サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
www.aurora3373.net
さてさて。 急性期病院勤務医として、やや周回遅れではあるけれどもTwitterを中心に紛糾している無給医問題について触れてみる。 弁護士のあらきん先生がこの問題に取り組んで下さっています。 無給医問題について私が書けること全てを書きました👩🏻💻 気づいたら7000字のボリュームに。お時間あるときに読んで頂けたら嬉しいです✨ https://t.co/qzivszvUrF— あらきん⚖️弁護士 👩🏻💻7/20メディBARコラボ勉強会(固定ツイ参照) (@arakin_1019) 2019年7月2日 医療は国が価格を設定しているので、病院の財源は無尽蔵ではない。 全ての医療行為には「保険点数」というのが設定してあり、例えば耳鼻咽喉科外来での耳処置 (耳垢除去、軟膏塗布、洗浄など)は25点だ*1。 1点=10円なので、耳処置は250円。多くの患者はその3割である75円を会計時に
1年以上前のこの記事のつづきです。 www.aurora3373.net 補聴器のBIG6、6大メーカーといえば ・フォナック (スイス) ・オーティコン (デンマーク) ・シーメンス (ドイツ) ・GNリサウンド (デンマーク) ・スターキー (USA) ・ワイデックス (デンマーク) 日本ではリオンやパナソニック、マキチエなどが作っているが、シェア的にはこのBIG6が強いのではないかな。 補聴器は欧米を主戦場として日々進歩している。この2〜3年で発売された4機種を試聴する幸運にめぐまれたのでレビュー。 スポンサーリンク ワイデックス Beyond 440 (日本語サイト↓) RIC (小型耳掛け)タイプ japan.widex.com ワイデックス社は10年以上前に補聴器にデュアルCPUを搭載して、素早いレスポンスを得られるようにした先進のメーカーだが、Bluetoothを使ったiPh
数日前に、研修医2年目の女医さんから増田 (anonymous diary)に反響の大きい投稿があった。 私が医療崩壊のトリガーになる未来 これが現実。研修医2年目の頃はギラギラしていて自分には無限の可能性があって何でもできるように見え、メジャー内科や外科に進みたくなるもの。誰も出産育児のことなど慮ってくれない。増田はよく見えている。 2018/07/01 08:41 上記のようにブクマしたのだが、この先生は2年目にして非常に先のことがよく見えておられる。というのも、研修医2年目というのはちょっと臨床に慣れて、特に1年目からローテートしている内科・外科の一般的な病棟管理*1が一通りできるようになってきた頃。どんどんできることが増え、自分の実力が伸びていくのを実感できる最初のピークなのだ*2。 そんな時期に、花形の診療科で精力的に働く先輩達の姿をみて、このようになりたい、と思うのは自然なこと
全ての家事の中で、食器洗いとそれを拭く作業が最も嫌いである。 今の家は築20年なので食洗機がついていない。正確にいえば、古いのがついていたんだけどリフォームでなくしてしまった。 ひと昔まえの食洗機のイメージは、うるさい・水の無駄・結局洗えてない、だったのだが、ここ数年のモデルは次元が違うらしい。 これまでの人生で食洗機が生活の中にあったのは留学中の2年間だけ。向こうは普及率90%くらいあり、まぁ土地も広く部屋も大きいので、巨大な食洗機がシンクの脇に備え付けてあった。向こうで住んでたコンドミニアムは2004年築だったと思うので留学当初は10年物くらいの、日本では大して良い家電ではないと思われていた時期のものだ。 ところがどっこい、家事がかなり捗った。子供が向こうで生まれたこともあって家事の大半を自分がする時期があり、随分と助けられた。況や最新モデルをや、ということで、目下情報収集中。 食洗機
