太陽に似た若い恒星を取り巻く原始惑星系円盤に複数のリングやすき間構造ができ、そのすき間の中を惑星が公転している様子が初めて撮影された。 【2025年8月29日 ライデン大学/アリゾナ大学】 近年の観測技術の進歩によって、惑星が生まれつつある若い恒星の研究が大きく進んでいる。数百個の恒星系で原始惑星系円盤の高解像度画像が撮影され、惑星が誕生している証拠となるリングや渦状腕構造もたくさん見つかっている。 2018年には原始惑星系円盤の内部に原始惑星を持つ恒星系「PDS 70」が発見された(参照:「形成中の系外惑星の撮像に成功」/「原始惑星系円盤の隙間に2つの惑星を直接撮像」)が、これ以降、円盤内部に惑星が存在する確実な例は見つかっていなかった。 蘭・ライデン大学のRichelle van Capelleveenさんを中心とする研究チームは、チリのVLT望遠鏡に搭載された系外惑星撮影装置「SPH