが、今の日本で「あの時代」を、そうしたアプローチで描くことを手放しで称賛したくない気がするのです。 それは、今、日本が再び戦争への道を歩もうとしているのではないかと危惧しているからです。そして「この世界の片隅に」が、そうした時代の流れに歯止めを
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