1年前の記事で、2017年の目標を書いた。帰国してまだ4ヶ月だった当時とは色々なことが大きく変わった。 www.aurora3373.net 当時目標として掲げた、論文を通すこと、外科医として成長すること、そしてJALグローバルクラブの会員になること。そのほとんどは達成できた。 論文は、ひとつが2月にpublishされ、もうひとつは先日minor revisionが帰ってきた。あとは微調整だけでpublishされるだろう。と同時に、留学中のラボでやった実験で書けることはほぼ書いてしまったので、これからが研究者としての自分の、本当の旅立ちになる。 外科医としてメスを持つ以上はそちらが最優先なので、自分で手を動かす実験はもうあまりできそうにない。これまでの経験を活かし、大学院に行っている後輩たちと協力しつつ推進していければと思っている。コレスポもしくはラストオーサーとしての論文を書ければ上々だ
科学的根拠に基づかない「反ワクチン」論が大勢を占め、70%の接種率が1%以下まで低下してしまったヒトパピローマウイルス (HPV)ワクチン。 子宮頸癌ウイルスとして知られるHPVだが、100以上のサブタイプがあり、特に悪性度が高いものが16型と18型。この2つで子宮頸癌の原因の多くを占める。 一部でニュースとして取り上げられているが、医師・ジャーナリストの村中さんが、「HPVワクチンによる有害事象」に対する啓蒙活動に対して科学雑誌の権威であるNature誌からマドックス賞を授けられた。 『ネイチャー』が世界100人以上の候補者の中から私を選んでくれました。そのお陰もあってやっと本が出ます。『10万個の子宮──あの激しいけいれんは本当に子宮頸がんワクチンの副反応なのか』(平凡社、予価税別1700円、2018年2月... https://t.co/yPLbojhyNp— 村中璃子 RIKO M
1年以上かかって書き上げた論文をついにSubmitした。 大きなテーマとしては、おそらく留学中に行った研究では最後の論文になる。他にも遺伝子発現見ただけの論文とかを機会があれば書きたいと思っているが、これでようやく一区切りついた。睡眠時間を削って夜中3時まで解析を続けた日々、家族にも我慢をしてもらった。自分にとっては全く新しい分野で、何人かの人に助けてもらいながら手探りでやってきた。Rやイラストレータの使い方も随分慣れたもので、臨床研究する時にも非常に役に立っている。 あとはこれが大規模な実験のやり直し不要なMinor revisionくらいで済んでくれれば御の字である。 この論文と並行して後輩の論文のsuperviser, 自分の学会発表の下調べとスライド作りがあって、本業が少し疎かになりそうなくらい11月は忙しかった。本業に穴を開けないように気合いだけで乗り切った感じ。これでやっとドラ
先週金曜くらいから、話し声がいつにも増して聞き取りづらいなと感じていた。 8年目に入った補聴器の経年劣化かと思ったが裸耳でも同様だったので、今日外来と手術の合間に聴力検査をしてみた。 元々低音域だけ残った高度感音難聴*1なのだが、右の低音が少し下がっていた。 十代の頃は60dBくらいだったので、20年で約10dBの悪化。まぁ年齢相応かと思っていた。この数日間での低下幅は、平均聴力の計算式にはあまり関係ないが、残存する低音の聴力をフル活用している自分にとって実際のきこえ方には大きな変化がある。 正直、恐ろしい。 曲がりなりにも社会人として普通に仕事ができているのは矯正聴力が辛うじて人並み (実際は少し下回るが)だからで、まだまだ補聴器で対応できるうちは良いが、今後この難聴が進行すれば今みたいな働き方は難しくなるかもしれない*2。 何より困るのが手術室、会議、そして飲み会など、ノイズのある場面
