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「東京ゴッドファーザーズ」制作もほぼ終盤を迎えた頃、「妄想代理人」はすでに制作に入っていた。担当者が決まった話数は順次コンテに入っていたはずで、最初にコンテに入ったのが4話、次に2話であった。 「暴走代理人」が最初に現れたのはこの第2話「金の靴」である。暴走代理人は他にも存在したが、基本的に彼らには共通点がある。そしてさらに暴走代理人たちはまるで2話のイッチーを思わせるのが不思議なところである。イッチーみたいなかわいげは全くないが。 10話「マロミまどろみ」の制作状況が10話の内容「スケジュールが壊滅した制作現場」とイメージが重なってしまったように、2話もしかり。不思議と制作している作品と制作現場は奇妙な偶然の一致を見せることが多い。 さて暴走代理人とイッチー、両者のイメージがどうダブるか。ごく簡単にいえば次のようにまとめられる。 「自信があるのは本人だけであった」 痛いわな(笑)
8、9、10話とちょっと番外編的な話数が続いて11話からはいわば「妄想代理人」の本筋に戻ってくるが、その前にオープニングとエンディングについて振り返る。 私は「妄想代理人」の視聴者のリアクションを積極的に知ろうとしたことはないが、それでも巨大有名掲示板に垂れ流されている感想やら勘違いやら独りよがりを人づてに聞くことはあるし、私の管理している掲示板にもリアクションは書き込まれる。制作中には随分多くのインタビューを受け、インタビューアーからたくさんの感想も聞いた。とりわけ好評だったのがオープニングのようで、お褒めをいただくことが多かった。好評を賜ることは素直に嬉しいのだが、ただ私としてはちょっとチンピラくさい発想になってしまったことが少々恥ずかしいとは思っている。「チンピラくさい」というのは、説明が厄介だがなるべく簡単にいうと「けれん」に過ぎるという感じだろうか。分かりやすすぎる。インパ
ここに掲載するテキストは「東京ゴッドファーザーズ」制作中に私がBBS「KONTACT BOARD 2」に連載していた「決算2002」から「東京ゴッド〜」にまつわる部分を抜き出したものである。 「決算2002」はその名の通り、2002年に我が身とその周辺に起こった出来事を振り返りながらダラダラと書き綴ったテキストで、「千年女優」公開にまつわるあれこれや2002年中に読んだ本や見た映画、そして「東京ゴッド〜」における意図や狙いなどを書いていたのだが、連載半ばにして強制終了することになった。 「東京ゴッド〜」制作が終盤を迎え、徒然なるままにキーボードを叩くなどという優雅な楽しみは吹き飛んだからである。趣味と仕事を秤にかけるほど私は無責任ではないが、しかし残された膨大なテキストを放っておくのも勿体ないと思い立った。 「決算2002」が連載されていたのは2003年の2月から6月半ばまで。
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