id:browncapuchin さんの野菜350g記事 browncapuchin.hatenablog.com で言及頂いたので。 ミネラル (ナトリウム、カリウム、鉄、カルシウムなど)やビタミンを豊富に含む種々の野菜を1日に350g食べることは健康の秘訣である。これらの栄養素は、身体を構成する部品となったり、生命活動に必要な酵素反応の触媒として働いたりして、生物が生きていくのを助けている。カリウムとカルシウムは筋肉の収縮、神経の活動に必須の元素で、これらの異常はいわゆる心臓麻痺に繋がったりする。鉄は酸素を運ぶのに必須だし、亜鉛は味覚などの化学受容体の構成因子だ*1。ちなみに筆者の専門である聴覚は、耳の中にあるカリウムイオン濃度の異なる2種類の液の濃度勾配を利用した電気刺激である。 350gの根拠は上記記事に譲るが、それにしても350gとはかなりの量である。もちろんこれらの元素が野菜に
全日空系のLCC、バニラエア社の車椅子での利用を巡るトラブルがニュースになっている。社会的にはいち健常者であり*1、身体的にはいち障害者の立場から思うことをメモしておきたい。 togetter.com 木島さんという活動家然とした方が、おそらく体勢的に不可能だと知っていながら搭乗を強行して、会社の対応のまずさを広く知らしめるという事件である。これについては様々な意見があるようだが、肝要なことは、障害者というのは免罪符にはならないということである。 もちろん、健常者と比べるとハンディを背負っているわけであるし、社会生活を送る上で一定のサポートは受けられるべきだ。それは障害者の正当な権利である。ただしそれは、社会の一員としての責務を果たすという前提があってこそではないか。 その障害の程度に応じて、他者に不必要な迷惑をかけず、社会全体としての幸福の総量が最大化されるように振る舞うように努力はする
ご無沙汰しています。 留学中のデータを基にした最後の論文執筆にかかりきりで、ブログを書く心と時間の余裕が持てませんでした。 ボスとやりとりしていますが、あちらは今Easterの休暇なので、メールが返ってくるつかの間こちらも自由を満喫することができますw さて。 今日は補聴器の話。以前ブログでも取り上げたし、難聴者が題材の漫画のレビューも最近したところ。 (ブコメに質問があったので以下数行で本記事のまとめを追記します。) 補聴器は数年 (メーカー推奨は5年)に一度買い換える必要がある*1 健康保険はきかない (眼鏡やコンタクトレンズと同じ扱い) 身障者手帳を持っていれば、もしくは自治体・年齢によっては中等度難聴でも、補聴器購入には一定の補助がでる。しかしその金額は微々たるもので、最低ランクの補聴器を1個買えるだけの額しか出ない。 www.aurora3373.net www.aurora33
3月のある日、祖母が他界した。 もうずっと前から嚥下性肺炎で、経口摂取が困難な状態だった。点滴で生き長らえながらも意識はあり、少し認知症は進んでいたが会いに行くと喜んでくれた。 自分は祖母にとっての初孫であり、娘ふたりだった祖母にとっても初めての「男の子」だった。時代柄、それはそれは可愛がって育てられた。母は50代で亡くなるまでも病がちで、とくに自分が子供の頃はずっと入院していたので、祖母が母代わりとなって育ててくれた (そういうわけで、うちの父はマスオさんである)。今写真を見返すと自分と祖母は全然似てないんだけど、ちょっとマズいな、と思ったときに笑って誤魔化すところとかは似ていると言えなくもない。 人生の4割くらいを一緒に過ごした。あまり怒られた記憶がないが、それは自分が良い子だったわけではなく、ただ甘やかしてくれていただけだ。ちょっと濃すぎる味噌汁、毎日同じ弁当のメニュー、最高に美味し
大今良時さんの「聲の形」第1巻が刊行されてから3年以上経ち、ようやく読むことができた。耳の聞こえない転校生・硝子とイジメっ子の将也の物語。いち聴覚障害者としての読書感想文を綴りたい。 全巻セットがKindleでも買える。この広告より下はネタバレ含みます。 聲の形 コミック 全7巻完結セット (週刊少年マガジンKC) 作者: 大今良時 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/12/17 メディア: コミック この商品を含むブログ (10件) を見る スポンサーリンク twitterの難聴者界隈でもトラウマをグリグリ抉られるとの話題作で、逆にいえば難聴者が受けてきた諸々の体験を丁寧に描いたものだ。 主人公はツンツン頭の少年、石田将也。頭の中カラッポな感じのいわゆる悪ガキであるが、彼が耳の聞こえない転校生の西宮硝子 (しょうこ)をイジメるところから始まる。 小学生男子にとって1日はアラフ
前回記事でも少し触れたが、今回のフライト記録を残しておきたい。 飛行機の中で読んだ、筒井康隆「旅のラゴス」の感想文とともに。 www.aurora3373.net 行きはFUK→NRT→DFW→BWI 帰りはBWI→BOS→NRT→FUK。青はプレミアムエコノミー、赤はビジネス。いずれも元はエコノミーなので、FOP積算率は100%だ。そして国際線国内部分にも100%の積算率、400FOPボーナスマイルがつく。FUK→HNDのファーストクラスと600FOP違うが、価格が1万円 (だったと思う)で非常にリーズナブルなのでこれで良し。 長いので目次 往路 FUK→NRT→DFW→BWI 読書感想文 旅のラゴス 帰り BWI→BOS→NRT→FUK スポンサーリンク 往路 FUK→NRT→DFW→BWI 出発当日の朝は、前日から降り続く雪の影響でタクシーの予約ができず、4時に起きてタクシー会社に電
修行 (医学とJALのダブルネーム)の帰り道は、飛行機の1時間前に新宿駅で山手線に乗るというギリギリの旅程だった。 www.aurora3373.net のつづきになります。今日は写真多め。 いくつかの旅ブログで、HNDーFUK間の特等席は1Aだと見聞きしていたので、2か月前から予約していた。ついでに未体験領域であるダイヤモンド・プレミアラウンジに行くのもちょっと楽しみにしていたのだが、 ダイヤモンド・プレミアラウンジ(羽田空港国内線ラウンジ) −JAL国内線 品川で京急エアポート快特に乗り換え、空港に着いた時には既に搭乗が始まっていた。JALカードで予約してあるのでtouch and goで行けるとはいえ、チェックイン時間終了10分前だったので本当に焦った。思わず京急の車内で、1便遅い飛行機の空席を確認したほど。 なので (80,000FOPなど貯めようもない一般庶民にはファーストクラス
今年初の出張、兼JAL JGC修行の幕開け。 サクララウンジに久しぶりに入ったが、こんなに狭かったかな・・・ ナッツとコーヒーで温まっていざ搭乗。初のFクラス。ファーストとは言っても国内線なので、ちょっといいシートと機内食があるだけなのだが (さらなる特典があるのかもしれないけど知らない)、広々と座れるし到着後真っ先に出られるので快適。早朝の便なので機内食で朝食をとれるのも有り難い。帰りもFクラスで夕食予定。 阿蘇五岳が雲海に浮かび上がる様も幻想的。シートが反射して写り込んでしまった。 さすがに距離が短いためか、食事が終わったらすぐに降下を始めた印象。あっという間のフライトで羽田に到着。目的地までの車窓から富士山が見えた。 数年前にトンネルができて、都心まで非常に快適になってた。モノレール+山手線の混雑をスルーできるのが良い。 スポンサーリンク 本業の学会は京王プラザホテルで。会場43階か
年末の忘年会シリーズで、久しぶりに職場関係の人たちに多く会って、表題のようなことを考えた。 留学中は職場 (またの名を医局ともいう*1 )の人と接する機会も少なく、いろんなしがらみを綺麗サッパリ忘れて過ごしたのだが、やはり帰ってきて今後の自分たちの将来を考えると色々思うところがあるものだ。 市内某所のとある会員制のお店で、大先輩にご馳走になった。 集まったメンバーは、60歳くらいの大先輩と、自分含む同期5人。この同期は5人中3人が海外研究留学、2人が国内臨床留学をしていて、今では自分以外は中間管理職兼実働部隊として重要な仕事をしている*2。その優秀な同期達を見て、また職場の先輩や後輩など数十人の、立ち位置とキャラと人望を観て、人生の曲がり角において考えることがあった。 大先輩は、月並みな表現になってしまうが多様な角度から物事をみることの大切さを再認識させて下さった。今の立ち位置からでは決し
書き物仕事が2つ終わり (まだまだ他にTo doはあるのだが)、週末は温泉旅行に出かけた。帰国前から楽しみにしていたやつで、向こうからネットで予約した。ちゃんと予約できてた。 湯布院の町外れにある、7年半前に一度訪れた宿への再訪。その間に変わったことといえば、我が家の家族構成と、熊本・大分を襲った地震。 本震では湯布院も最大震度6弱を記録し、多くの温泉宿も休業になった。地震から半年が経ち、当地にはいつもと変わらない風景が戻っているかのように見えた。 朝の金鱗湖。10時前に到着したので朝靄は少ししか残っていなかった。温泉が奥のほうから湧いているかららしい。中国語や韓国語が飛び交い、自撮り棒で記念撮影をする観光客に混じって撮影。 湖畔を少し散歩しつつ、湯布院御三家*1のひとつである亀の井別荘の苑庭にあるカフェで一服。気温は低かったが、今年は紅葉が遅い。あと1週間程度だろうか? 今回宿泊したのは
タイトル通り、古いMacを延命した。 大学院に入った時、研究室は完全Macの環境だった。そういうラボは多い。 それまではWindows、もといVAIOユーザーだった自分も、林檎の森の中に足を踏み入れることになるのだが、その嚆矢がこのMacBookPro 15" (2008)だった。シルバーと黒をベースにするデザインに変わった最初のモデルで、Mac OS 10.5 Leopardが入っていた。 主なスペックは Core 2 Duo 2.53GHz 4GB メモリ 320GB HDD (5400rpm) GeForce 9600M 512MB Core2Duoとか聞くと既に隔世の感があるのだが、このマシンに色々手を入れて延命してきた。 CPUは交換しようがないが、メモリを8GBに、HDDを500GB/7200rpmに増設。4年ほど主力機として活躍してもらった。その間にはバッテリーの膨張事件もあ
前回記事と話が若干前後するが、2年間の研究留学を終えて帰国した。 研究 成果としては筆頭著者 (の1人)として論文1報 (PLoS One), 共著者 (3rd author)として論文1報 (Sci. Rep.)をPublish. IF的には10くらい増えた感じ。あと2つ書く予定で、うち1つは執筆の最終段階に入っていて、もう1つは年内に投稿予定。 正直、時間は全然足りなかった。せめてあと1年、いや半年でもあれば、未出版の2つをもっといいデータで形にできたかもしれない。最初の2報は実験技術として元々自分が持っていたものを、ラボで既に走っていたテーマに加えたものなので、そこまで時間を要しなかったが、こちらにきて新たに習得した技術で一定のものを形にするには、技術をモノにしてから2年は欲しかった。 最後の2週間は、最初からそうしておけば良かったのではないか、と思うくらい実験に没頭した。本来ならも
台風のトリプルコンボに見舞われながらも無事に帰国しました。 やるべきことは山ほどあり、それは追々記事にしていこうと思いますが、9月からの新しい職場に提出する書類仕事が一段落したので、Jet lagの中、ブログ徘徊+更新中。 ・・・ このブログを始めたのは海外留学中で、元々はてなダイアリーの片隅で細々とやっていた雑記ブログをはてなブログに引っ越して、せっかくだから留学の意味とか自分にとっての記録とか面白さとか、これから留学を考えている人の役に立てればとか思い、現地の旅行情報なども少し入れつつ1年ちょっと書いてきた。 1年で130記事程度とマイペースではあったものの、読者登録して下さる方々も少しずつ増え、iPhone SE海外版の記事やマイレージ+医師登録の記事などを良く読んで頂いた。 無料版はてなブログもかなり良いサービスだと思うが、広告が必要以上に入ることやキーワードリンク等がリーダビリテ
ついに8月になり実験もプライベートも忙しさを増している今日この頃、すごいニュースが。 www3.nhk.or.jp 血液腫瘍は、疾患によって治療法が全く違うので、診断が全て*1。だが記事にもあるように、非常に複雑で難しく、複数の専門医が取り組んでもなお困難な例もある。 医科研で2000万本 (!)の医学論文を学習させた人工知能ワトソンが、患者検体の遺伝子データと照合することで「正診」に辿り着いたという、医療の新たな1ページとなるニュース。 産業革命で単純労働者が機械に置き換えられていったように、医師はAIにとってかわられるのか? ・・・「否」。 なぜなら治療の対象は機械ではなく人だから。人間の身体は、ここがこうなったらこうなる、という単純なものではないし、人対人の関係の中で治療を進めるのが医療のあるべき姿だと思うので。それに実際の手術手技は、現時点ではあくまで術者が主で機械が従。 では、人
D40を使っていたときは、何も考えずにオートで撮っていた。 滝とか星とか、特殊なシーンだけマニュアルを使っていたが、それ以外は腕が追いつかずオートのほうがきれいに撮れることが多かった。 エントリーモデルとミドルクラスの中間機種であるD5500の購入を機に、脱・初心者を目指そうと思い、D40の頃にはなかった各種設定をいろいろいじってみることにした。カメラ自体の性能は著しく向上しているが、それはちゃんと性能を引き出せてこそ。 cameraama.com m-saburou.cocolog-nifty.com 先人達の素敵なサイトを色々と参考に・・・ 感度=ISO 800+自動調整 まず感度設定。D40のISO感度は常用1600・拡張3200が上限だったが、D5500は常用25600まで上げられる。とはいえ、実際使ってみた感じでは、ISO 1600までは普通にきれいな写真で、3200でほんの少し
*非常に長く写真も多いので、高速回線+時間のあるときにお読み下さい。 留学生活最後の旅行先は、半年以上前から計画・手配していたカナディアンロッキー。こっちでは1か月近くバカンスを取るのが一般的で、5泊6日だというとどうしてそんなに短いのかと驚かれる。帰国直前で実験が忙しくなることが予想されていたので、6日間でも長すぎるくらいだ、と思いながら空港へむかった。 今回はエアカナダに初めて搭乗。北米ではユナイテッド航空と並ぶStar Alianceメンバーの航空会社で、安全性やサービスなど世界的に評価が高い。エコノミークラスを3席、若干の追加料金を払って少しシートピッチが広いものに変更した。日本航空のクラスJみたいなものかな。 1席あたり40ドルと決して安くはなかったけど、つたい歩き全盛期の子がいる我が家にとっては大正解であった。足元に歩けるスペースがあるだけでストレスが随分軽減される。どの家も同
5泊6日の旅行中日に、愛機D40が逝った。10年近く前に買って以来3万枚ほどの写真を撮ってきたまさに相棒で、自分にとって最初のデジタル一眼レフカメラだった。 2006年12月のモデルでいつ壊れてもおかしくなかったけれども、まさかこのタイミングで壊れるとは・・・*1。 旅行前にiPhone SEを買っておいたので、デジ一眼がなくてもそれなりの写真が撮れたのがせめてもの救い。それにしてもiPhoneのHDR (High dynamic range)機能はよく出来ている。まるで合成写真のようにみえることもあるが、さすがに10年前のカメラよりもよく撮れるシーンが結構あった。 D40にもRAWモードはついているが、画像処理エンジンの非力さ故に多用できず、またSSDの容量が心許なかったので専らJPEGで撮っていた。2台目となる次期デジイチでは、RAW+JPEGの同時記録モードを使って、RAW現像につい
医師登録制度「ANA Doctor on board」を開始します|プレスリリース|ANAグループ企業情報 日本航空に引き続き全日空も医師登録制度を始める。機内での傷病者発生時にドクターコールをしてから医師が手を挙げるまでのタイムラグをなくすのが狙いだとか。 JALについては以前書いた。 aurora3373.hatenablog.com 多くの医師がそうであるように、自分も目の前で急病人が出れば、おそらく自動的に身体が動くだろう。 しかし医師も万能ではない。難関の試験をパスして医師免許を取得しているが、多岐にわたり細分化された専門分野のすべてを修めることなど最早不可能な時代で、自分の専門分野だけで手一杯であるのも事実だ。 救命救急の専門医ならともかく、普通の医師が機内の急病に手を挙げるには相当の勇気が必要だ。特に自分など首から上が専門の人間にとっては。。 診断がつかなかったら?治療ができ
今更ながら、Mac OSを10.9 Marvericksから10.11 El Capitanにアップデートした。備忘録的なまとめ。 経緯 アイコンやFinderのデザインなどから10.9を愛用していることは以前書いた通り。 aurora3373.hatenablog.com 何もなければそのまま使い続けられるのだが、ひとつ重大な問題が発生した。 Evernoteの改悪である。 pc-navi.info 現在Evernoteにリンクさせているデバイスは5つ。研究用のデータ整理スペースとしても使っていて、思いついたネタとかをその場でメモできる有用なツールであった。とてもじゃないが2つには減らせない。かといって、代替法があるのなら有料版を使うこともない。 有料プランを使っているDropbox程には愛着がなかったんだろう。 というわけで 昔Windows Userだった頃*1に愛用していたOneN
2010年6月24日。あの時自分は大学院生だった。確か昼過ぎ、実験中に高校の部活の仲間から久しぶりの電話が鳴った。 どうしたのだろうと思って出て、言葉を失った。 今年で卒業20年。そしてあの日から6年が経った。僕たちは何か変わっただろうか?それを確かめるために、久しぶりの同窓会を行うことも決まりつつある。 彼が亡くなって数週間後、気持ちの整理をつけるために書いた日記を再掲。一部改訂。 あいつら最近どうしているだろう。そう思った矢先の出来事だった。 高校時代の部活仲間は僕にとって特別で、25人くらい入部した同期のうち、最後まで残った12人は得がたい「戦友」だった。 うち9人とはずっと付き合いが続いていたが、2人、連絡がとれなくなった奴がいた。まさかこんな形でその名前を聞くことになろうとは。 6月24日、いつも同窓会の幹事をしてくれるまとめ役のNから電話が入った。少し嫌な予感を覚えながら話を聞
今日は前回の続きで、どうやったら自分の能力を100%引き出せるのかという脳内のグダグダを書き連ねる、独り言のような記事。 aurora3373.hatenablog.com 火事場の馬鹿力というけれども、試験前日とか、今でいえばプログレスレポート当番の日の午前中とか、極限の集中力ですさまじく仕事がはかどる瞬間がある。逆に、それ以外の時間帯は比較的ボーッとしていることが多いことに今更ながら*1気付いた。こんな感じかな。スイッチが入らないと平常時のパフォーマンスが低い。 仕事量=瞬間の回転数の時間積分だとしたら、どうやってピーク時以外のレベルを上げていくかがポイントになると思った。ピークの高さは能力なので簡単には変えられない。「ボーっとしている」通常時の回転数は上げられるはずだが、自分にはその方法がわからない。 睡眠を削って得られるのは精神的不安と頭の回転の遅さだけだ。東大合格者のほとんどは8
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Beyond the Silence』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く